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2019年5月 9日 (木)

春山代参・坂迎え

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(少し前のことになってしまいましたが)5月4日の未明から5日にかけて、春山代参に参加してきました。これは、羽黒山の門前町手向(とうげ)の各集落の代表ら(行人)が、雪深い月山に詣で、山の神を里へと迎える伝統行事です。私自身は8年ぶり、3回目の行人です。

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5月4日の未明、神社のバスで月山に向かい、途中、小月山神社で道中安全祈願。その後除雪が途絶えた6合目からいよいよ雪山登山が始まります。道路の雪の壁は5メートルもあったでしょうか。

白装束に竹杖、腰には鈴をつけた行人一行は、訓練を兼ねた山岳捜索隊の皆さんに同行していただきながら雪山を登って行きます。

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途中、8合目の中の宮では、屋根だけが現れている神社を参拝。参籠所に入って朝食をとりました。ここでは前日から準備してくれていた神社の職員が、温かい味噌汁でもてなしてくれました。

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朝食後、朝日に輝く雪渓を一路山頂に向けて出発です。
9合目の仏生池も参拝。ここの小屋は全容を現していました。

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歩き始めておよそ7時間、昼前には月山頂上に到着しました。

連休中ということで、多くのスキーヤー達が山頂に集っている中、屋根を現している月山神社本宮を参拝。参拝中、灯した灯明が消えないほどの好天気でした。

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ゆっくりと昼休憩を取ったあとは湯殿山への下りです。

残雪の状況によって進むべきルートが変わるので、山先達と山捜隊が相談しながらの慎重な下りとなりました。

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無事湯殿山に下り、御神体を参拝したあとは参籠所で休憩の後、羽黒山の斎館にバスで移動して参籠です。
行半ばとはいえ、山掛けを終えた安堵感から、お酒も進みました。

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翌朝は羽黒山山頂の三神合祭殿で参拝の後、石段を下って手向の里へ。

出羽三山神社の社務所で宮司さんや神社職員、氏子の皆さんに出迎えられ一緒に神拝を行いました。

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そして各集落へと戻って、山の神を迎える「坂迎え」行事が行われました。

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これをもって一連の春山行の終了です。
昼からはともに山に参った行人たちが当館に集い、心行くまで「反省会」を行いました。

素晴らしいメンバーと最高の天気に恵まれ、思いで深い春山行となりました。
ともに春山行に臨まれた皆様、ご同行いただいた山捜隊の皆様、お世話になった神社関係職員の皆様、どうもありがとうございました。

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