羽黒山松例祭~網漉き行事
昨日12月21日(日)、羽黒山の参籠所「斎館」において、「網漉(す)き行事」が行われました。
大みそかに羽黒山山頂で行われる「松例祭」では、若者衆が造ったツツガムシを模った大松明が引き出されて焼き払われますが、このツツガムシの顔にあたる「網」と胴体にあたる「簾(す)」を作るのが「網漉き行事」です。
早朝、斎館に各町の若者頭が集まり、松聖による神事の後、上町と下町に分かれて作業を行いました。
「網」は台形に組まれた木枠に縄を縦横に編んで作り上げます。
地べたに這いつくばるような姿勢での慣れない縄仕事は結構つらい作業で、夕方に完成した頃までには皆、足腰、指先などに痛みと疲労をつのらせていました。
かつて若者頭を務めたことのある松聖のお二人も、勤行の合間に後輩たちの作業を見守っていらっしゃいました。
また、地元のテレビ局も取材に訪れており、若者頭たちもインタビューに答えていました。
「羽黒山松例祭」での若者衆による「大松明行事」は今年、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
この指定により祭りの中身が変わるわけではありませんが、外からの注目が高まるにつれ、祭りの主体となる地元若者衆のモチベーションは少なからず高まっているように感じます。
大晦日にはぜひ、多くの皆様に羽黒山にお越しいただきたいと思います。
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