70年ぶりのお客様
本日、多聞館に昼食でお越しのU様はなんと、70年前に当館にお泊りになった!という方でした。
U様の住んでいらっしゃる地方には「十五の神(奥)参り」といって、15歳になった男子は出羽三山を詣でるという風習があるそうです。
当時(昭和18年)は戦争中であったにもかかわらず、15歳を迎えた集落の男子皆が先達に率いられて出羽三山をお参りし、その道中に当館(当時は「多聞亭」)にお泊り頂いたそうです。
先日、ご予約の電話を頂いたときに「お宅は昔、多聞亭といいませんでしたか?」とお尋ねになられたので、当館と古い縁のある方だとは思いましたが、70年も前にお泊まりいただいた方だとは驚きでした。
U様は常々、「十五の神(奥)参り」のことを口にされ、もう一度お参りに行きたいとおっしゃっていたそうです。
当時一緒に詣でた仲間は残念ながら皆さん他界されており、今回は奥様とご一緒にお越しくださいました。
70年前の面影を残す当館を懐かしみながら、地元料理を喜んでくださいました。
85歳とはいえご自分で車を運転されるほどの若さ溢れるU様でした。
今回の出羽三山参拝のご利益にあずかり、ますますお元気で過ごされますように・・・。
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