« 2012年11月 | メイン | 2013年1月 »

2012年12月

2012年12月30日 (日)

羽黒山松例祭~大松明まるき

CIMG2862

 

明日の松例祭を前に、今日は各町の若者が羽黒山山頂に集まり、ツツガムシを模った大松明作りを行ないました。

この行事は「大松明まるき」と呼ばれ、上町と下町に分かれての作業となります。

斎館での神事の後、大松明の部材となる綱、網、簾、縄などを羽黒山山頂まで担ぎ上げ、上町と下町が競い合いながら、時には協力し合いながら、2基の大松明(=ツツガムシ)を造り上げました。

CIMG2864CIMG2866 

 

 

 

 

 

CIMG2872

明日の昼過ぎには、この大松明は切り刻まれ、ツツガムシが退治されます。

このときに切り刻んだ綱などは、午後3時からの「綱まき神事」の際に一般のお客様に撒かれ、お客様同士が奪い合います。このときに手に入れた「切り綱」は、家の玄関先などに飾って厄よけとするのが慣わしです。

 

CIMG2889

 

その後、松の礼榊供養という一連の神事を終え、若者一同は山を下りました。

 

CIMG2895CIMG2898 

 

 

 

  

 

明日はいよいよ松例祭本番。

若者たちも頑張って奉仕しておりますので、多くのお客様のお越しをお待ち申し上げております。

松例祭の詳細については ⇒ こちら 

 

CIMG2873CIMG2891 

 

 

 

 

 

CIMG2883

 

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2012年12月24日 (月)

羽黒山松例祭~網漉(あみすき)行事

CIMG2837

 

きのう(12月23日)、羽黒山山頂の参籠所「斎館」において、羽黒山松例祭「網漉き行事」が行われました。

これは、大晦日に羽黒山山頂で行われる松例祭で造られる大松明(ツツガムシ)の重要な部材となる「網」と「簾」を若者頭のみで作り上げる行事です。

早朝、上四町、下四町の若者頭たち16名が斎館に集まり、位上・先途の両松聖による神事の後、上町と下町に分かれて作業を行いました。

CIMG2838


CIMG2841

主な作業は、およそ3メートル四方に組まれた木枠に縦横に縄を編んで「網」に仕上げることです。

若者頭たちは皆、寒さと疲労、それに荒れた手指の痛みにも耐えながら、夕刻までに上町下町それぞれの網と簾を作り上げました。

この網と簾は、綱など他の部材とともに、30日に若者達によって斎館から山頂に担ぎ上げられて、大きな大松明(ツツガムシ)に作り上げられます。

今年もいよいよ松例祭の季節がやってきました。

 CIMG2847                                                                                                  

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2012年12月10日 (月)

雪が積りました。

CIMG2835

冬の山里に雪が降るのは何も珍しいことでもないのですが、ここ羽黒の里手向(とうげ)にもここ3日ほどの間にたっぷりと雪が積りました。

連日、夜明け前から道路の除雪をする重機の音が聞こえてきます。

多聞館でも、毎朝、玄関と駐車場の除雪に追われています。

 

CIMG2832

 

今日通りがかった近所の黄金堂(重要文化財)も雪に覆われていました。

CIMG2831


CIMG2829

 

これくらい積れば間違いなく根雪でしょうが、まだまだ序の口です。

雪とともに生きる雪国の長い冬の始まりです。

CIMG2833 

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2012年12月 9日 (日)

大黒様のお歳夜

CIMG2821

 

今日(12月9日)は「大黒様のお歳夜」です。

各家庭では大黒様の置物や掛け軸を飾り、豆尽くしの料理などをお供えして、家内安全や商売繁盛、子孫繁栄などをお祈りします。

ここ庄内地方独特の風習とのことです。

 

CIMG2828

この日に大黒様にお供えする料理は、ハタハタの田楽、焼豆腐の田楽、豆なます、納豆汁などです。

根元が二股に分かれている大根(まっかだいこん)や米のお菓子なども一緒に供えます。

ハタハタ(鰰)は神の魚と書くように神聖な魚とされていますし、お腹いっぱいにつまった卵(ぶりこ)は子だくさんの象徴でもあります。二股に割れたマッカ大根は安産の象徴、豆尽くしの料理には「まめ(=健康)に暮らせるように」との祈りがこめられています。

また、枡も供えられて、お金がたまりますように、との願いを籠めて家族各々がお金を入れます。

 

CIMG2823

今年は秋の長雨の影響でまっか大根の収穫量が少なかったとか、最近は時化の日が多くハタハタの水揚げが少なかったとか聞いています。

人々の食生活が自然によって支えられているというあたりまえのことを再認識し、あらためて感謝するのも大黒様のお歳夜かもしれません。

CIMG2824

昨日から降り始めた雪は勢いを増し、一気に50センチ以上の積雪になりました。
大黒様のご利益に授かり、寒い冬にも豆に暮らしたいですね。

CIMG2825

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ