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2009年12月27日 - 2010年1月2日

2010年1月 1日 (金)

羽黒山松例祭

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明けましておめでとうございます。

新年が皆様にとって佳き年となりますように祈念申し上げます。

さて、大晦日から元旦にかけて北日本の日本海側は爆弾低気圧の通過にともない、大荒れの天気になりました。

交通機関も大幅に乱れ、帰省や行楽の足にも大きく影響が出たことでしょう。

そんな『冬の嵐』のなか、羽黒山山頂では『松例祭』が行われました(『羽黒山松例祭』の概要については⇒こちら)。

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午前11時過ぎ、祭りの舞台のひとつとなる『補屋(しつらえや=しづらや)』に百日行(『冬の峰』)の最終日を迎えた位上・先途の両松聖を迎え、若者衆一同と共に祈願を行い、いよいよ祭りの始まりです。

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午後3時前には、庭上(合祭殿前の広場)で前日に作っておいた『大松明=ツツガムシ』の一部を解体し、綱を短く切った『切り綱』を用意しました。

そして松聖による祈願のあと、切り綱は庭上に集まった見物客にまかれます(『綱まき神事』)。

この切り綱を軒先などに飾っておくと災難消滅や家運向上のご利益があるとされているので、まかれる切り綱を手に入れようとする見物客の熱気もすごいものがあります。

最後には数本の切り綱を相撲で争う場面も見られました。

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また、7時頃からは4本の『引き綱』を大松明のどの位置につけるかを、若者頭が酒を酌み交わしながら決める『綱さばき』が行われました。

それぞれの若者頭の責任とプライドがぶつかり合う真剣勝負。赤々と燃え上がる焚き火の炎と、次々に『大椀(だいわん)』に注がれる酒が熱気に拍車をかけます。

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その後、大松明を立てて焼き払う場所に穴を掘る『砂はき行事』や、大目付が若者頭に祭りの定め事を言い渡す『御定目(ごじょうもく)』などを経て、いよいよ祭りのクライマックス『大松明引き』です。

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いったん解体されて死んだはずのツツガムシが夜になると息を吹き返します。

そのツツガムシ(=悪鬼・災厄の象徴)をもういちど大松明に作り直し(『まくり直し』)焼き払うことで、ツツガムシを完全に退治するのが『大松明引き』です。

合祭殿の中で進行している『験競べ(げんくらべ)』の中で吹かれる五番法螺を合図に、火のつけられた位上方・先途方の大松明がいっせいに引き出され、起こし立てられて燃やされます。

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大松明引きが終わり、若者衆の大半が綱を担いで山を降りた頃から、山頂ではもうひとつの行事である『国分け神事』『火の打替え神事』が静寂のなかで行われました。

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神事の結果を宮司に報告する『御披露』『昇神祭』、精進落しの『にしの寿司』を経て、満願成就した両松聖は、小聖、稜持(かどもち)、若者頭らとともに久方ぶりのご自宅へと戻られました。

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これで今年の松例祭は無事に終わりました。

あとは各町で頂いた引き綱を飾ったり、各種の祝い事や反省会などが続きます。

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羽黒山松例祭~大松明まるき

DSCN3839 今日は羽黒山山頂で、悪鬼(=ツツガムシ)を模した大松明(おおたいまつ)を作る『大松明まるき』が行われました。

早朝、山中の『斎館』に集合した上四町と下四町の若者衆は、まず松聖より挨拶を頂き、その後大松明の部材となる網・簾・綱を山頂まで担ぎ上げました。






そして夕方までかかって、担ぎ上げた部材を古くからの慣わし通りに用いて、巨大な大松明を作り上げました。

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作業の途中、明日には百日行の 満願を 迎える松聖のおふたりが拝所を巡っていらっしゃるお姿を見かけました。

真摯な祈りの姿は、理屈無く人の心を打ちます。







DSCN3859  大松明が出来上がると、松聖と小聖、それに松打が庭上に現れ、祈願を行いました。

そして祈願終了と同時にふたりの松打は大梵天まで駆けていき、御幣を吊るし上げる早さを競う(『松の礼』)を行いました。

その後、参加者一同はお神酒と昆布、丸飯を頂く『榊供養』を行いました。





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今日作った大松明(=ツツガムシ)は明日の午後には切りきざまれ、一部は切り綱として参詣者にまかれます(午後3時)。

夜に復活したツツガムシは、大松明に作り直されて焼き払われます。

この一連の作業・行事には悪魔退散・災難消除の願いがこめられています。

明日から元日にかけては、大荒れの天候になる予報が出ています。

松例祭・初詣に羽黒山に参詣の方はどうぞお気をつけてお越しください。

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2009年12月29日 (火)

正月準備あれこれ

DSCN3814 今年も残すところ あと3日。

明日からは松例祭の奉仕で羽黒山山頂に詰めっきりになるので、今日は正月を迎えるための準備をあれこれ行いました。

まずは館内あちらこちらの松飾り。

松とユズリハ、それに葉牡丹などの花を添えにして女将が鉢に生けたり、玄関の柱に飾ったり。

ほんの少しの飾りながら、正月ムードがぐっと高まります。



また、茶の間の大掃除の後、床の間の掛け軸を正月仕様に替えたり、神棚の切り下げ(御幣)を新しいものに替えたり。神様と共に新年を祝うという感覚はやはり日本人です。

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それから、業者さんなどから頂いた来年のカレンダーにひもを取り付け、館内各所の今年のカレンダーと交換して回りました。

多聞館では頂いたカレンダーは、感謝の意味を籠めて全て館内のどこかに掲示しています。

不景気の昨今とは言うものの、多聞館では今年は去年以上のカレンダーを頂きました。

年賀状の枚数の増加も含め、お付き合いの広がりのあったよい一年だった証でしょう。


年末年始にご利用いただくのお客様に向けて、食材の準備も行いました。

雑煮用のもち米を研ぎ、干し唐鳥(芋茎=芋の茎)を戻し、塩もたしの塩だしをして・・・

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他にも各種の山菜の塩出しをしたり 、黒豆を煮たり・・・。

次々にやるべき仕事が湧いて出て、「これでよし」というきりがありません。

とはいえ、明日からは家を留守にするので、心苦しいながらあとは全て女将に任せることになります。

毎年同じように繰り返している多聞館の年末の風景です。

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2009年12月27日 (日)

松例祭~網漉き(あみすき)行事

DSCN3768 年の瀬も押し迫り、大晦日から元旦にかけて行われる『羽黒山松例祭』もすぐそこまで迫っています(『松例祭見学案内』は⇒こちら)。

今日は上町・下町の若者頭が羽黒山山中の斎館に集い、30日の『大松明(おおたいまつ)』まるき(=作り)に使用する『網」と『簾(す)』を作る『網漉き行事』が行われました。






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斎館には『冬の峰』と呼ばれる百日行に臨んでおられる 松聖のお二人が参籠されています。

朝一番に参加者一同は松聖に挨拶した後、松聖によるご祈祷を受けたのちに作業に入りました。

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 斎館の大広間の畳をはがした床の上に、神社の方たちが用意しておいてくださった木枠が設置されています。

それを使いながら、約4メートル四方の『網』を玉縄だけで編み上げていきます。

手は荒れるし、足腰は痛むし・・・一日がかりの重労働です。

DSCN3766 すぐ脇の畳の上では『簾』が作られています。

(なぜか『網』は『漉く』といい、『簾』は『踏む』といっています。)

30日に作る大松明(=ツツガムシ)の顔(頭)に網が、胴体に簾が使われます。



DSCN3775 夕方、ようやく編みあがった網は 威風堂々とした存在感が漂います。

小さく折りたたもうとしても、人が抱えきれる大きさには収まりません。

おそらく重さも15貫目(60キロ)は超えているでしょう。

30日には若者の代表が、この網を山頂まで担ぎ上げることになります。

大丈夫かなあ~?




DSCN3783  作業終了後には、松聖によるご祈祷を受け、その後は祝宴を行ってから山を下りました。

網漉き行事を終え、松例祭本番に向けた緊張感も高まってきました。








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