当社は頂いたご意見を踏まえ、総合的に判断した結果、計画を白紙撤回することとしました。
なお、環境影響評価法における廃止手続きについては、今後速やかに進めてまいります。
当社は、今後も地域の皆様に寄り添い、広く社会へ貢献できる企業を目指してまいります。(転載以上)
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ほっといたしました。
これまで短時間の中で一気呵成に反対運動を繰り広げられた皆様、各お立場からの反対の意見表明や情報提供、ご署名、そのほか有形無形の様々なご協力を頂きました多くの皆様に心より感謝申し上げます。
また、反対の意見に真摯に耳を傾けられ、早い段階での事業の白紙撤回をご決断された前田建設工業(株)様に対しても心より敬意を表したいと思います。
今回の騒動をとおして、健やかな住環境も、静謐な信仰環境も、多くの人々が支えあうことで成り立っているのだということを改めて実感いたしました。
これからも、地域として、個人として、その支えあいの精神を大切にしていかなければならないと思います。
山岳信仰、山岳修験の聖地である出羽三山が、危機に直面しています。
ゼネコン準大手の前田建設工業(株)が出羽三山地域に大規模な風力発電事業を計画しているもので、羽黒山を南北にはさむ形で、高さ180メートル級の風車を最大40基建設するというのです。
この計画が実現してしまえば、出羽三山の景観が致命的に損なわれるにとどまらず、出羽三山地域の森林は大量に伐採され、地盤は大規模に掘り崩され、羽黒山参道や門前町手向の宿坊街をはじめとして周辺地域は風車の騒音や超低周波に包まれることでしょう。土砂災害の多発や住民・来山者の健康被害も懸念されます。
この事業の無謀さを象徴するように、山形県知事、鶴岡市長、庄内町町長、さらには地元選出の代議士や地方議会議員の方々が事業への反対を表明されています。
この計画はほとんどの地元住民にまったく知らされないままに進められ、8月7日(金)から環境アセス手続きの第一段階となる「計画段階配慮書」の縦覧が行われていましたが、これも明日9月7日(月)で終了します。これに対する意見書提出期限も同日となっていましたが、多くの批判を反映してか、メールによる場合に限り9月14日(月)までに延長されています。
多くの方々の率直な意見を事業者に届けるために、ぜひ、この意見書の提出にご協力ください。
(意見書用紙のダウンロード、提出方法については ⇒こちら)
また、事の深刻さと危機感を共有する有志により、「出羽三山の風車建設に反対する会」が組織され、ネットを通じた情報の提供や反対の署名活動が行われています。事務局は地元の羽黒町観光協会が引き受けてくれています。⇒HPはこちら
手向地区では各集落の区長さんのご協力をいただき、全世帯への署名依頼が行われています。
庄内地方の多くの施設様にも署名活動へのご協力をいただいております。
用紙が手元にない方には、反対する会のHPからのダウンロードもできます⇒こちら
この署名は必ずしも法的拘束力を有するものではありませんが、反対の意思を行政や事業者に伝えるという大きな意味を有します。ぜひ、多くの皆様からのご協力をお願いいたします(9月16日(水)を第一次の集約期日といたします)。
ところで、反対の活動を行う中で、反対の意思を有しつつもそれを表明できないという方もいらっしゃいます。人が抱える事情はそれぞれですから、やむを得ないことだと思います。決して、それが地元住民の分断に繋がることがないように肝に銘じるべきです。
また、この風車問題に対する取組みを、それ以外の邪な目的(たとえば政治的な対立を煽ること)に利用することはあってはならないことです。問題の本質を見誤らないように心がけたいものです。
第62回目となる「『奥の細道』羽黒山全国俳句大会」は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止の観点から、前夜句会および本大会の開催は見合わせることとし、「兼題の部」および「子供の部」の投句のみを募集します。たくさんのご投句をお待ちしております。
(兼題の部:投句要項)
・当季雑詠 未発表句2句1組(何組でも可)
・選者 対馬康子氏(「麦」会長、「天為」最高顧問)
伊藤伊那男氏(「銀漢」主宰)
・投句料 2句1組につき1000円
・投句方法 所定の用紙に必要事項を記入の上、投句料を同封して大会事務局まで郵送
・締め切り 8月31日(月) 必着
※投句者全員に句集「南谷」を送付します。
(子供の部:投句要項)
・自由題
・対象 小学4年生~中学三年生
・選者 対馬康子氏(「麦」会長、「天為」最高顧問)
伊藤伊那男氏(「銀漢」主宰)
・投句料 無料(1人1句)
・投句方法 所定の用紙に必要事項を記入の上、大会事務局まで郵送(学校ごとに取りまとめていただいても結構です)
・締め切り 8月31日(月) 必着
【第62回「奥の細道」羽黒山全国俳句大会実行委員会事務局】
〒997-0292
山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7番地
電話 0235-62-2355
FAX 0235-62-2352
新型コロナウィルス感染症対策のため、2020年の月山登山・参拝について例年と変わったことがいろいろとありますのでお知らせします。
・県道月山公園線(通称「月山道路」)の通行再開 6月25日(木) 午前10時
・月山神社参拝期間 7月1日(水)~8月31日(月)
・路線バス(鶴岡駅~羽黒山頂~月山八合目)7月1日(水)~8月31日(月)
今シーズンは1日2往復だけです。ご注意ください。
(追記)8月の月山八合目行きの路線バスは土・日・祝日のみの運行に変更されました(7月15日)。
多聞館最寄「羽黒荒町」発→(羽黒山頂発)→月山八合目着
①7:32→(8:05)→9:15
②13:31→(14:05)→15:15
月山八合目発→(羽黒山頂発)→多聞館最寄「羽黒荒町」
①9:30→(10:55)→11:12
②15:45→(17:00)→17:17
(バスダイヤの詳細については→https://www.shonaikotsu.jp/local_bus/t08_haguro.html)
・湯殿山からの鶴岡駅・羽黒へのシャトルバスは今シーズン運行されません。
・月山八合目レストハウス 今シーズンは営業しません。
・御田ヶ原参籠所 今シーズンは宿泊、飲食のサービス提供はしません。
・九合目(仏生池小屋)TEL 090-8783-9555、月山頂上小屋 TEL090-8781-7731
については直接お訪ねください。
※多聞館にご宿泊され、翌朝路線バス(7:32)で月山に行かれるお客様には、6:45分から朝食を提供できます。また、昼食用のお弁当も@440円(税込み)で用意できます。
タクシーの利用を希望されるお客様は、お知らせいただければ当館にて手配いたします。
月山夏山シーズンの宿泊予約を承っております。多聞館HP予約またはお電話(0235-62-2201)にてお早めにお申込みください。お待ち申し上げております。
本日6月1日は湯殿山の開山祭。
例年、信者・篤信家の方々で賑わいますが、今般の事情に鑑みて、今年は神職の方々のみにより斎行されたそうです。
また、本日、出羽三山神社より届いたご案内によれば、月山の夏山の受け入れ態勢も、今年は大きく変わるようですので、関連の情報も加えてここにまとめてお伝えします。
[令和2年度 出羽三山の受け入れ状況]
(6月1日現在の情報)
[羽黒山]
7月15日(水) 花祭り 祭典のみ
8月31日(月) 八朔祭 祭典のみ
※御朱印は書き置きのみ。
※峰入(山伏修行)・神子修行・錬成修行・回峰行は中止。
※羽黒山斎館 宿泊は6月いっぱい受け入れ自粛。
食事は規模を縮小して受け入れ。
※羽黒山山頂茶屋・レストハウス、二の坂茶屋、門前(随神門周辺)の茶屋は営業中
[月山]
開山祭 7月 1日(水)(神職のみにて斎行)
柴燈祭 8月13日(木)(神職のみにて斎行)
本宮祭 8月14日(金)(神職のみにて斎行)
閉山祭 8月31日(月)(神職のみにて斎行)
※原則として随時の祈祷・供養は受け付けません。
※御朱印は書き置きのみ。
※弥陀ヶ原参籠所 宿泊・食事とも営業中止。
※九合目仏生池小屋 6月下旬から9月末の営業予定
[湯殿山]
開山祭 6月1日(月)
閉山祭 11月1日(火)
湯殿山参籠所 ~11月3日(木)まで宿泊・食事とも営業
今後の状況により変わることも考えられます。
当方で確認できたものについては多聞館ホームページのトップページでお知らせしますが、ご利用の際には関係施設に直接ご確認いただきますようにお願いいたします。
明けましておめでとうございます
令和二年・2020年が皆様にとって災いなく、幸多き一年となりますように祈念申し上げます
多聞館 スタッフ一同
多聞館の年末年始は、例年通り多くの客様をお迎えして賑やかな日々となりました。
ご宿泊のお客様に加え、年末・年始のツアー、地元の祝宴、仕出しなどで、帰省中の兄家族にも応援してもらいながら忙しく過ごしました。
もっとも、ほとんど積雪がない状況が続いており、除雪作業の必要がなかったのには助かりました。
大晦日にお泊りの国内外からお越しのお客様は全員、松例祭に出かけられ、それぞれに思い出深い一夜を過ごされたご様子でした。
元旦には雑煮をはじめ、地域伝統の正月料理をお召し上がりいただき、喜んでいただきました。
私は大晦日の夜だけ羽黒山山頂で松例祭に奉仕して、ちょっとだけ「若者」の雰囲気を懐かしんできました。
今年は先途方だった上町の若者たちが思いのほか、段取りよく仕事を進めていて嬉しく感じました。補屋(しつらえや)もいつも以上にきちんと整頓されていたのが印象的でした。
元日には松例祭で受けた引き綱を畳んで飾る「綱のし」に参加し、無事、町内のお宅の軒に飾ることができました。毎年の事ながら、清々しい気持ちになりました。
四日になり忙しさも一段落、ようやく頂いた年賀状を読んだり、たまった新聞に目を通したりしています。
そんな中、今年がどんな一年になるのだろう、と思いを巡らせたりしていました。
観光の面では、昨年のようなゴールデンウィークの10連休はなく、地域的にもDCキャンペーンや国宝五重塔の公開などといった目玉も予定されておらず、来年の丑年御縁年をまえにちょっと一服、という感じになるのだろうと予想しています。
ただ、そういう時期こそ、足元を固め、将来に備えることも肝要だと考えています。
多聞館でも、閑散期を有効に活用しながら業務全般を再点検し、設備やサービスの一層の向上を図っていきたいと思っております。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
11月15日、朝方までの雨も上がった頃、羽黒山の門前町手向(とうげ)に山伏の吹く法螺の音が響き渡りました。
大晦日に行われる羽黒山松例祭の浄財の寄進を募る「松の勧進」の始まりです。
位上・先途の両松聖が小聖と呼ばれる山伏を従えて、手向内の末社などを回り、そのほかの小聖たちが家々を回って浄財の寄進を集めます。
当館に立ち寄った小聖さんと、ちょうど通りがかった小聖さんが写真撮影に応じてくださいました。
ありがとうございました!
ここ数年で、小聖さんたちの顔ぶれもガラッと変わっています。
もちろん、祭りを支える若者衆の顔ぶれも同様です。
難儀なことも多いでしょうが、松聖様の満願成就と松例祭の無事成功を心より祈念しております。
今年も例年通りのこの時期に、暮れの羽黒山松例祭で造られるツツガムシを模った大松明を造る練習が、当館の駐車場で行われました。
参加したのは羽黒山の門前町手向(とうげ)の上四町の若者達。(私は若者OBとして、旅館の中で仕事をしながら、作業を見守っていました。)
2時間足らずで、本番のツツガムシの縮小版を造り上げました。
祭りに参加する若者の数は年々減少していますが、祭りの根幹を成す技や知恵はしっかりと伝承されているようで、頼もしく感じました。
参加された若者の皆さん、ご苦労様でした。
羽黒山松例祭の詳細については⇒「松例祭見学案内」
9月28日(土)、29日(日)の両日、俳人の夏井いつき先生と作家の夢枕獏先生を招き、第61回の「奥の細道 羽黒山全国俳句大会」が開催されました。
28日には、いでは文化記念館において「子供の部」の選評と表彰が行われました。例年なら、本大会のプログラムの一部に組み込まれていた子供の部でしたが、今年は前日に独立させて行われました。
およそ20年前のこの大会に選者としておいでいただいた金子兜太先生のアドバイスをきっかけに始まった子供の部。今年も全国の小中学生から2千7百を越える投句があり、その中から34句の入選句に対して表彰が行われました。
夏井先生も夢枕先生も、ひとりひとりの子どもに語りかけるように、丁寧に選評をしてくださり、参加した子ども達にとっては忘れがたい経験になったことと思います。この子供達にはぜひ、当地の俳句の伝統を継承していって欲しいと思いました。
夕方からは場所を羽黒山山頂の参集殿に移し、月刊「俳句」の立木編集長のコーディネートの下、夏井先生と夢枕先生の対談を行いました。
お二人の話題は多方面に及び、時には俳句とは無関係の話にもなっていましたが、最後にはきっちりと俳句についてのお話でまとめてくださいました。
その後、「斎館」に場所を移して、会食をしながらの交流会を行いました。
先生方はお二人とも、お酒がお好きなご様子で、グラスを傾けながら参加者との話や写真撮影に応じていらっしゃいました。
今日の本大会では、芭蕉翁の奥の細道紀行330年を記念する特別セレモニーと開会行事の後、夢枕先生の講演、そして午後からは夏井先生による兼題と当日句の選評が行われました。
会場を埋め尽くした150名ほどの参加者それぞれが、学びと気付き、そして感動を得た一日だったと思います。
芭蕉が12日間も滞在して数々の名句を残し、さらにはここで「不易流行」の境地に至ったともいわれる出羽三山の地に、俳句文化がしっかりと根ざしていくように、この俳句大会を大切に継承していきたいと思います。
参加された皆様、関係者の皆様、ご苦労様でした。
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