2009年12月29日 (火)

正月準備あれこれ

DSCN3814 今年も残すところ あと3日。

明日からは松例祭の奉仕で羽黒山山頂に詰めっきりになるので、今日は正月を迎えるための準備をあれこれ行いました。

まずは館内あちらこちらの松飾り。

松とユズリハ、それに葉牡丹などの花を添えにして女将が鉢に生けたり、玄関の柱に飾ったり。

ほんの少しの飾りながら、正月ムードがぐっと高まります。



また、茶の間の大掃除の後、床の間の掛け軸を正月仕様に替えたり、神棚の切り下げ(御幣)を新しいものに替えたり。神様と共に新年を祝うという感覚はやはり日本人です。

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それから、業者さんなどから頂いた来年のカレンダーにひもを取り付け、館内各所の今年のカレンダーと交換して回りました。

多聞館では頂いたカレンダーは、感謝の意味を籠めて全て館内のどこかに掲示しています。

不景気の昨今とは言うものの、多聞館では今年は去年以上のカレンダーを頂きました。

年賀状の枚数の増加も含め、お付き合いの広がりのあったよい一年だった証でしょう。


年末年始にご利用いただくのお客様に向けて、食材の準備も行いました。

雑煮用のもち米を研ぎ、干し唐鳥(芋茎=芋の茎)を戻し、塩もたしの塩だしをして・・・

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他にも各種の山菜の塩出しをしたり 、黒豆を煮たり・・・。

次々にやるべき仕事が湧いて出て、「これでよし」というきりがありません。

とはいえ、明日からは家を留守にするので、心苦しいながらあとは全て女将に任せることになります。

毎年同じように繰り返している多聞館の年末の風景です。

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2009年12月27日 (日)

松例祭~網漉き(あみすき)行事

DSCN3768 年の瀬も押し迫り、大晦日から元旦にかけて行われる『羽黒山松例祭』もすぐそこまで迫っています(『松例祭見学案内』は⇒こちら)。

今日は上町・下町の若者頭が羽黒山山中の斎館に集い、30日の『大松明(おおたいまつ)』まるき(=作り)に使用する『網」と『簾(す)』を作る『網漉き行事』が行われました。






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斎館には『冬の峰』と呼ばれる百日行に臨んでおられる 松聖のお二人が参籠されています。

朝一番に参加者一同は松聖に挨拶した後、松聖によるご祈祷を受けたのちに作業に入りました。

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 斎館の大広間の畳をはがした床の上に、神社の方たちが用意しておいてくださった木枠が設置されています。

それを使いながら、約4メートル四方の『網』を玉縄だけで編み上げていきます。

手は荒れるし、足腰は痛むし・・・一日がかりの重労働です。

DSCN3766 すぐ脇の畳の上では『簾』が作られています。

(なぜか『網』は『漉く』といい、『簾』は『踏む』といっています。)

30日に作る大松明(=ツツガムシ)の顔(頭)に網が、胴体に簾が使われます。



DSCN3775 夕方、ようやく編みあがった網は 威風堂々とした存在感が漂います。

小さく折りたたもうとしても、人が抱えきれる大きさには収まりません。

おそらく重さも15貫目(60キロ)は超えているでしょう。

30日には若者の代表が、この網を山頂まで担ぎ上げることになります。

大丈夫かなあ~?




DSCN3783  作業終了後には、松聖によるご祈祷を受け、その後は祝宴を行ってから山を下りました。

網漉き行事を終え、松例祭本番に向けた緊張感も高まってきました。








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2009年12月22日 (火)

冬至かぼちゃ

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今日は冬至。

一年でもっとも昼の長さが短い日です。

「冬至にゆず湯にはいったり、かぼちゃを食べると風邪をひかないとい」とは、全国的に言われていることのようです。

ここ庄内では、冬至にあずきとかぼちゃを甘く煮た『冬至かぼちゃ』(一般的には『いとこ煮』というようです)を食べると風邪を引かないとか、中気(=中風)にならないと言われています。

科学的に見ても、かぼちゃに含まれるカロチンには免疫を高める作用があるし、かぼちゃ・あずき双方に多く含まれるカリウムは、体内の塩分を排出し高血圧を防ぐ作用があるそうですから、あながち迷信とも言い切れないようです。

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冬はこれからが本番ですが、日の長さは確実に日一日と長くなっていきます。

『冬来たりなば春遠からじ・・・』ですね。

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2009年12月15日 (火)

雪が積もりました。

DSCN3652 羽黒の里、手向(とうげ)にもようやく雪が積もりました。

11月はじめにうっすらと雪化粧する程度の初雪はありましたが、その後は12月7日の大雪(たいせつ)を過ぎても降らず、穏やかな天気が続いていました。

 

 

 

 

ゆっくりとした今年の冬の訪れに、地元では雪囲いやタイヤ交換、除雪機の準備、など冬支度をあわてずにできた方が多かったのではないでしょうか。


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昨日の午後から断続的に降り続いた雪は、今朝までに10センチほどになりました。

明け方にはこの冬初めて除雪車が出動していました。

多聞館でも玄関先は除雪しましたが、駐車場はまだその必要はなさそうです。

DSCN3646 明日からまた大雪になるという予報です。 

羽黒にもいよいよ本格的な冬の到来です。



 




 

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2009年12月 9日 (水)

大黒様のお歳夜

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今日12月9日は『大黒様のお歳夜』です。

各家庭で大黒様に豆尽くしの膳などをお供えして、家族の健康や商売繁盛、子孫繁栄などを祈るもので、庄内地方特有の風習のようです。

DSCN3611 お供えする「豆尽くしの膳」の メニューはだいたい一般化しており、ハタハタの田楽をメインに、豆なます、豆腐の田楽、豆ご飯、そして納豆汁・・・といったところです。

近年では、地元のスーパーなどでも、お歳夜限定で、単品、或いはセットで大黒様メニューが売られているようです。

豆は、「まめに=健康に」過ごす、に結び付くのでしょう。

また、ハタハタは「鰰」と書くように(一説では雷神の古名とされ「霹靂神(はたたかみ)」に由来しているとか)、古くから神聖な魚とされてきたことや、「ぶりこ」と呼ばれる魚卵がたっぷりと入った様子が多産を連想させるのかもしれません。

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DSCN3601  料理と共に供えられる二股に割れている「まっか大根」も、安産や子孫繁栄を祈願する意味があるとも言われています。

さらに、お金を入れた枡も供えられます。こちらは商売繁盛や金運(家運)上昇の意味なのでしょう。

さすがは庶民に身近な大黒様。様々な祈りを引き受けてくれます。

 

    

米や豆のお菓子・お神酒をも供え、灯明をともして皆が拝んだ後は・・・

大黒様メニューでの夕食です。

今年一年の無病息災に感謝し、来年へと思いを馳せるひと時です。

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2009年12月 4日 (金)

『自家製漬物』漬け込み中。

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本格的な冬の訪れを前に、この地域の畑では野菜の収穫が急がれています。

この時期に収穫された野菜の多くは長い冬に備えるための「越冬野菜」です。

その保存方法の代表が「漬物」です。

多聞館でも先月から連日のように野菜の漬け込み作業が続いています

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 青菜、赤かぶ、大根、白菜・・・・・

新鮮な野菜を流水できれいに洗い、必要な下処理を施し、分量の塩などを加えて重石を載せます。

あとは時間がそれぞれの野菜のうまみを凝縮させ、昇華させてくれるのを待つだけです。

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流通事情がよくなった昨今では、一年を通じて生の野菜が手に入るので、「越冬野菜」という言葉自体死語になりつつあるようです。

でも、生産者の顔が見える地元の野菜を、最高の旬に収穫し、うまさを凝縮させた漬物は『地域の食文化の結晶』といえると思います。

多聞館にお越しの客様にもそんな自家製の漬物を召し上がっていただいております。
どうぞ、ご期待ください。
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2009年11月27日 (金)

鰰(ハタハタ)

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今年もハタハタの美味しい季節が到来しました。

ハタハタは日本海の冬を代表する味覚。

ここ庄内地方では、焼いて甘味噌を塗った「田楽」や、塩湯でして醤油でいただく「湯上げ」が代表的ですが、他にも醤油や味噌に漬け込んだり、しょっつる鍋やハタハタ寿司にしたり・・・

雪国の冬の貴重な蛋白源として、多様な食文化が築かれてきました。

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ハタハタの卵は「ぶりこ」とよばれ、プチプチした食感が好まれます。

身は上品な甘さをもつ白身で、淡白な味わいです。

こんな冬の味覚をいただくと、厳しい冬の訪れも満更ではないなあ、と感じます。

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2009年11月18日 (水)

栃餅(とちもち)

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先日、多聞館ではお客様からのリクエストで『とち餅』を作りました。

手向(とうげ)の宿坊の中には、とち餅や草餅でお客様をおもてなしするのが恒例というところもあるそうですが、多聞館では珍しいことです。

栃の実のストックも無かったので急遽手配して入手できたのはアク抜きされた栃の実です。

(栃の実はとてもアクが強く、食材として用いるまでの『アク抜き』にたいへんな手間ひまがかかるのです。)

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加熱して柔らかく色よくなった栃の実を蒸しあがった餅米に混ぜ込みながらついていきます。

(今回はもち米1升に600グラムの栃の実を使用しました。)

米の粒が無くなめらかになり、ムラ無く栃色になればつきあがりです。

厨房には栃の芳香がいっぱいに広がっています。

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つきたてのとち餅を適当な大きさにちぎって、あらかじめ練り上げておいたあんこをつければ出来上がりです。

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リクエストいただいたお客様にも、昔を思い出しながらとても喜んでお召し上がりいただきました。

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      栃の風味いっぱいのとち餅です!

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2009年11月15日 (日)

羽黒山『松の勧進』はじまりました。

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羽黒山の門前町手向(とうげ)に法螺貝の音が響き渡り、『松の勧進』がはじまりました。

『松の勧進』は、大晦日に羽黒山の山頂で行われる『松例祭』をまかなう浄財を募るために、祭りの主役となるふたりの松聖(まつひじり)が、小聖(こひじり)とよばれる山伏たちを従えて庄内一円の家々を回るものです。

松聖のおふたりは大晦日までの百日間の修行(『冬の峰』)に入っていますが、この松の勧進も大切な修行のひとつとされています。

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各家では浄財として、あらかじめ用意しておいたお金やお米を寄進し、代わりにお札を頂きます。

お札は二枚。おふたりの松聖の位に応じて『位上』・『先途』と記されています。

百日の行を通じてひたすらに衆生の家内安全や災難消滅を祈念されている松聖の願いが籠められています。

この松の勧進は、今日(11月15日)の手向をかわきりに、年末まで庄内一円で行われます。

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2009年11月11日 (水)

干し柿ができました。

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先日、渋柿のカワをむいて干し柿を作っている様子を紹介しましたが、10日ほど天日と寒風にさらされたことで、だいぶ完成に近付いてきました。

みずみずしいオレンジ色だった渋柿はぷにゅぷにゅで黒っぽくなっています。

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   <BEFORE>                <AFTER>

中は半生状態ですが、すっかり渋みは消え、何ともいえない上品な甘さに変化しました。

市販のもののように白い粉をふかせるには室内に取りこんで保管するのですが、私はこの半生状態の干し柿の方が大好きです。

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今日は初物の自家製干し柿を、用事でお越しのお客さんと一緒に味わいました。

なかなかの出来に、話もお茶も進みます。

ことさらに意識せずとも、昔ながらのスローフード・スローライフです。

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