昨日(8月25日)からの羽黒派修験(羽黒山荒澤寺正善院主催)につづき、本日(8月26日)からは羽黒派古修験道(出羽三山神社主催)の山伏修行「秋の峰」が始まりました。
それぞれ7日間の日程で行われる山伏修行で、羽黒派修験では『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざすとされ、また、羽黒派古修験道では仏教色を避け、開祖蜂子皇子の修行の道を受け継ぐものとされているようです。
ここ手向でも30度を超える残暑の中、それぞれ羽黒山中の籠堂に入っていきました。
入峰者の皆さんの満願成就をお祈りいたします。
コロナ禍の2000年、突然の月山線路線バスの休止を受けて「出羽三山精進料理プロジェクト」が急遽企画・実施した「月山貸し切りタクシー」。その後も路線バスのない日の二次交通対策として5年間にわたり実施し、多くのお客様にご利用頂いて参りました。
本年からは実施主体を「羽黒町観光協会」に移し、協会会員施設宿泊者に対象を広げて実施いたします。
2025年の実施期間は7月~8月とし、庄内交通の路線バスの運行のない日に上り(7:30,15:00)・下り(8:30,16:00)それぞれ2便ずつ運行します。料金は据え置き、二人以上の場合は2500円、一人の場合は4000円です。乗り合いが基本となります。前日16:30までに、宿泊施設を通じてお申し込み下さい。
詳細は下のチラシでご確認ください。
お問い合わせは当館または羽黒町観光協会(電話0235-62-4727)にお願いします。
日本全国、6月にしては珍しい猛暑が続いていますが、皆様、元気にお過ごしでしょうか。
ここ羽黒山の門前町手向(とうげ)でも30度に迫る(超える?)暑さが続いています。
多聞館の外壁等の改修工事に携わっていただいている職人さんたちも、扇風機の付いたジャケットを着るなど、それぞれに暑さ対策を施し、適宜休息や給水をしながら作業して頂いています。
そんな中、業者さんに「あの綱、どうします?」と聞かれたのが、軒下にかけてある「松例祭引き綱」です。
大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」(詳しくは→こちら)に参加した若者が一度だけ頂くことができるもので、頂いた綱を写真のような形にまとめて軒下に吊り下げ、その家の魔除け・守り神にするものです。
当館の正面2階の軒下に下げてあった引き綱は、私の祖父である土岐多聞が若かりし頃に頂いたものですが、祖父が何歳のときに頂いたのか、記録はありません。ただ、祖父が今生きていれば122歳であることから、100年前後の歴史があると考えられます。
そんな歴史を考えれば、工事のために一旦降ろしても、完了後にはまた元の場所に戻すのが良さそうなのですが、実はこれまでも何度か綱を縛っている縄が切れたり窓掃除の際に藁くずが飛び散ったりと、結構やっかいな存在になっていました。そこで、この際、思い切って処分することにして、業者さんに依頼しました。
100年物なので祭りのときに比べればだいぶ軽くなっているでしょうが、それでもかなりの重量があるようで、業者さんは縄を切って、綱引きの綱のように伸ばして降ろしていました。
100年にわたって当館を護ってくれた引き綱に感謝しつつ、処分も業者さんにお願いしました。
当館の玄関には私が2001年に頂いた綱が飾ってあります。
この引き綱が、これからも多聞館を護ってくれることでしょう。
日々の慌ただしさにかまけて、気がつけば五月。
こちらのブログの更新も三月一日の「雛人形の展示始めました」以来、滞っておりました。
食事処の飾りもお雛様から兜飾り・武者人形のタペストリーに替わっております。
あちらこちらでブログの更新を楽しみにしているというお声を頂いていながら、ご期待に添えずにいることをお詫び申し上げます。
暑さと寒さを繰り返しながら夏へと向かって行くのがこの時期ですが、昨日は急に気温が上がり、当地でも20度以上になりました。その余韻が今日も続いています。多聞館の駐車場の遅咲きの八重桜も一気に花を殖やしました。
また、阿部さんのサクラソウも花盛りを迎えています。クンシラン、シンビジウムも花芽を膨らませてきたので、あわてて表に出して水をたっぷり与えました。
庭のユキノシタ、ギボウシ、スズランも一気に丈を伸ばしています。
ツツジも花芽を膨らませ、ドウダンはすでにいくつか花を咲かせていました。
羽黒山の門前町手向では、ゴールデンウィークの混雑緩和対策として、公共施設や宿坊などの駐車場を昼の時間帯に観光客の方々に開放する施策を講じています。
臨時駐車場のマップは→こちら
当館でも三カ所の駐車場を全面的に開放しています。混雑状況は天候にも左右されるので、今年はそれほどの混雑には至らないかと思いますが、羽黒山にお越し頂いたお客様には、これらの臨時駐車場をご活用いただき、門前町の散策などもお楽しみいただければと思います。
皆様、安全で楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。
※なお、多聞館はゴールデンウィーク期間中、おかげさまで満室となっております。
ここ羽黒では昨夜から雪が強く降り続き、多聞館の周辺では今朝までには30㎝ほど、その後、夜までにさらに20㎝ほど積もりました。
つい昨日まで、北陸や東北北部の大雪のニュースを見ながら、どうしてこちらではそれほど降らないのだろう?などとのんきに話していたのですが、一夜にして景色が一変しました。
午前中、玄関や駐車場の除雪の後、館内のあちらこちらに急いで「補助柱」を立てて回りました。これは雪の重みで襖がきつくなって開かなくなったり、ゆがんでしまったりするのを防ぐために柱と柱の間に立てる仮の柱です。長年住んでいると、どれくらいの積雪だとどこの襖がきつくなるとか、どこの戸が開かなくなったら雪おろしをしなければ、などということが経験で分かっています。補助柱も立てる場所が決まっているので、場所ごとに決まっている柱を10本ほど立てていきました。
ちょっと邪魔にも感じますが、それにまさる安心感です。
急な大雪に少しだけ慌てましたが、積雪量は例年のこの時期にしてはまだまだ少ないでしょう。
冬はこれからが本番です。
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