2009年11月18日 (水)

栃餅(とちもち)

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先日、多聞館ではお客様からのリクエストで『とち餅』を作りました。

手向(とうげ)の宿坊の中には、とち餅や草餅でお客様をおもてなしするのが恒例というところもあるそうですが、多聞館では珍しいことです。

栃の実のストックも無かったので急遽手配して入手できたのはアク抜きされた栃の実です。

(栃の実はとてもアクが強く、食材として用いるまでの『アク抜き』にたいへんな手間ひまがかかるのです。)

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加熱して柔らかく色よくなった栃の実を蒸しあがった餅米に混ぜ込みながらついていきます。

(今回はもち米1升に600グラムの栃の実を使用しました。)

米の粒が無くなめらかになり、ムラ無く栃色になればつきあがりです。

厨房には栃の芳香がいっぱいに広がっています。

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つきたてのとち餅を適当な大きさにちぎって、あらかじめ練り上げておいたあんこをつければ出来上がりです。

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リクエストいただいたお客様にも、昔を思い出しながらとても喜んでお召し上がりいただきました。

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      栃の風味いっぱいのとち餅です!

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2009年11月15日 (日)

羽黒山『松の勧進』はじまりました。

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羽黒山の門前町手向(とうげ)に法螺貝の音が響き渡り、『松の勧進』がはじまりました。

『松の勧進』は、大晦日に羽黒山の山頂で行われる『松例祭』をまかなう浄財を募るために、祭りの主役となるふたりの松聖(まつひじり)が、小聖(こひじり)とよばれる山伏たちを従えて庄内一円の家々を回るものです。

松聖のおふたりは大晦日までの百日間の修行(『冬の峰』)に入っていますが、この松の勧進も大切な修行のひとつとされています。

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各家では浄財として、あらかじめ用意しておいたお金やお米を寄進し、代わりにお札を頂きます。

お札は二枚。おふたりの松聖の位に応じて『位上』・『先途』と記されています。

百日の行を通じてひたすらに衆生の家内安全や災難消滅を祈念されている松聖の願いが籠められています。

この松の勧進は、今日(11月15日)の手向をかわきりに、年末まで庄内一円で行われます。

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2009年11月11日 (水)

干し柿ができました。

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先日、渋柿のカワをむいて干し柿を作っている様子を紹介しましたが、10日ほど天日と寒風にさらされたことで、だいぶ完成に近付いてきました。

みずみずしいオレンジ色だった渋柿はぷにゅぷにゅで黒っぽくなっています。

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   <BEFORE>                <AFTER>

中は半生状態ですが、すっかり渋みは消え、何ともいえない上品な甘さに変化しました。

市販のもののように白い粉をふかせるには室内に取りこんで保管するのですが、私はこの半生状態の干し柿の方が大好きです。

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今日は初物の自家製干し柿を、用事でお越しのお客さんと一緒に味わいました。

なかなかの出来に、話もお茶も進みます。

ことさらに意識せずとも、昔ながらのスローフード・スローライフです。

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2009年11月 8日 (日)

『雪囲い』完了

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昨日と一昨日の2日間、多聞館では雪囲いの作業が行われました。

積雪が多くなり、屋根の雪を下ろすと、建物は二階まで届くほどの雪に埋もれます。

その雪から建物を守るのに不可欠なのが雪囲いです。

杉の長木と竹で枠組みを作り、プラスチックの波板をかぶせてビニールひもで固定していきます。

(昔は萱を編んで作ったコモ、玉縄を使っていました)。

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作業には去年と同じく、田村さん、神林さん、石井さんのお三方があたってくれました。

庭木なども含めて、2日間で全ての雪囲いが完了しました。

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建物が雪囲いに覆われると、風のあたりが防がれ、気分的にも暖かに感じられます。

これでいつ雪が降っても準備万端・・・とはいえ、本格的な降雪はできるだけ遅いほうがありがたいです。

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2009年10月30日 (金)

干し柿吊るし

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庄内柿の生産農家の方から生の柿を分けていただき、干し柿を作りました。

干し柿は昔ながらの冬の味覚。

多聞館では様々な料理に使うほか、正月のお供えにもする大切な食材です。

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皮を剥いた渋柿をネットに入れて、日当たりのいい場所に吊るします。

そのまま数週間、日光と寒風にさらされることで、だいだい色が黒っぽく変わり、渋みは甘みに変化します。

この状態でも十分美味しいのですが、それを取りこんで手もみして、暗所で休ませておきます。

しばらくして表面に白い粉がふいてくれば完成です。

鳥などから食べられないように見守りながら、楽しみに甘くなるのを待ちたいと思います。

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2009年10月25日 (日)

紅葉の羽黒山散策

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すっきりとした秋晴れが広がった今日、お客様をご案内して羽黒山の参道を散策してきました。

ここ数日、気温がぐっと下がったおかげで、紅葉もだいぶ進んだようです。

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羽黒山参道には常緑の杉が多いのですが、それでもやはり秋の雰囲気が漂っていました。

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途中の二の坂茶屋さんからは稲刈りが終わった藁色の田んぼが広がる庄内平野が一望できました。

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境内のあちらこちらでは早くも雪囲いの作業が始まっていました。

地元では、この冬は初雪が早いとか、大雪になるという予想がささやかれているので、雪囲いも急いでいるのかもしれません。

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三神合祭殿前の鏡池周辺が紅葉の見頃となっていて、多くのお客さんが足を止めて見入っていました。

羽黒山の短い秋は、今がたけなわです。

ぜひ、お出かけください。

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2009年10月23日 (金)

『庄内柿』~収穫の最盛期~

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Dscn3257_3 ここ庄内地方特産の『庄内柿』の収穫が最盛期に入っています。

例年よりも10日ほど早まっているということで、生産農家の人たちは稲刈りの疲れを癒す間もなく収穫作業に追われています。

先日、秋晴れの陽気に誘われて、収穫作業真っ最中の石川さんの柿畑を訪ねました。石川さんは多聞館で庄内柿の仕入れや発送を依頼している協力農家のおひとりです。

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庄内柿は「平核無柿=ひらたねなしかき」という品種の渋柿で、渋抜きをして食べます。
ちなみに今年は、「平核無柿」と命名されてちょうど100年という記念すべき年だそうです。

石川さんの柿畑でも、早生品種を含め200本以上の平核無柿を栽培しているそうです。

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脚立を上り下りして丁寧にもぎ取られた柿はその場で商品になるものとそれ以外のもの(「はじき」)とに選別されます。

Dscn3233_8今年は春先の凍霜害の影響か、規格外となる変形の柿が異常に多く、石川さんもこんなことは初めてだと困惑していました。 

また今年は雷が多く、収穫期に雹(ひょう)が降らないかとハラハラしているとのこと。
雹に当たって傷の付いた柿もまた商品とならないのです。

そのため農園の柿の木には雹除けネットが張り巡らせてありました。これも相当大変な作業と察せられます。

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収穫された庄内柿は石川さんの作業場に運び込まれ、コンテナごとビニールで覆って、炭酸ガスを充填して渋抜きされます。
以前は焼酎を使って渋抜きしていましたが、炭酸ガスのほうがムラ無く、痛みも無く渋抜きができるようです。 

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渋抜きが終わった柿は、再度1個1個傷の有無・大きさなどによって選果され、出荷用の箱に
詰められていきます。
こうして選りすぐられた柿だけが『庄内柿』のブランド品として全国に届けられるのです。

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地元はもちろん、全国各地でもすでに店頭で『庄内柿』を見かけることがあるかと思います。
庄内の豊かな自然の恵みと、農家の方々のいっぱいの愛情を受けて育った『庄内柿』です。
ぜひ、ご賞味ください。

(もちろん、多聞館では夕食後のデザートに庄内柿をお出ししています。)

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