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例年より少し早めに積雪が多くなっている今年の冬。
羽黒山の門前町手向(とうげ)でもあちらこちらで屋根の雪下ろしが始まっています。
多聞館でも、母屋よりも低く雪の積もりやすい玄関の屋根に山のような積雪となったので、そこだけ雪下ろしをすることにしました。
今回は若女将も雪下ろしをしたいというので、一緒に作業に当たりました。
東京から雪国に嫁いで3年目。
雪下ろしどころか、雪かきさえほとんどしたことがないのでちょっと心配しましたが、案外楽しんで作業していました。
雪下ろしにはつきものの下ろした雪の片付けもきちんとこなし、本人も満足げでした。
これからも雪かきの戦力として期待できそうです。
職人さんたちに依頼して行う多聞館の母屋の雪下ろしはもう少し先になります。
雪はこれからが本番。
雪国の皆さん、お互いに頑張りましょう!
皆様
あけましておめでとうございます。
2015年が皆様にとって幸多き一年となりますよう羽黒の里より祈念申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、大晦日から元旦にかけて羽黒山山頂で行われた「松例祭」。
今回はその中心的な行事である「大松明行事」が、3月に国の重要無形民俗文化財に指定されたということもあり、私も若者頭として例年にも増して気合を入れて奉仕してまいりました。
また、出羽三山精進料理プロジェクトが全面的に協力して実現した「羽黒山三大祭ツアー/松例祭編」も無事催行され、参加された皆様は地元ガイドに案内していただきながら、多くの行事をご堪能いただきました。
羽黒山伏の百日業「冬の峰」の満願を迎えられた位上・先途の両松聖は祭の主役として補屋に座を構え、祈祷を行いながら若者らの仕事を見守っていらっしゃいました。
大松明引き、国分神事、火の打替神事と祭は進み、すべての神事・行事の最後には補屋で「昇神祭」が行われ、松聖が百日間拝み続けてきた「興屋聖」の中の五穀を土間に撒いて、羽黒山を下りました。
下山の途中には斎館に立ち寄り、「にしの寿司」と呼ばれる精進落しの祝宴に臨み、ここで百日ぶりに魚を口にしました。ぞこまで来ると両松聖の表情もだいぶ和んでいたようでした。
羽黒山を下り、50日ぶりの自宅に到着したのは午前4時ころ。
そこでも若者頭や役者などとともに、美酒に酔いしれました。
元日には早朝から、手向(とうげ)の各所において、松例祭でいただいた引き綱をたたみなおし、軒下などに掲げる作業が行われました。
そのうちのひとつは、いでは文化記念館にも飾られました。
こうして、2014年度の松例祭も無事に終了いたしました。
松例祭りにかかわったすべての皆さま、ご苦労様でした。
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