東京2020オリンピックの聖火リレーは本日、山形県二日目。
いよいよ当地にやってきました。
重要文化財の黄金堂前を出発した聖火は次々にリレーされ、多聞館前に。
あっという間にトーチキスを交わして次に向かって行きました。
終点となる随神門前では到着前に羽黒太鼓の披露や市長さんの挨拶などがありました。
到着した聖火は羽黒山伏のホラ貝の音で迎えられ、記念写真を撮って終了となりました。
新型コロナ感染予防の観点から、全体に押さえたムードだったので、あっけなかったなあ、という印象でしたが、それなりの高揚感は味わうことができました。
吟行句会の途中で一緒に見学した俳句仲間の方々も、いい冥土の土産ができたと喜んでいました。
ランナーをはじめ、多くの関係者の皆様、ご苦労様でした。
全国各地をリレーしている東京2020オリンピックの聖火リレーが、いよいよ明日から山形県に入ってきます。
山形県のリレールートや時間は ⇒こちら
羽黒山の門前町であるここ手向(とうげ)にも聖火リレーがやってきます(第6区間)。
6月7日(月)の14:46に手向の中程の羽黒山正善院「黄金堂」前を出発して、15:03に随神門に到着するという予定です。7人のランナーのうち、3番目と4番目のランナーの聖火の受け渡しが、ちょうど多聞館の前で行われるようです。
お時間のある方はぜひ、ネットでご覧いただければ嬉しいです。
地域にとっては一大イベントとなる聖火リレーですので、だいぶ前から多くの関係者が現地を見たり、警備や施設確保の要請に動いたりしていました。コースを確保するためのカラーコーンも用意されています。
また、道路の舗装を手直ししたり、のぼりを立てたり、そして今朝は、地域住民により注縄張りが行われ、門前町らしい雰囲気も備わりました。
当地では新型コロナウィルスの新規感染者もここしばらく出ていませんし、当日は天気の心配もなさそうです。
ランナーの皆さんのご活躍を沿道から密にならないように気をつけながら見守りたいと思います。
3月21日(日)、手向地域活動センターにおいて、音楽会が開催されました。
地元手向のピアノとオカリナの音楽教室「佐藤克子音楽教室(佐藤克子先生)」と、羽黒地域のピアノ教室「ピアノスタジオMio(齋藤美緒先生)」が主催した、講師と門下生によるピアノとオカリナの演奏会です。
音楽会では、ピアノのソロと連弾、オカリナの演奏、全員での合奏など、15曲ほどが演奏されました。
ピアノの演奏で使用されたグランドピアノは、3年前に144年の歴史に幕を下ろした羽黒第一小学校から手向自治振興会に移されたものです。昨秋、手向自治振興会の主催で、そのお披露目コンサートが開催され地域の方々に喜んでいただきましたが、今回はさらに大勢の住民の皆様に聴いていただきました。
また、オカリナの演奏や合奏には、地域で活動している吹奏楽のバンド「Black Wings」からも2名、パーカッションのお手伝いをいただきました。実は、羽黒第一小学校の閉校に際し、授業やスクールバンドでで使われていた多くの楽器を手向自治振興会で引き継いだのですが、その管理を引き受け利活用しているのがBlack Wingsなのです。今回は、エレクトーンや木琴・鉄琴、カホンなどで演奏を盛り上げてくれました。
音楽会の開催に当たっては、手向地域活動センターの方々から、チラシの配布や会場準備や受付など、あらゆる面でご協力いただきました。
受け継がれたピアノ・楽器を中心として、活動センターというコミュニティセンターに音楽があふれ、地域住民が集う。
(自分の演奏のできはさておき)地域の人々の温かな気持ちに裏打ちされたいい音楽会だったなあ、と感じた一日でした。
ご出演された皆様、足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。
日本海側の広い範囲に記録的な大雪をもたらした発達した低気圧は、ようやく東の海上に抜けたようです。
ここ数日は、山形県内でも、連日のようにドカ雪が降り、除雪作業に追われる日々でした。電車や飛行機も多くが運休となり、まさに陸の孤島状態でした。
ようやく天気が落ち着き、屋根を見上げてみれば相当な積雪になっており、慌てて雪下ろしを依頼しましたが、すでに予定が詰まっていて、10日ほど先になるようです。連日の大雪のために、雪下ろしも一気に始まったようです。ここ手向の雪下ろしは職人さんたちが、基本的には山手(上)の方から、家の造りや家人の関われる程度などを考慮して順番を決めて作業してくれているので、あとはお任せしておくしかありません。
ただ、低い屋根やひさしなどは雪がたまりやすい上、雪下ろしの際には高い屋根の雪をそこに落とすことになるので、大屋根の雪下ろしの前にある程度落としておく必要があります。これが「プチ・雪下ろし」です。
多聞館の場合は、表玄関の屋根と増築した喫煙室、数カ所のひさしが「プチ・雪下ろし」の対象です。
「プチ」とはいえ、安全のため「かんじき」を履いての作業です。
昨シーズンはほとんど雪がなかったのでほぼ2年ぶりの作業でしたが、すぐにに感覚を取り戻し、雪質も下ろしやすかったこともあり、1時間ほどで作業を終えました。
明日からは気温が緩み、雨も入って雪のかさはぐっと減りそうですが、その分重たい雪になりそうです。
家屋や構築物などに被害が出ないように気をつけたいものです。

2021年、令和3年の年頭に当たり、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
昨夜、NHKの「行く年来る年」の冒頭、まさに比叡山延暦寺の除夜の鐘が撞かれたちょうどそのとき、「羽黒山冬の峰」の満願を迎えた先途松聖とその一行が、法螺の音と「勝った!勝った!」の掛け声とともに下っていきました。
コロナ禍のため、例年とはガラッと変わった松例祭となり、長年この祭りに関わってこられた位上・先途両松聖にとってはさぞ、感慨深いことだったろうと感じました。

新型コロナの感染状況は収まる気配がなく、まだしばらくは世界的な戦いが続くことは確実です。
その中でも、当館としては、社会の公器としての旅館の役割を果たすべく、精進して参る所存です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

爽やかな秋晴れのもと、恒例の羽黒山「松の勧進」がはじまりました。
これは、大晦日から元旦にかけて羽黒山山頂で行われる特殊神事「松例祭」の経費を山伏達が勧進して回る行事であり、「冬の峰」という山伏修行の一環です。
その年に選ばれた松聖(まつひじり)と呼ばれるふたりの山伏と、それに従う小聖(こひじり)と呼ばれる山伏達が今日から年末にかけて庄内一円を勧進して回ります。
勧進をする山伏が吹き鳴らすほら貝の音は、環境省の「残したい”日本の音風景100選”」にも選ばれています。
初日の今日は、松聖は羽黒山の門前町手向(とうげ)の各集落にある末社を参拝して回ります。
今年の松聖は位上(いじょう)が小林庸高さん(山伏名:良栄)、先途(せんど)が芳賀耕作さん(山伏名:月海)です。
同時に、小聖たちが手向内の家々を回り、寄進を受けて御神符を渡していきます。
コロナ禍に見舞われている今年は、松例祭自体、規模が大幅に縮小され、若者達による大松明引き行事などは全て中止となり、一般の見学も制限されることが決まっています。
それでも、永年途絶えることなく引き継がれてきた松聖による国家や人々の安寧の祈りは、しっかりと受け継がれていくことに、感謝したいと思います。
多聞館のすぐ向かいで住宅の解体工事が進んでいます。
今年の春先まで食品や雑貨を扱っていた「秋庭商店」さんの建物です。
ここは近年でこそ扱う商品も少なくなり、店構えも寂れていましたが、往時には日常必要なものは何でも買える便利なお店でした。当館では頻繁に利用するので「通い帳」を置いておいてもらい、支払は月末にまとめて行っていました。子供の頃には毎日のようにお使いに行ったり、アイスクリームを買ったりしていました。王選手のサインボールを当てようと、連日ペプシコーラを買って飲んだのもこの店先でした。
出羽三山への参拝客で門前町が賑わっていた頃には、店先に金剛杖や編み笠も並べられ、参拝客にかき氷を提供したりもしていました。
長年、おばあさんと娘さんふたりで守ってこられたお店でしたが、廃業後しばらくしておばあさんが亡くなり、娘さんは妹さんのところに引越されて、空家になってしまいました。
そして今月に入り、解体工事に向けた作業が始まっていました。
今日は重機がやってきて、母屋の裏手の建物が解体されました。
通りに面した母屋もまもなく解体されることでしょう。
親しくお付き合いしてきたご近所さんがいなくなったのも寂しいことでしたが、思い出がたくさんあるお店の建物がなくなってしまうというのも、何とも言えず寂しいものです。
それだけでなく、少子高齢化、人口減少によるコミュニティの衰退が、この地域でもじわじわと進行していることが大いに危惧されます。
(追記:母屋も翌日には解体されました)
急なお知らせで申し訳ありません。
10月12日(月)にいでは文化記念館で開催される興味深い講演会をご案内いたします。
まだ残席があるそうですので、ぜひ、お出かけください。
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会 名 出羽三山 新たな魅力を楽しむ会
主 催 「奥の細道」謎解き研究所(所長 石澤敏弘)
後 援 羽黒町観光協会
演 題 「奥の細道」理想郷『山形』に求めて
講 師 歴史推理作家・林崎風太郎(はやしざき-ふうたろう)
歴史推理小説『無刀の芭蕉』・「奥の細道」探求書『笠に たくして』作者
期 日 2020年10月12日(月) 13時30分開会(15時半終了予定)
*芭蕉翁御命日
会 場 山形県鶴岡市羽黒町手向 いでは文化記念館レクチャーホール
定 員 30名(コロナ対策で) 締め切り/定員になり次第
参 加 料 1000円(『笠に たくして』1冊・資料代)
申し込み ご氏名・ご住所・電話番号を記入の上、下記の宛先にFAX、郵送、もしくは電話でお申し込みください。
【お申し込み先】FAX番号 023-684-6572(朝8時~夜9時までにお願いします)
「奥の細道」謎解き研究所 〒990-2161 山形市漆山3144-16
お問い合わせは石澤まで 080-1808-5196
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