
4月29日、今年も恒例の祓川普請に参加して来ました。
羽黒山の門前町手向(とうげ)地域の住民が総出で、羽黒山参道や地域内の道や水路などの清掃を行う伝統行事です。
10の区域に分けられた参道を、それぞれの集落が受け持って清掃を行います。
下長屋町の受け持ちは二の坂の上から三の坂の下まで。平坦ながら距離の長い区域です。
参加者の減少と高齢化のため、作業時間が年々長くなっているようです。
連休中日とあって多くの参拝のお客様が行きかう中、昼前までかかって受け持ち区域の清掃を終えました。
終了後には、きれいになった石段を下り、昨日から始まった御開扉で賑わっている国宝の五重塔を横目に見ながら集落に戻り、泥が堆積した用水路の清掃なども行いました。
今年、羽黒山の参道を掃除していて気付いたことですが、通りがかる参拝客の方々から、例年だと「おはようございます」とか、「ご苦労様です」とお声を掛けていただいているのですが、今年はそれ以外に「ありがとうございます」というお声を多く頂きました。
「ありがとう」という感謝の意をこめた言葉を見ず知らずの私達に対して自然に掛けることができるということにちょっと感動しました。
何百年に渡り、神を祀り、仏を崇めてきたお山の空気が人々の心に働きかけているのかもしれません。
皆さまもぜひ、このお山の空気に触れてみてはいかがでしょうか。

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