羽黒山松例祭~網漉き行事
冬至の昨日、羽黒山山頂の斎館において、「網漉(す)き行事」が行われました。
これは、12月30,31日に羽黒山山頂で行われる「羽黒山松例祭」において、若者らによって造られて最後には焼き払われるツツガムシを模った大松明の重要なパーツとなる「網」を作る行事です。
上四町、下四町の若者頭総勢16名が斎館に集合し、松聖への挨拶と神事の後、さっそく作業に取り掛かりました。
畳と建具が取り払われた斎館の広間には、上町、下町それぞれの網作りのベースとなる木枠が組まれています。
これに太縄を縦横に編みこんで作られる網は、およそ3m四方の大きさで、60キロほどの重さがあります。
これがツツガムシ(大松明)の顔の部分となる重要なパーツです。
同時に、胴体部分に当たる「簾(す)」も作られます。
夕方遅くまでかかって、上町、下町それぞれに網と簾を作り上げました。
網の完成を報告する神事を終えたころには羽黒山山頂は深い闇に包まれ、冷え込みも厳しくなっていました。
1週間後には松例祭本番です。
松例祭の重要な演出となる積雪も冷え込みも、この1週間で十分に整いそうです。
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