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(先途松聖:神林聡賢氏、位上松聖:小関智勇氏)
小春日和となった11月15日、羽黒山の門前町手向(とうげ)地域を皮切りに「松の勧進」が始まりました。
この行事は、大晦日に羽黒山山頂で行われる松例祭の費用をまかなうために、山伏たちが庄内一円を勧進して回るものです。
初日に当たる11月15日には、「冬の峰」と呼ばれる百日の行の最中にあり、松例祭の中心となる二人の「松聖」が、小聖と呼ばれる山伏を従えて手向地区内の末社を祈願して回ります。
また、同時に山伏たちが浄財を勧進して手向の家々を回りました。
当館にも位上・先途の両松聖の命を受けた二人の山伏が訪れ、景気よく法螺を鳴らしてくださいました。
昨年まではコロナ禍の影響で、松例祭は規模を大幅に縮小して行われましたが、今年はだいぶ元の形に戻すと聞いています。祭りの担い手となる若者の減少などもあり、難しいことも多いでしょうが、地域の関係者の力を合わせて松例祭を継続していって欲しいと願っています。
そのためにも地域の皆様には、松の勧進へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
11月13日(月)、東京第一ホテル鶴岡において、出羽三山精進料理プロジェクト主催の講演会「鶴岡ガストロノミーツーリズムの可能性~出羽三山精進料理を題材に~」を開催しました。
この講演会は、観光庁の「地域一体型ガストロノミーツーリズムの推進事業」指定を受けた一般社団法人DEGAMの委託を受けて当プロジェクトが開催したものです。
講演会の第一部は、「出羽三山精進料理とガストロノミーツーリズム」と題して、パネリストの早坂一広(大進坊)、吉住弘幸(羽黒町観光協会事務局長)、ファシリテーターの土岐彰(多聞館)が、出羽三山精進料理とガストロノミーとの親和性、ツーリズムへの活用の現状と課題、インバウンドの現状と展望などについてそれぞれの経験を踏まえながら話しました。
第2部では、ゲストに竹の露酒造の相沢政男氏をお迎えし、蔵の歴史や鶴岡における酒米の歴史、そしてあらかじめ選んで頂いた蔵の3種のお酒と、プロジェクトで用意した9品の料理とのマリアージュを展開して頂きました。
「鶴岡ガストロノミーツーリズムの可能性」という、少々荷の重いテーマを頂き、一抹の不安もありましたが、相沢氏の絶妙なマリアージュの手引きと、スタッフの皆様のご協力のおかげで、何とか無事終えることができました。ありがとうございました。
この講演会の内容が、少しでも今後の鶴岡のガストロノミーツーリズムのお役に立てれば幸いです。
ご参会いただいた皆様、ありがとうございました。
(写真提供:DEGAM)
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