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2020年9月

2020年9月 9日 (水)

(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業が白紙撤回されました

 

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(前田建設工業(株)のHPより以下転載)

本年8月7日より縦覧開始した(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業における環境影響評価法に係る計画段階環境配慮書について、関係自治体、有識者および一般の方々より多くのご意見を頂戴しております。

当社は頂いたご意見を踏まえ、総合的に判断した結果、計画を白紙撤回することとしました。

なお、環境影響評価法における廃止手続きについては、今後速やかに進めてまいります。

当社は、今後も地域の皆様に寄り添い、広く社会へ貢献できる企業を目指してまいります。(転載以上)

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ほっといたしました。

これまで短時間の中で一気呵成に反対運動を繰り広げられた皆様、各お立場からの反対の意見表明や情報提供、ご署名、そのほか有形無形の様々なご協力を頂きました多くの皆様に心より感謝申し上げます。

また、反対の意見に真摯に耳を傾けられ、早い段階での事業の白紙撤回をご決断された前田建設工業(株)様に対しても心より敬意を表したいと思います。

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今回の騒動をとおして、健やかな住環境も、静謐な信仰環境も、多くの人々が支えあうことで成り立っているのだということを改めて実感いたしました。

これからも、地域として、個人として、その支えあいの精神を大切にしていかなければならないと思います。

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2020年9月 6日 (日)

(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業に反対します

Photo(山形大学名誉教授 野堀嘉裕氏 作成)

山岳信仰、山岳修験の聖地である出羽三山が、危機に直面しています。

ゼネコン準大手の前田建設工業(株)が出羽三山地域に大規模な風力発電事業を計画しているもので、羽黒山を南北にはさむ形で、高さ180メートル級の風車を最大40基建設するというのです。

この計画が実現してしまえば、出羽三山の景観が致命的に損なわれるにとどまらず、出羽三山地域の森林は大量に伐採され、地盤は大規模に掘り崩され、羽黒山参道や門前町手向の宿坊街をはじめとして周辺地域は風車の騒音や超低周波に包まれることでしょう。土砂災害の多発や住民・来山者の健康被害も懸念されます。

この事業の無謀さを象徴するように、山形県知事、鶴岡市長、庄内町町長、さらには地元選出の代議士や地方議会議員の方々が事業への反対を表明されています。

この計画はほとんどの地元住民にまったく知らされないままに進められ、8月7日(金)から環境アセス手続きの第一段階となる「計画段階配慮書」の縦覧が行われていましたが、これも明日9月7日(月)で終了します。これに対する意見書提出期限も同日となっていましたが、多くの批判を反映してか、メールによる場合に限り9月14日(月)までに延長されています。
多くの方々の率直な意見を事業者に届けるために、ぜひ、この意見書の提出にご協力ください。
(意見書用紙のダウンロード、提出方法については ⇒こちら

また、事の深刻さと危機感を共有する有志により、「出羽三山の風車建設に反対する会」が組織され、ネットを通じた情報の提供や反対の署名活動が行われています。事務局は地元の羽黒町観光協会が引き受けてくれています。⇒HPはこちら 
 

手向地区では各集落の区長さんのご協力をいただき、全世帯への署名依頼が行われています。
庄内地方の多くの施設様にも署名活動へのご協力をいただいております。
用紙が手元にない方には、反対する会のHPからのダウンロードもできます⇒こちら

この署名は必ずしも法的拘束力を有するものではありませんが、反対の意思を行政や事業者に伝えるという大きな意味を有します。ぜひ、多くの皆様からのご協力をお願いいたします(9月16日(水)を第一次の集約期日といたします)。

ところで、反対の活動を行う中で、反対の意思を有しつつもそれを表明できないという方もいらっしゃいます。人が抱える事情はそれぞれですから、やむを得ないことだと思います。決して、それが地元住民の分断に繋がることがないように肝に銘じるべきです。 

また、この風車問題に対する取組みを、それ以外の邪な目的(たとえば政治的な対立を煽ること)に利用することはあってはならないことです。問題の本質を見誤らないように心がけたいものです。

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