明日から始まる「ひな祭りプラン」にあわせ、今日、多聞館では雛人形の飾り付けを行いました。
明治の押絵雛、大正の古今雛、昭和の現代雛、それに錦絵や日本画の屏風を、女将と若女将、それに私の三人で半日がかりで飾りました。
去年はお雛様を飾ってまもなく大震災に見舞われ、ひっそりとしたお雛様シーズンとなってしまいました。
今年はより多くのお客様にご覧いただけたら、と思っております。
自家製の甘酒を用意してお待ち申し上げております。
地元の大先輩方の同級会のご予約を「寒鱈料理で」とのリクエストで承りました。
地元を離れていらっしゃる同級生のたっての希望だそうです。
庄内地方の冬の味覚を代表する「寒鱈」、とりわけアラ(=どんがら)や肝、白子などを味噌で煮込んだ「寒鱈汁=どんがら汁」は、庄内人にとってはもちろん、庄内を離れた方々にとっても思い入れの深い料理なのでしょう。
今年は寒鱈の豊漁が予想されていましたが、シケの日が多く、漁獲量は少なめのようです。
ここ数日も寒波が襲来しており心配していましたが、いつもお世話になっている佐藤鮮魚店さんが、立派な寒鱈を届けてくれました。
アラや肝は味噌煮(=どんがら汁)、身は刺身や煮付け、白子は湯通しや天ぷらなどにしていただきます。
鱈は全身、余すことなく料理に使うことが出来る食材です。
新鮮で、大ぶりなものほど、身はホコホコ、白子はプリプリで、脂ののった肝(=アブラ)はうまみたっぷりです。
本日お越しいただいたお客様にもたいへん喜んでいただきました。
今シーズンの寒鱈は、漁期が遅れたためにもうしばらく楽しめそうです。
宴会などご希望がございましたら、多聞館までぜひお問い合わせください。
ここ数日、また雪が降り続いています。
でも、朝に昼に、除雪車が来てくれるので、道路の通行は大丈夫です。ありがたいことです。
そんな中、親戚の三姉妹が両親と一緒に遊びに来てくれました。
同じ庄内に住んでいる彼女達にとっても、ここ手向(とうげ)の雪は格別なようで・・・
滑ったり、転がったり、埋もれたり・・・。
除雪機で吹き上げた雪の壁を「かんじき」トレッキングしたり。
ただそこにあるだけの雪で、大喜びで遊んでくれました。
いつもはやっかいものの雪ですが、今日は格好のおもてなしツールになりました。
大雪と低温をもたらしている寒波はもうしばらく居座りそうです。
記録的な豪雪になっている地域もあるようで心配です。
雪国の皆さん、もうしばらく、お互いに頑張りましょう。
降り続いた雪もここにきて一休み。
今日は久しぶりの青空ものぞきました。
そんな中、多聞館では雪下ろしが行われました。
田村建築の棟梁を筆頭に、6人の職人さんが一日がかりで全館の雪下ろしを行ってくれました。
私も下ろした雪の片付けなどを手伝いました。
雪の重みであちこちきつくなっていた館内の建具もスムーズに開け閉めできるようになり、ホッと一安心です。
職人さんたちと一緒の「あがり酒」で心地よく酔いました。
今後もしばらくはいいお天気が続く予報ですが、今はまだ小寒。
大寒は21日ですから、まだまだ気を許すには早いでしょう。
ここ数日、毎日のように雪が降り続いています。
庄内地方の大雪注意報は常態化しています。
朝起きる玄関先には除雪車が寄せていった雪がどっさり置かれ、駐車場には毎日30センチほどの新雪が積っています。
当然、屋根の積雪も相当多くなっており、毎日手向(とうげ)の各所で雪下ろしをする光景が見られます。
今日、多聞館では、いつもの除雪作業の後、庭木に積った雪と玄関の屋根の雪を下ろす作業を行いました。
庭木の雪下ろしをサボっていると・・・
← こんな無残なことになってしまうので・・・。
長い竹を使って枝を揺さぶっての雪下ろし。
玄関の屋根は内側から見ると雪山のようになっていました。
この冬は気温が高いため、積雪の一番下の層でも柔らかなザラメ状です。
雪下ろしにはとても危険な雪質です。
これから雪の積もり具合や建物の丈夫さなどを見ながら、順々に雪下ろしをする日が続きます。
そして数日後には数名の職人さんを頼んでの、母屋の雪下ろしとなります。
これから2~3週間は、雪の積もり様に神経と体力をすり減らす日々が続くことになることでしょう。
雪国の皆さん、お互いに頑張りましょう!
昨日から降り続いている雪は未明からさらに強まり、午前中には庄内地方南部(もちろんここ羽黒も含まれます)に大雪警報が発令されました。
外では、早朝から道路の除雪をする重機の音が響いていました。
昼頃までに、多聞館周辺では30cm程度の積雪となりました。
多聞館の除雪機も、先週の土曜に続いて今年2回目の出動です。
まだ比較的気温が高いためか、除雪した後や道路はシャーベット状になっています。
でも、このまま降り積もれば・・・根雪になりそうな勢いです。
いよいよ本格的な冬の到来です。
庄内地方では12月9日を「大黒様のお歳夜」とよんでいます。
この日、各家庭では大黒様の置物や掛け軸を飾り、家内安全や商売繁盛、子孫繁栄などを祈ります。
大黒様へのお供えも決まっていて、ハタハタの田楽と豆尽くしの料理、豆や米で作ったお菓子、根元が二股に分かれた「まっか大根」などが供えられます。
ハタハタ(鰰)は神の魚と書くように神聖な魚とされていますし、お腹いっぱいにつまった卵(ぶりこ)は子だくさんの象徴でもあります。二股に割れたマッカ大根は安産の象徴、豆尽くしの料理には「まめ(=健康)に暮らせるように」との祈りがこめられています。
上の写真は多聞館で今日お供えしたハタハタの田楽、豆なます、豆腐の田楽、豆おこわ、納豆汁、「米炒り」のものです。
最近では、庄内地方のスーパーマーケットでもこれらのお供え物一式をパックに詰めた惣菜がこの日限りで売られています。
今日は大黒様のお歳夜にあわせたように、積りそうな勢いで雪が降り始めました。
いよいよ本格的な寒さに向かうこの時期、どうぞ皆様、まめにお過しください。
月山も鳥海山もだいぶ下のほうまで雪化粧してきました。
先日はごくわずかでしたが、ここ手向(とうげ)でも初雪が降りました。
そんな中、今週の日曜には多聞館でも雪囲いの作業が行われました。
4人の職人さんを頼み、杉の長木、竹、タキロンという波板などを使って、建物を覆っていく作業です。
ときおり冷たい雨が降るあいにくのお天気でしたが、庭木の囲いも含めて一日でほぼ終えることができました。
その後数日、お天気を見ながら、やり残した床下や立ち木の囲いやら、鉢植えの引越し作業やら、家周りの片づけやら・・・
今後はタイヤの交換や除雪機のメンテナンスなども待っています。
本格的な降雪はもう少し先でしょうが、ひとつひとつ冬支度が済むごとに冬は着実に近付いています。
先日、多聞館ではシンガポールのテレビ局 MEDIA CORP(メディアコープ) からのお客様をお迎えしました。
シンガポールから日本、とりわけ東北地方への観光客を増やそうという取り組みの一環で、シンガポールの皆さんに東北を紹介する番組の取材だそうです。
当初はお泊り頂くだけと伺っていたのですが、お着きになってお話をしているうちに急遽、多聞館でも取材を受けることになりました。
調理場にいた女将も調理の様子を撮影されたり、インタビューを受けて料理の説明やらなにやら・・・。
インタビュアーのIさんには名物の胡麻豆腐などを丁寧に英語で紹介していただき、おいしそうに召し上がっていただきました。
今朝には館内の様子なども取材していただき、軒下に干してあった干し柿やカラトリ(芋茎)なども映像におさめていただきました。
Iさんには出羽三山や宿坊、料理、美術、建築など、多方面にわたって深く掘り下げた質問をたくさんしていただきました。
この番組をシンガポールでご覧になり、日本の歴史や文化に興味を持たれたお客様にたくさん来日していただけたら嬉しいです。
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