出羽三山 Feed

2019年4月21日 (日)

手向(とうげ)地域のゴールデンウィーク

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過去に例を見ない10連休となる今年のゴールデンウィーク。

巷では様々な弊害の恐れも指摘されていますが、私たち観光業界にとっては例年以上の活況をもたらしてくれそうです。当館でも、連休中は最後の2日間を除き、ご予約のお客様でほぼ満室となっております。羽黒山の門前町手向(とうげ)の史跡「蝦夷舘公園」の遅咲きの八重桜もちょうど見ごろになることでしょう。

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連休初日の4月27日(土)にあわせ、国宝の羽黒山五重塔の内部特別拝観が始まります。昨年に引き続いての御開扉で、11月30日(土)まで行われます。

合わせて、羽黒山山頂の儀式殿においては羽黒三所権現秘仏公開も行われます。

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また、湯殿山本宮の参拝4月27日(土)より始まります(予定)。

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手向地区内の旧羽黒第一小学校では、4月28日(日)の1日限りの「手向春祭り」が開催されます。

学校跡地の利活用を検討する中で生まれた地域イベントです。様々な体験プログラムと物販が企画されていますので、地域内外の皆様、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

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4月29日(月)には早朝から手向の住民が総出で羽黒山参道の清掃を行う「祓川普請」が行われます。合わせて手向内の道路や水路の整備も行われる伝統の行事です。やるべき仕事は変わらないのに、参加者の減少と高齢化が進み、年々きつさが増している行事でもあります。

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また、5月4日(土)未明から5日(火)にかけては、手向の各集落の代表が雪深い月山に登り、山の神様を里へと迎える行事「春山代参」と、それを各集落で出迎えて祝う「坂迎え」が行われます。

今年は私も山に登る番に当たっており、日々、月山の雪解けの様子を気にしています。

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全国から多くの参拝者、観光客を迎えつつ、同時にお山を整備し、信心を深め、住民の交流をも図る。

これが例年通りの羽黒山の門前町手向(とうげ)地域のゴールデンウィークです。

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2019年1月 1日 (火)

明けましておめでとうございます

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明けましておめでとうございます。
新しい年が皆様にとって幸多い年となりますことを祈念申し上げます。

大晦日は例年通り、羽黒山山頂での松例祭に奉仕してまいりました。

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とはいえ、若者頭を卒業した身ですので、夕方から山に上り、大松明を引き、引き綱と一緒に山を下りてきました。立場が変わると祭りへの関わり方がこんなにも変わるものなのだなあ、と改めて実感しました。

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祭りの担い手の減少をはじめ、松例祭を取り巻く環境は年々厳しくなっていますが、手向内外の人々の知恵と力を合わせて、これからも継承していって欲しいと願っております。

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2018年11月15日 (木)

松の勧進始まる

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大晦日から元旦にかけて羽黒山山頂で開催される松例祭。
そのための浄財を募る「松の勧進」が今日から始まりました。

初日の今日は、位上・先途の両松聖が小聖を従えて、手向内の末社などを参拝しました。

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今年の松聖は位上が田村さん、先途が太田さんです。

すでに百日行も後半に入っておりますが、お二人とも元気なご様子で声を掛けていってくださいました。

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同時に、羽黒山伏達が法螺貝を吹き鳴らしながら手向の家々を回り、お札を配りながら、浄財を集めて回りました。

この松の勧進はこれから暮れにかけて、庄内一円で行われます。

庄内在住の皆様方のご協力をよろしくお願い申し上げます。

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2018年9月 1日 (土)

秋の峰 終わる

Simg_5756(羽黒修験)

昨日の羽黒修験(羽黒山荒澤寺正善院主催)に続き、今日は羽黒派古修験道(出羽三山神社主催)の山伏一行が「秋の峰」の修行を終えて手向の里に下ってきました。

Simg_5761(羽黒派古修験道)

参加者達の足袋の汚れがこの7日間の悪天候の中での修行の厳しさを物語っているようでした。

秋の峰が終わると、手向(とうげ)は秋の空気に包まれていきます。

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2018年8月31日 (金)

月山行きのバスについて

県道月山公園線第2ゲート手前の通称「海道坂」で路肩の崩落があったらしく、現在通行止めになっています。叶宮橋方面から迂回できますが、月山8合目行きの路線バスは止まっているとのことです。
明日以降、バスを利用して月山に向かわれる際には運行情報をご確認ください。

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2018年8月25日 (土)

羽黒修験秋峰修行始まる

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本日(8月25日)より、羽黒山荒澤寺正善院が主催する「羽黒修験秋峰修行」が始まりました。

7日間に渡り、羽黒山中の荒澤寺に籠もりながら、山掛けなどの『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざします。

一行は黄金堂での梵天投じの後、法螺を立てながら荒澤寺をめざして門前町手向(とうげ)を進んでいきました。

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今年はまだまだ猛暑が続いている一方、雨の降り方も予断を許しません。

参加されている皆様の無事の満願成就をお祈りしております。

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2018年7月17日 (火)

梅雨明けて、3連休過ぎ・・・

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ここ羽黒では7月15日には例大祭の花祭り、その前日には子供神輿のパレードが行われました。

海の日を含む3連休の忙しさに追われていた間に、ここ東北南部も梅雨明けしていました。

気象庁の発表では梅雨明けは7月14日頃で、平年より11日も早かったようです。

集中豪雨が甚大な被害をもたらした西日本とは反対に、ここ羽黒では梅雨の間も雨らしい雨がほとんど降っておらず、今後の水不足が心配されます。

とはいえ、予報ではこれからしばらくは晴天の日が続き、夏山にとってはもってこいの気象条件となりそうです。熱中症対策に留意されながら、高山植物の咲き乱れる月山にどうぞお越しください。

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2018年6月10日 (日)

梅雨入り

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気象庁の発表によると、山形県を含む東北南部が今日、梅雨入りしたと見られるそうです。

平年より二日、去年より二十日早い梅雨入りだということです。

今年は春以降、比較的雨の少ない日が続いていたので、植物にとってはこれからの雨が待ち遠しいのかもしれません。

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羽黒山では国宝五重塔が公開され、湯殿山と羽黒を結ぶシャトルバスも週末ごとに運行されています。

庄内三十三観音のご開帳も連日、多くの参詣者でにぎわっています。

日々、緑色増すこの季節、ぜひ、庄内、羽黒の地をお訪ねください。

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2018年5月30日 (水)

湯殿山シャトルバス運行決定!

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昨年に引き続き、湯殿山と羽黒山、鶴岡駅を結ぶシャトルバスの運行がようやく発表されました。

運行日は、湯殿山開山時期(6月1日~11月3日)の土、日、祝日に加え、今年は7月30日~8月20日までの毎日運行されることになりました。

昨年、路線バスの廃止に伴い、急遽決まったシャトルバスの運行でしたが、予想以上に多くのお客様にご利用頂き、そのニーズの高さが実証されました。

「日本遺産・出羽三山生まれかわりの旅」にとってきわめて重要な交通手段の実現です。

今年も多くの皆様のご利用をお待ちしております!

湯殿山シャトルバスの詳細は → こちら

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2018年4月29日 (日)

祓川普請'18

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4月29日、今年も恒例の祓川普請に参加して来ました。

羽黒山の門前町手向(とうげ)地域の住民が総出で、羽黒山参道や地域内の道や水路などの清掃を行う伝統行事です。

10の区域に分けられた参道を、それぞれの集落が受け持って清掃を行います。

Sdsc01841 下長屋町の受け持ちは二の坂の上から三の坂の下まで。平坦ながら距離の長い区域です。

参加者の減少と高齢化のため、作業時間が年々長くなっているようです。

連休中日とあって多くの参拝のお客様が行きかう中、昼前までかかって受け持ち区域の清掃を終えました。

Sdsc01848 終了後には、きれいになった石段を下り、昨日から始まった御開扉で賑わっている国宝の五重塔を横目に見ながら集落に戻り、泥が堆積した用水路の清掃なども行いました。

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今年、羽黒山の参道を掃除していて気付いたことですが、通りがかる参拝客の方々から、例年だと「おはようございます」とか、「ご苦労様です」とお声を掛けていただいているのですが、今年はそれ以外に「ありがとうございます」というお声を多く頂きました。

「ありがとう」という感謝の意をこめた言葉を見ず知らずの私達に対して自然に掛けることができるということにちょっと感動しました。

何百年に渡り、神を祀り、仏を崇めてきたお山の空気が人々の心に働きかけているのかもしれません。

皆さまもぜひ、このお山の空気に触れてみてはいかがでしょうか。

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