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2023年12月30日 (土)

令和5年度松例祭のご案内

(重要!)

令和5年度の松例祭は、概ねコロナ禍前の形式に戻して開催されるようですが、諸事情により変更される点もあるようです。

特に、おにぎり、酒の振る舞いは行わないとのことですので、ご注意ください。

変更点を踏まえて、ここに松例祭の概要を御案内いたします。

 

羽黒山松例祭「大松明行事」は平成23年3月、

国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 

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毎年、大晦日から元旦にかけて催行される『羽黒山松例祭』。

複数の場所において同時に進行していく祭りのためか、全体像を捉えにくい面もあるようです。

松例祭を見学される方のために、祭りの概要や見所などを簡単にご紹介します。

 

 

1.松例祭とは

 天下泰平・五穀豊穣・家内安全などを祈願する羽黒山の例祭である松例祭。

 その起源には諸説あるが、数百年の昔から修験者の「験(ため)しくらべ」あるいは地元住民たちの「歳夜祭り」として受け継がれてきたものが起源といえる。

現在の「松例祭」の名称と祭りの原型ができあがったのは、明治維新の混乱と神仏分離による組織制度の改変をへて祭りの復活が果たされた明治12年以降である。

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松例祭の主役は「位上」と「先途」と呼ばれるふたりの松聖(まつひじり)である。松聖は百日間の修行(「冬の峰」)に臨んできた行者である。

祭りはふたりの松聖の修行の成果(験力)の競い合いと、松聖に付き従う位上方・先途方の若者衆(上下各四町)の競い合いとして庭上(合祭殿前の広場)あるいは補屋(しずらや=歴史博物館前の小屋)において進行する。

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(左から)庭上(ていじょう)、補屋(しつらえや)、三神合祭殿

 

さらに三神合祭殿内において験競べ(げんくらべ)の神事がとりおこなわれ、年が明けると国分け神事や火の打替神事が続く。

祭りの終了により百日行の満願を迎えた松聖は小聖や若者頭らとともに山を下る。

 

2.松の勧進

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冬の峰(百日行)に入った松聖は、松例祭をまかなう浄財を募るため、小聖らを従えて庄内一円を勧進して回る。

街に響き渡る法螺貝の音は庄内の初冬の風物詩ともなっている。

 

3.松例祭の日程 (時刻はおおよその目安で、多少前後する場合があります)

12月30日 ⇒12月31日午前中に変更

大松明まるき』(斎館、庭上)

各町の若者の代表が羽黒山山頂に上り、悪鬼・邪悪の象徴とされるツツガムシを模った大松明を作り上げる。

斎館で松聖によるお祓いを受けた若者達は大松明の材料となる綱・網・簾などを斎館から山頂まで担ぎ上げる。

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担ぎ上げた材料と、あらかじめ用意されている「カクマ」と呼ばれる枯萱をもちいて、巨大なツツガムシを作る作業は上四町と下四町が二手に分かれて、早さと出来ばえを競いながら行われる。

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15:00頃 ⇒12:30頃 『松の礼』と『榊供養』(庭上)

大松明が出来上がると松聖が各々松打という役者と共に 登場し、大松明に向かい祈願する。

祈願終了と同時にふたりの松打は大梵天まで駆けていき、御幣を吊るし上げる早さを競う(『松の礼』)。

その後、参加者一同はお神酒と昆布、丸飯を頂く(『榊供養』)。

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☆12月31日

9:00頃~ 『早上り

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昔は松例祭で使われる酒などは、若者達が手向の里から羽黒山頂まで担ぎ上げていた。

その名残もあり、31日早朝から、祭りに参加する若者の一部が『早上り』として補屋に詰めている。

補屋を整えるほか、近年は灯籠をともすカマクラ作りも行っている。

補屋は内部がふたつに仕切られており入り口も分かれている。向かって右側が位上方、左側が先途方。

位上方・先途方には上四町と下四町の若者衆が付き従うが、いずれの側に付くかは年によって異なる。

  

15:00~  『綱まき神事』(庭上)

大松明の一部を解体し、その綱を切り刻んで神聖な「切り綱」とし、一般観客に向かってまく。

観客は争ってこれを奪い合い、手に入れた切り綱を家に飾り、火防や家運繁栄の守りとする。

子供や女性には「相撲」で切り綱の獲得を争わせることも。

その後、大松明は完全に解体され、これによりツツガムシ(=悪鬼)は滅ぼされる。

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(随時) 『腹ごしらえ』~親玉(補屋)⇒ 注意!令和5年度はおにぎり、酒などの振る舞いは行われないとのことです。

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補屋の位上方と先途方をつなぐ通路のそばでは常時、神社の職員達により大釜にご飯が炊かれ、ホウキの実をまぶしたおにぎり(=親玉)が、漬物などと共に振舞われている。

若者衆はもちろん、見物客でも自由に頂くことができる。

 

16:00 『除夜祭』(合祭殿)

 

17:00 『神拝

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補屋において位上方・先途方それぞれの松聖と若者衆が同時に祈願を行う。

いよいよ祭りも本番を迎える。

 

18:00『松例祭本殿祭・蜂子神社祭』(合祭殿・蜂子神社)

 

18:00 『大松明まるき直し』(庭上)

再度、大松明を作り直す。

ツツガムシ(=悪鬼)の再生(復活)を意味する。

ここでの作業は、上・下の各四町がそれぞれ割り当てられた作業を行いながら、早さと出来栄えを競う。

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19:00 『綱さばき』(補屋) ⇒令和5年より廃止されます

大松明を引き出す際に用いる四本の引き綱は、取り付ける位置により優劣がつけられている。

位上方と先途方それぞれにおいて、若者頭たちが「大椀」で酒を酌み交わしながらどの綱を引くかの交渉を重ねる。

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20:30 『砂はき渡し』(補屋)

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各町の綱付・綱延の任に当たる若者が神前にならび、雪を掘る道具である「砂はき」を受け取る儀式。

大椀の酒を三度空けると一斉に立ち上がり、「勝った!勝った!」といいながら飛び跳ねる。

 

21:00 『検縄行事』と『砂はき行事』(庭上)

庭上に若者一同と大目付・役者衆がそろう。

はじめに大目付が三十三尋(ひろ)の縄をはかり、これを位上方の大松明から伸ばした場所に印をつける。

同様に先途方にも印を付け終えると、双方の綱付・綱延たちは一斉にその場所に砂はきで穴を掘り、ただちに砂はきを守りながら補屋に向かって走り帰る。

三十三尋は羽黒山の領国を意味し、掘った穴は大松明を引き出し焼き払う場所となる。

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21:30頃 『出役・御定目(ごじょうもく)』(補屋)

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大目付・役者が神前に現れ、若者頭たちに向けて『御定目』という決め事を申し渡す儀式。

神事の公正を促すもの。  

 

22:45頃 『験競べ(げんくらべ)』(合祭殿)

12人の山伏が左右に分かれて、「烏飛び」と「兎跳ね」の験競べを行う。

烏は羽黒権現の使い(=太陽)をあらわし、兎は月山権現の使い(=月)をあらわすという。

勝敗が決した瞬間に吹かれる法螺貝(五番法螺という)が庭上の大松明を引き出す合図となる。

 

23:00頃 『大松明引き』(庭上)⇒ 令和5年度より、上四町・下四町の構図が変更され、上二町・下二町として再構成されるようです。それに伴い、引き綱の数などが変わるかもしれません。

庭上では大松明が燃え盛り、全ての若者が引き綱を手に出発の合図を今や遅しと待っている。

合祭殿内で五番法螺が吹かれ、入り口の大提燈が左右に大きく振られるのが合図。

合図と同時に位上方・先途方双方の大松明に四本ずつの引き綱がつけられ、一斉に大松明が引き出される。

大松明は先の砂はき行事で掘られた三十三尋先の穴まで引かれていき、そこで立てられる。

より早く、より勢いよく燃え上がったほうが勝ちとされる。

位上方が勝てば翌年は豊作、先途方が勝てば豊漁と占われる。

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大松明を引き出した後の引き綱は大松明から離され先を競って補屋まで引かれていく。

その後、若者衆に担がれて山を下っていく。

 

24:00~ 『国分け神事』と『火の打替え神事』(庭上)

国分け神事』は羽黒山と熊野、彦山の領国を定める検地の神事。

定尺棒とよばれる丸太をはさんで、所司(=羽黒権現)と4人の山伏(熊野三所権現と彦山権現)が独特の所作と問答を繰り広げる。

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火の打替え神事』は新たに清浄な火を切り出す神事。

四人の役者が高さ12尺ある大松明(鏡松明)の火をそれぞれの松明に移し、「松明行事」をおこないます。

その後、役者とともに松打が鏡松明の周りを3度回り、回り終えると同時に走り出し、稜持(かどもち)の持つ火皿に火打石と火打ちかねで新しい火をきりだす。その遅速でやはり、豊作と豊漁が占われる。

勝敗の結果は初詣客で賑わう合祭殿で待つ宮司に伝えられる(『ご披露』)。

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25:00頃 『昇神祭』(補屋)

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火の打替えの勝敗の結果は補屋で待つ松聖にも知らされる。

その報告を受けると『昇神祭』が行われ、最後に松聖が百日間守り続けてきた『興屋聖』の中の五穀を、松聖自らが肩越しに土間にまく。

ここに冬の峰・百日行の満願を迎える。

満願を成就した両松聖は、参集殿において宮司をはじめ神社役員らの労いを受け、さらに斎館において『にしの寿司』という精進落しの宴を経た後、小聖・若者頭らとともに雪深い羽黒山の参道を自宅に向かって下っていく。

 

☆1月1日

午前  『綱のし』(各町)

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大松明引きで使われた引き綱(8本)は各町の綱延の任にあたった若者の自宅に運ばれる。

翌朝、若者達により成形された引き綱は家の軒下などに掲げられる。

手向では昔から『若者は嫁を取って半人前、綱をのして一人前。」といわれるほど、綱をのす(=かける)ことは名誉なこととされてきた。

こうして「のされた」綱は、次の代の若者が綱をのすまでその家の魔除け・守り神として飾られる。

 

4.交通の案内

令和5年度の松例祭臨時バスは運行されません。

なお1月1日~3日は正月の特別ダイヤになりますので、初詣などにバスでお出かけの際は事前にご確認ください。

庄内交通HP⇒http://www.shonaikotsu.jp/

 

☆お車の方へ

山頂の駐車場が満車の場合は、第二・第三駐車場の利用になります(いずれも無料)。

誘導員の指示に従ってください。

特に午後10時~午前2時頃は例年、道路も渋滞しているようです。

時間に十分余裕を持ってお出かけください。

 

☆徒歩の方へ

石段を上って頂上へ向かう方もいらっしゃることでしょう。

今年は積雪が少ないとはいえ、足元が暗く、凍結している場合もありますので、十分お気をつけください。

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2023年11月17日 (金)

松の勧進始まる

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(先途松聖:神林聡賢氏、位上松聖:小関智勇氏)

小春日和となった11月15日、羽黒山の門前町手向(とうげ)地域を皮切りに「松の勧進」が始まりました。

この行事は、大晦日に羽黒山山頂で行われる松例祭の費用をまかなうために、山伏たちが庄内一円を勧進して回るものです。

初日に当たる11月15日には、「冬の峰」と呼ばれる百日の行の最中にあり、松例祭の中心となる二人の「松聖」が、小聖と呼ばれる山伏を従えて手向地区内の末社を祈願して回ります。

また、同時に山伏たちが浄財を勧進して手向の家々を回りました。

当館にも位上・先途の両松聖の命を受けた二人の山伏が訪れ、景気よく法螺を鳴らしてくださいました。

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昨年まではコロナ禍の影響で、松例祭は規模を大幅に縮小して行われましたが、今年はだいぶ元の形に戻すと聞いています。祭りの担い手となる若者の減少などもあり、難しいことも多いでしょうが、地域の関係者の力を合わせて松例祭を継続していって欲しいと願っています。

そのためにも地域の皆様には、松の勧進へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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2023年10月22日 (日)

第65回「奥の細道」羽黒山全国俳句大会開催

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ここ数日、ぐっと冷え込みました。月山の初冠雪も観測されたそうです。

そんな中、第65回「奥の細道」羽黒山全国俳句大会が開催されました。

本大会に先立ち、きのう10月21日(土)には「子供の部」が開催され、兼題投句で入賞された小中学生とその御家族が参加し、選者の井上康明先生(「郭公」主宰)と小林貴子先生(「岳」編集長)から選評を頂きました。両先生とも、ひとりひとりにわかりやすい言葉で丁寧に選評してくださり、受賞者の皆さんも大変嬉しかったし、勉強になったことでしょう。

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本大会の本日10月22日(日)は、午前8:30の受付開始と同時に席題が発表され、参加者の皆さんはほどよい緊張感の中で作句されていました。

10時からの開会行事の後、井上先生が「蛇笏と芭蕉」の演題で講演されました。蛇笏の芭蕉への敬愛と評価についてたいへんお興味深いお話を伺うことができました。

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午後からは兼題および席題についてお二人の選者による選評が行われました。受賞者のみならず、参加者の皆さんにとっても、中央俳壇でご活躍されている先生方のお話を伺うことはとてもいい刺激になったことと思います。

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今大会から、高校生、大学生を対象とした「Zの部」も創設されましたが、告知が遅れたこともあり、残念ながら参加者はありませんでした。今後、地域の俳句文化を継承していくためには、若い世代の参加が不可欠です。次回大会への大きな課題と考えています。

今大会で選者を務めてくださいました井上康明先生、小林貴子先生、ご参加頂いた皆様、運営に関わられたすべての皆様に心より感謝申し上げます。

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2023年8月 8日 (火)

第65回「奥の細道」羽黒山全国俳句大会のご案内

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第65回となる「『奥の細道』羽黒山全国俳句大会」が10月22日(日)に開催されます。

それに先立ち、兼題の部の投句を募集しております。

今大会では、従来の「一般の部」とは別に、高校生、大学生を対象とした「Zの部」が創設されました。若い感性にあふれた作品が集まることに期待しております。

また、従来通り、小学生(4年生以上)と中学生を対象とした「子供の部」も募集しています。

投句締め切りは 「一般の部」と「Zの部」が8月20日(日)必着、「子供の部」が8月25日(金)必着です。

その他の投句要綱については出羽三山神社のホームページをご覧ください。投句用紙もそちらからダウンロードできます。

多くの皆様の投句をお待ちしております。

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2023年7月 6日 (木)

月山ライブカメラ稼働中

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株式会社鶴技屋さんのご協力の下、夏山シーズンの間だけ設置・稼働する「月山ライブカメラ」が、刻々と画像を送ってきてています。

カメラの設置場所は、月山八合目(弥陀ヶ原)駐車場と、月山九合目佛生池小屋前です。

月山八合目(弥陀ヶ原)駐車場のライブカメラ画像① →こちら

                      ② →こちら

月山九合目佛生池小屋前のライブカメラ画像 →こちら

月山にお越しの際にはどうぞお役立てください。

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2023年5月28日 (日)

中央大学公開講演会のお知らせ

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コロナ禍で休止しておりました「中央大学公開講演会」を3年ぶりに下記の要項で開催します。

             

演題 「中国の将来 日本の進路~150年の歴史から今後の両国関係を考える~」

講師  深町 英夫氏(中央大学国際経営学部教授)

日時  2023年6月24日(土)午後2時~3時30分

会場  庄内産業振興センター・マリカ西館3階 「マリカ市民ホール」

※鶴岡駅前の1階に清川屋さんが入っているビルの3階です。

※お車でお越しの方はマリカ東館側の立体駐車場をご利用ください。3時間まで無料でご利用 いただけます。

※立体駐車場の4階とマリカ東館3階・マリカ西館3階は連絡通路で繋がっています。

入場無料 先着100名様

お問い合わせ 中央大学学員会庄内支部(佐藤)TEL 0235-22-7607

多くの皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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2023年4月 7日 (金)

お雛様展示終了~かけ足の春

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今年の春はかけ足です。

雪おろしをせずに済んだため、家の周りの雪解けが早く、3月末には雪囲いを外しました。

もう積雪はもちろん、凍結の心配もなさそうだったので、冬用タイヤの交換も済ませました。

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そして今日はお雛様の片付け、「雛納め」を行いました。

今年はコロナ禍の収束に伴い、団体様でのご利用も増えたおかげでたくさんのお客様に当館のお雛様をご覧いただけました。雛人形をねぎらうように、一体一体丁寧にほこりを払いながら納めていきました。

Content

それにしても、雛納めの前に雪囲い外しやタイヤ交換を済ませているなんて、記憶にありません。

例年なら4月中旬の作業です。

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鶴岡公園の桜も例年よりも11日も早い開花でした。今週末あたり満開となりそうです

羽黒山参道の雪ももうだいぶ解けたようです(とはいえ、まだ長靴をはいた方がいいそうです by羽黒町観光協会)。

例年なら、雪解けとともに家の周りの雪を突っついたり、玄関周りの雪囲いだけ外したり、花鉢に水をやり始めたり・・・何度か寒の戻りを繰り返しながらゆっくりと春を迎えるのですが、今年は一気に春の盛りを迎えました。その分、春を迎えた喜び(冬からの開放感)は小さかった様に感じます。

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とはいえ、今は春たけなわ。

桜も賑やかですが、3年ぶりに人と会う機会が増え、コロナ禍で失われた時間を取り戻しているようにさえ感じます。

このような日常が戻ってきたことに感謝しつつ、この春を満喫したいと思います。

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2023年1月 1日 (日)

明けましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます。

新年が皆様にとりまして明るく希望に満ちあふれた一年となりますことを羽黒の里より祈念申し上げます。

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この年末年始は、例年になく温暖な気候の羽黒です。

12月後半に数回ドカ雪に見舞われましたが、この暖かさに雪のかさもどんどん減っています。

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外国からのお客様をお連れして松例祭が行われる羽黒山山頂に行ってきましたが、こちらも温かな陽気でした。

コロナの影響で(?)祭りの規模は縮小されていましたが、数少ない若者たちが役目を果たすべく一生懸命に作業していました。

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補屋(しつらえや)には位上・先途の両松聖が控え、ご祈祷をしたり出役の面々を迎えたりしていました。

若者頭を退いてもう数年、一つ一つの場面がとても懐かしく感じられました。

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明けて2023年(令和5年)は卯年、月山の御縁年です。

多くのお客様にお越し頂けるようお待ち申し上げております。

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2022年12月10日 (土)

大黒様のお歳夜

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昨日12月9日は「大黒様の御年夜」。ここ庄内地方に特有の行事らしく、大黒様に鰰(はたはた)の田楽や豆腐の田楽、豆なますなど、豆づくしの料理、米や豆(の菓子)、二股に分かれた「まっか大根」、お神酒などを供えてお参りします。

昨日はちょうど、ツアーのお客様がお越しになり、地域の食文化や大黒様のお歳夜についての講話のご依頼をいただいたので、いつもは居間の床の間に飾っている大黒様などをお食事会場に飾り、お話しさせていただきました。

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ところで、この時期、毎年耳の奥で「大黒様の~♪」というあるフレーズがリフレインしていて、何の曲だったか気になっていました。そこで今日、ようやくネットでその曲を調べてみました。

ありました。⇒こちら

有名な「因幡の白兎」の神話を童謡にしたものでした。この曲をいつ、どこで聞いたのか、あるいは歌ったのかはっきりしません。ひょっとすると、大東保育園で「因幡の白兎」の劇をやった際に歌ったような気もします。今度、同級生たちに尋ねてみようと思います。

でも、曲自体の記憶は鮮明によみがえりました。

長年の課題が解決した「大黒様のお歳夜」となりました。

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2022年12月 2日 (金)

雪、来たる

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それほど寒くは感じない朝でしたが、ワールドカップサッカー日本代表がスペインを破ったころから、外では除雪車のエンジン音が鳴り続いていました。

例年よりは遅めの初雪が日中も続き、周囲の景色を一変させました。

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前々からこの頃の降雪は予報に出ていたので、それに間に合うようにと、今週初めの3日間、月山佛生池小屋の工藤さんと一緒に雪囲いを済ませました。

奇跡的に3日間とも天気に恵まれ、駐車場の看板の取り外しまで余裕をもって行えました。

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その直前には車のタイヤ交換や鉢植えの移動なども済ませて降雪に備えていました。

雪国では降雪を嘆く声も多く、時には「雪害」となることもありますが、ほかの災害に比べ、ある程度予想ができ、あらかじめ対応ができるのが救いです。経済的な負担も大きのですが、雪国の地域経済はそれを前提に回っているという側面もあり、単純に雪が降らないように、と望むわけにもいきません。

雪は降るもの、と腹をくくり、どうせならそれをプラスに生かしていきたいものです。

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