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2011年5月 7日 (土)

(続)春山代参、坂迎え

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山頂から下り、鍛冶小屋跡で拝し、ちょうどお昼には牛首に至りました。

その頃には風も弱まり、時折青空ものぞく天気になり、同行者皆で弁当を広げての昼食となりました。

付近には、スキーヤーの方たちの姿も見受けられました。

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その後は最終目的地の湯殿山に向けての下りです。

山先達さんが判断したルートで山、谷を下っていきました。

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途中では今にも崩れそうな雪庇があったり、雪崩の痕が見受けられたり・・・

ハラハラドキドキしながらの谷下りになりました。

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慎重に最後の澤を渡り、開山準備に忙しそうな湯殿山に着いたのが午後2時。

ちょうど10時間の行程でした。

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 湯殿山本宮で登拝者全員でご祈祷し、参籠所にて御神酒をいただいて、出羽三山神社が用意してくださったバスで一路羽黒山へ。

羽黒山山頂では行者全員で記念撮影を行い、本日の参籠所である羽黒山斎館に到着しました。

翌朝、斎館でおにぎりを頂いた後、6時半には参籠者全員が三神合祭殿前に集まり、神官によるご祈祷を受けました。

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その後、行人一行は羽黒山の参道を下り、社務所で宮司さんの出迎えを受けたのち、氏子達が待つ各集落へと帰っていきました。

昔は、各集落で月山を望める高台(坂迎え場)で行われたのが「坂迎え」でしたが、今でもその伝統が続いているのは、ごくわずかな集落のようです。

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私の集落では、氏子さんたちと共に烏崎稲荷神社に集い、春山行の報告とご祈祷を行い、その後は「直会」となりました。

氏子皆が、無事に神を迎えたことを率直に喜んでいたようでした。

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各地で遅れ気味だった農作業も、ようやく本格的に始まってきたようです。

出羽三山の神々に見守られながら、豊かな収穫に恵まれますように祈念しております。

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コメント

ひろゆき様

先日は当館にご宿泊いただきましてありがとうございました。

連休の繁忙期のため、ご不便や至らぬ点もあったかと思います。

深夜にもかかわらず、ひろゆきさまに社務所までご同行頂き、心強い思いで出発できました。
ありがとうございました。

ひろゆき様は、羽黒から震災で被災した地域をも回られたとのことですが、直に目にした被害の大きさは想像を超えていたことでしょう。

私たちも、羽黒山でのご祈祷、月山山頂・湯殿山本宮でのご祈祷の中で、震災で犠牲になった人々の御霊を慰め、被災地の復興を祈念してきました。

私たちの祈りが神に通じ、また人々の心にも通じて、一日も早く復興を果たされることを願っています。

多聞館さん、
心温まるおもてなし、ありがとうございました。また、春の代参で社務所に向かう処、ご迷惑をも省みず突然同行させて頂き、有りがとうございました。白装束の皆さんが雪山に神様をお迎えに行く前の聖なる時間を体感させて頂きました。
羽黒山のあと、山寺、作並温泉、塩釜、松島、遠刈田温泉、蔵王お釜と回る中、被災された皆さんのお姿や震災の傷跡を目の当たりにし、大変心が痛みました。少しでも早く、皆さんが心安らかに過ごせますようにお祈りいたしております。

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