地域情報 Feed

2021年1月12日 (火)

プチ・雪下ろし

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日本海側の広い範囲に記録的な大雪をもたらした発達した低気圧は、ようやく東の海上に抜けたようです。

ここ数日は、山形県内でも、連日のようにドカ雪が降り、除雪作業に追われる日々でした。電車や飛行機も多くが運休となり、まさに陸の孤島状態でした。

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ようやく天気が落ち着き、屋根を見上げてみれば相当な積雪になっており、慌てて雪下ろしを依頼しましたが、すでに予定が詰まっていて、10日ほど先になるようです。連日の大雪のために、雪下ろしも一気に始まったようです。ここ手向の雪下ろしは職人さんたちが、基本的には山手(上)の方から、家の造りや家人の関われる程度などを考慮して順番を決めて作業してくれているので、あとはお任せしておくしかありません。

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ただ、低い屋根やひさしなどは雪がたまりやすい上、雪下ろしの際には高い屋根の雪をそこに落とすことになるので、大屋根の雪下ろしの前にある程度落としておく必要があります。これが「プチ・雪下ろし」です。

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多聞館の場合は、表玄関の屋根と増築した喫煙室、数カ所のひさしが「プチ・雪下ろし」の対象です。

「プチ」とはいえ、安全のため「かんじき」を履いての作業です。

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昨シーズンはほとんど雪がなかったのでほぼ2年ぶりの作業でしたが、すぐにに感覚を取り戻し、雪質も下ろしやすかったこともあり、1時間ほどで作業を終えました。

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明日からは気温が緩み、雨も入って雪のかさはぐっと減りそうですが、その分重たい雪になりそうです。
家屋や構築物などに被害が出ないように気をつけたいものです。

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2021年1月 1日 (金)

明けましておめでとうございます

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2021年、令和3年の年頭に当たり、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

昨夜、NHKの「行く年来る年」の冒頭、まさに比叡山延暦寺の除夜の鐘が撞かれたちょうどそのとき、「羽黒山冬の峰」の満願を迎えた先途松聖とその一行が、法螺の音と「勝った!勝った!」の掛け声とともに下っていきました。

コロナ禍のため、例年とはガラッと変わった松例祭となり、長年この祭りに関わってこられた位上・先途両松聖にとってはさぞ、感慨深いことだったろうと感じました。

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新型コロナの感染状況は収まる気配がなく、まだしばらくは世界的な戦いが続くことは確実です。

その中でも、当館としては、社会の公器としての旅館の役割を果たすべく、精進して参る所存です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2020年11月15日 (日)

羽黒山松例祭~松の勧進

Img_5925 爽やかな秋晴れのもと、恒例の羽黒山「松の勧進」がはじまりました。

これは、大晦日から元旦にかけて羽黒山山頂で行われる特殊神事「松例祭」の経費を山伏達が勧進して回る行事であり、「冬の峰」という山伏修行の一環です。

Img_5924 その年に選ばれた松聖(まつひじり)と呼ばれるふたりの山伏と、それに従う小聖(こひじり)と呼ばれる山伏達が今日から年末にかけて庄内一円を勧進して回ります。

勧進をする山伏が吹き鳴らすほら貝の音は、環境省の「残したい”日本の音風景100選”」にも選ばれています。

Img_5922(右:小林さん、左:芳賀さん)

初日の今日は、松聖は羽黒山の門前町手向(とうげ)の各集落にある末社を参拝して回ります。

今年の松聖は位上(いじょう)が小林庸高さん(山伏名:良栄)、先途(せんど)が芳賀耕作さん(山伏名:月海)です。

Dsc03419 同時に、小聖たちが手向内の家々を回り、寄進を受けて御神符を渡していきます。

コロナ禍に見舞われている今年は、松例祭自体、規模が大幅に縮小され、若者達による大松明引き行事などは全て中止となり、一般の見学も制限されることが決まっています。

それでも、永年途絶えることなく引き継がれてきた松聖による国家や人々の安寧の祈りは、しっかりと受け継がれていくことに、感謝したいと思います。

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2020年11月12日 (木)

隣家の解体

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多聞館のすぐ向かいで住宅の解体工事が進んでいます。

今年の春先まで食品や雑貨を扱っていた「秋庭商店」さんの建物です。

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ここは近年でこそ扱う商品も少なくなり、店構えも寂れていましたが、往時には日常必要なものは何でも買える便利なお店でした。当館では頻繁に利用するので「通い帳」を置いておいてもらい、支払は月末にまとめて行っていました。子供の頃には毎日のようにお使いに行ったり、アイスクリームを買ったりしていました。王選手のサインボールを当てようと、連日ペプシコーラを買って飲んだのもこの店先でした。

出羽三山への参拝客で門前町が賑わっていた頃には、店先に金剛杖や編み笠も並べられ、参拝客にかき氷を提供したりもしていました。

長年、おばあさんと娘さんふたりで守ってこられたお店でしたが、廃業後しばらくしておばあさんが亡くなり、娘さんは妹さんのところに引越されて、空家になってしまいました。

そして今月に入り、解体工事に向けた作業が始まっていました。

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今日は重機がやってきて、母屋の裏手の建物が解体されました。

通りに面した母屋もまもなく解体されることでしょう。

親しくお付き合いしてきたご近所さんがいなくなったのも寂しいことでしたが、思い出がたくさんあるお店の建物がなくなってしまうというのも、何とも言えず寂しいものです。

それだけでなく、少子高齢化、人口減少によるコミュニティの衰退が、この地域でもじわじわと進行していることが大いに危惧されます。

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(追記:母屋も翌日には解体されました)

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2020年10月14日 (水)

月山道路閉鎖(予定)のお知らせ

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羽黒山方面から月山八合目(弥陀ヶ原)にいたる県道月山公園線、通称月山道路は、冬期間閉鎖のため、

10月26日(月)午前11時に全面通行止めとなる予定です。

今年は降雪が遅くなりそうなので、月山の紅葉を最後まで楽しめそうです。

(降雪があれば閉鎖が早まる場合もありますので、ご注意ください)

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2020年10月 9日 (金)

風太郎さん講演会のご案内

急なお知らせで申し訳ありません。

10月12日(月)にいでは文化記念館で開催される興味深い講演会をご案内いたします。

まだ残席があるそうですので、ぜひ、お出かけください。

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会  名 出羽三山 新たな魅力を楽しむ会 

主  催 「奥の細道」謎解き研究所(所長 石澤敏弘) 

後  援 羽黒町観光協会 

演  題  「奥の細道」理想郷『山形』に求めて 

講  師 歴史推理作家・林崎風太郎(はやしざき-ふうたろう)
      歴史推理小説『無刀の芭蕉』・「奥の細道」探求書『笠に たくして』作者
期  日 2020年10月12日(月) 13時30分開会(15時半終了予定)
      *芭蕉翁御命日
会  場 山形県鶴岡市羽黒町手向 いでは文化記念館レクチャーホール
定  員 30名(コロナ対策で) 締め切り/定員になり次第
参  加 料 1000円(『笠に たくして』1冊・資料代)

申し込み ご氏名・ご住所・電話番号を記入の上、下記の宛先にFAX、郵送、もしくは電話でお申し込みください。

【お申し込み先】FAX番号 023-684-6572(朝8時~夜9時までにお願いします)
「奥の細道」謎解き研究所 〒990-2161 山形市漆山3144-16
お問い合わせは石澤まで 080-1808-5196

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2020年9月 9日 (水)

(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業が白紙撤回されました

 

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(前田建設工業(株)のHPより以下転載)

本年8月7日より縦覧開始した(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業における環境影響評価法に係る計画段階環境配慮書について、関係自治体、有識者および一般の方々より多くのご意見を頂戴しております。

当社は頂いたご意見を踏まえ、総合的に判断した結果、計画を白紙撤回することとしました。

なお、環境影響評価法における廃止手続きについては、今後速やかに進めてまいります。

当社は、今後も地域の皆様に寄り添い、広く社会へ貢献できる企業を目指してまいります。(転載以上)

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ほっといたしました。

これまで短時間の中で一気呵成に反対運動を繰り広げられた皆様、各お立場からの反対の意見表明や情報提供、ご署名、そのほか有形無形の様々なご協力を頂きました多くの皆様に心より感謝申し上げます。

また、反対の意見に真摯に耳を傾けられ、早い段階での事業の白紙撤回をご決断された前田建設工業(株)様に対しても心より敬意を表したいと思います。

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今回の騒動をとおして、健やかな住環境も、静謐な信仰環境も、多くの人々が支えあうことで成り立っているのだということを改めて実感いたしました。

これからも、地域として、個人として、その支えあいの精神を大切にしていかなければならないと思います。

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2020年9月 6日 (日)

(仮称)山形県鶴岡市風力発電事業に反対します

Photo(山形大学名誉教授 野堀嘉裕氏 作成)

山岳信仰、山岳修験の聖地である出羽三山が、危機に直面しています。

ゼネコン準大手の前田建設工業(株)が出羽三山地域に大規模な風力発電事業を計画しているもので、羽黒山を南北にはさむ形で、高さ180メートル級の風車を最大40基建設するというのです。

この計画が実現してしまえば、出羽三山の景観が致命的に損なわれるにとどまらず、出羽三山地域の森林は大量に伐採され、地盤は大規模に掘り崩され、羽黒山参道や門前町手向の宿坊街をはじめとして周辺地域は風車の騒音や超低周波に包まれることでしょう。土砂災害の多発や住民・来山者の健康被害も懸念されます。

この事業の無謀さを象徴するように、山形県知事、鶴岡市長、庄内町町長、さらには地元選出の代議士や地方議会議員の方々が事業への反対を表明されています。

この計画はほとんどの地元住民にまったく知らされないままに進められ、8月7日(金)から環境アセス手続きの第一段階となる「計画段階配慮書」の縦覧が行われていましたが、これも明日9月7日(月)で終了します。これに対する意見書提出期限も同日となっていましたが、多くの批判を反映してか、メールによる場合に限り9月14日(月)までに延長されています。
多くの方々の率直な意見を事業者に届けるために、ぜひ、この意見書の提出にご協力ください。
(意見書用紙のダウンロード、提出方法については ⇒こちら

また、事の深刻さと危機感を共有する有志により、「出羽三山の風車建設に反対する会」が組織され、ネットを通じた情報の提供や反対の署名活動が行われています。事務局は地元の羽黒町観光協会が引き受けてくれています。⇒HPはこちら 
 

手向地区では各集落の区長さんのご協力をいただき、全世帯への署名依頼が行われています。
庄内地方の多くの施設様にも署名活動へのご協力をいただいております。
用紙が手元にない方には、反対する会のHPからのダウンロードもできます⇒こちら

この署名は必ずしも法的拘束力を有するものではありませんが、反対の意思を行政や事業者に伝えるという大きな意味を有します。ぜひ、多くの皆様からのご協力をお願いいたします(9月16日(水)を第一次の集約期日といたします)。

ところで、反対の活動を行う中で、反対の意思を有しつつもそれを表明できないという方もいらっしゃいます。人が抱える事情はそれぞれですから、やむを得ないことだと思います。決して、それが地元住民の分断に繋がることがないように肝に銘じるべきです。 

また、この風車問題に対する取組みを、それ以外の邪な目的(たとえば政治的な対立を煽ること)に利用することはあってはならないことです。問題の本質を見誤らないように心がけたいものです。

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2020年8月 1日 (土)

出羽三山精進料理プロジェクト宿泊者限定「貸切タクシー」始めました

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※好評につき、9月30日(水)まで、運行を延長します。

出羽三山精進料理プロジェクト
では、路線バスの月山線の減便・休止への対応策として、独自にプロジェクト参画施設宿泊者向けの「貸切タクシー」を始めることにしました。

これまでも、初秋の魅力溢れる9月の月山に行く路線バスが土・日・祝日しか運行されず、二次交通の確保が課題でした。それが今年はコロナ禍の影響もあり、ハイシーズンである8月も土・日・祝日しか路線バスが運行されないこととなり、地域観光にとって大きな痛手となっていました。
そこで急遽、当プロジェクトとして対応すべく、相乗りの「貸切タクシー」の運行を決めました。

大まかなシステムは・・・
・出羽三山精進料理プロジェクト参画施設に宿泊されるお客様が、宿泊施設を通じて前日18:00までに予約。
・乗車区間は各宿泊施設⇔月山八合目の上り(7:30発)または下り(16:00)(1泊につき1乗車)

・料金は@2000円(1人で申し込みの場合は@3000円)

・乗り合い・定時運行が原則。ただし乗車人数、乗車時刻については申し込み状況により可能な範囲で柔軟に対応

準備・周知が不十分な状態での始動となりましたが、多くのお客様にご活用いただきたいと思います。

本事業についてのお問い合わせは、出羽三山精進料理プロジェクト事務局(土岐)まで

電話(090-1495-5571)かメール(toki-a@blue.plala.or.jp)にてお願いします。

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2020年7月30日 (木)

2020「奥の細道」羽黒山全国俳句大会投句募集中!

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第62回目となる「『奥の細道』羽黒山全国俳句大会」は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から、前夜句会および本大会の開催は見合わせることとし、「兼題の部」および「子供の部」の投句のみを募集します。たくさんのご投句をお待ちしております。

(兼題の部:投句要項)

・当季雑詠 未発表句2句1組(何組でも可)

・選者 対馬康子氏(「麦」会長、「天為」最高顧問)

    伊藤伊那男氏(「銀漢」主宰)

・投句料 2句1組につき1000円

・投句方法 所定の用紙に必要事項を記入の上、投句料を同封して大会事務局まで郵送

・締め切り 8月31日(月) 必着

※投句者全員に句集「南谷」を送付します。

(子供の部:投句要項)

・自由題 

・対象 小学4年生~中学三年生

・選者 対馬康子氏(「麦」会長、「天為」最高顧問)

    伊藤伊那男氏(「銀漢」主宰)

・投句料 無料(1人1句)

・投句方法 所定の用紙に必要事項を記入の上、大会事務局まで郵送(学校ごとに取りまとめていただいても結構です)

・締め切り 8月31日(月) 必着

【第62回「奥の細道」羽黒山全国俳句大会実行委員会事務局】

〒997-0292 

山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7番地

電話 0235-62-2355

FAX 0235-62-2352

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