料理・食材 Feed

2009年10月30日 (金)

干し柿吊るし

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庄内柿の生産農家の方から生の柿を分けていただき、干し柿を作りました。

干し柿は昔ながらの冬の味覚。

多聞館では様々な料理に使うほか、正月のお供えにもする大切な食材です。

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皮を剥いた渋柿をネットに入れて、日当たりのいい場所に吊るします。

そのまま数週間、日光と寒風にさらされることで、だいだい色が黒っぽく変わり、渋みは甘みに変化します。

この状態でも十分美味しいのですが、それを取りこんで手もみして、暗所で休ませておきます。

しばらくして表面に白い粉がふいてくれば完成です。

鳥などから食べられないように見守りながら、楽しみに甘くなるのを待ちたいと思います。

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2009年10月23日 (金)

『庄内柿』~収穫の最盛期~

たねなし

Dscn3257_3 ここ庄内地方特産の『庄内柿』の収穫が最盛期に入っています。

例年よりも10日ほど早まっているということで、生産農家の人たちは稲刈りの疲れを癒す間もなく収穫作業に追われています。

先日、秋晴れの陽気に誘われて、収穫作業真っ最中の石川さんの柿畑を訪ねました。石川さんは多聞館で庄内柿の仕入れや発送を依頼している協力農家のおひとりです。

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庄内柿は「平核無柿=ひらたねなしかき」という品種の渋柿で、渋抜きをして食べます。
ちなみに今年は、「平核無柿」と命名されてちょうど100年という記念すべき年だそうです。

石川さんの柿畑でも、早生品種を含め200本以上の平核無柿を栽培しているそうです。

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脚立を上り下りして丁寧にもぎ取られた柿はその場で商品になるものとそれ以外のもの(「はじき」)とに選別されます。

Dscn3233_8今年は春先の凍霜害の影響か、規格外となる変形の柿が異常に多く、石川さんもこんなことは初めてだと困惑していました。 

また今年は雷が多く、収穫期に雹(ひょう)が降らないかとハラハラしているとのこと。
雹に当たって傷の付いた柿もまた商品とならないのです。

そのため農園の柿の木には雹除けネットが張り巡らせてありました。これも相当大変な作業と察せられます。

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収穫された庄内柿は石川さんの作業場に運び込まれ、コンテナごとビニールで覆って、炭酸ガスを充填して渋抜きされます。
以前は焼酎を使って渋抜きしていましたが、炭酸ガスのほうがムラ無く、痛みも無く渋抜きができるようです。 

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渋抜きが終わった柿は、再度1個1個傷の有無・大きさなどによって選果され、出荷用の箱に
詰められていきます。
こうして選りすぐられた柿だけが『庄内柿』のブランド品として全国に届けられるのです。

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地元はもちろん、全国各地でもすでに店頭で『庄内柿』を見かけることがあるかと思います。
庄内の豊かな自然の恵みと、農家の方々のいっぱいの愛情を受けて育った『庄内柿』です。
ぜひ、ご賞味ください。

(もちろん、多聞館では夕食後のデザートに庄内柿をお出ししています。)

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