ここ羽黒では7月15日には例大祭の花祭り、その前日には子供神輿のパレードが行われました。
海の日を含む3連休の忙しさに追われていた間に、ここ東北南部も梅雨明けしていました。
気象庁の発表では梅雨明けは7月14日頃で、平年より11日も早かったようです。
集中豪雨が甚大な被害をもたらした西日本とは反対に、ここ羽黒では梅雨の間も雨らしい雨がほとんど降っておらず、今後の水不足が心配されます。
とはいえ、予報ではこれからしばらくは晴天の日が続き、夏山にとってはもってこいの気象条件となりそうです。熱中症対策に留意されながら、高山植物の咲き乱れる月山にどうぞお越しください。
昨年に引き続き、湯殿山と羽黒山、鶴岡駅を結ぶシャトルバスの運行がようやく発表されました。
運行日は、湯殿山開山時期(6月1日~11月3日)の土、日、祝日に加え、今年は7月30日~8月20日までの毎日運行されることになりました。
昨年、路線バスの廃止に伴い、急遽決まったシャトルバスの運行でしたが、予想以上に多くのお客様にご利用頂き、そのニーズの高さが実証されました。
「日本遺産・出羽三山生まれかわりの旅」にとってきわめて重要な交通手段の実現です。
今年も多くの皆様のご利用をお待ちしております!
湯殿山シャトルバスの詳細は → こちら
4月29日、今年も恒例の祓川普請に参加して来ました。
羽黒山の門前町手向(とうげ)地域の住民が総出で、羽黒山参道や地域内の道や水路などの清掃を行う伝統行事です。
10の区域に分けられた参道を、それぞれの集落が受け持って清掃を行います。
下長屋町の受け持ちは二の坂の上から三の坂の下まで。平坦ながら距離の長い区域です。
参加者の減少と高齢化のため、作業時間が年々長くなっているようです。
連休中日とあって多くの参拝のお客様が行きかう中、昼前までかかって受け持ち区域の清掃を終えました。
終了後には、きれいになった石段を下り、昨日から始まった御開扉で賑わっている国宝の五重塔を横目に見ながら集落に戻り、泥が堆積した用水路の清掃なども行いました。
今年、羽黒山の参道を掃除していて気付いたことですが、通りがかる参拝客の方々から、例年だと「おはようございます」とか、「ご苦労様です」とお声を掛けていただいているのですが、今年はそれ以外に「ありがとうございます」というお声を多く頂きました。
「ありがとう」という感謝の意をこめた言葉を見ず知らずの私達に対して自然に掛けることができるということにちょっと感動しました。
何百年に渡り、神を祀り、仏を崇めてきたお山の空気が人々の心に働きかけているのかもしれません。
皆さまもぜひ、このお山の空気に触れてみてはいかがでしょうか。
今週末から始まるゴールデンウィーク。
ここ出羽三山、羽黒山地域でも価値ある観光情報が盛りだくさんです。
〈国宝羽黒山五重塔御開扉、秘仏公開〉
国宝羽黒山五重塔の内部が国宝指定以来始めて公開されます(拝観料 ¥500)
また、羽黒山山頂では羽黒三所大権現の秘仏が公開されます(拝観料 ¥300)
期間 4月28日(土)~11月4日(日) 8時30分~16時30分
〈湯殿山本宮参拝開始〉
(湯殿山大鳥居)
冬の間、閉鎖されていた湯殿山本宮は、4月28日(土)から参拝が可能となります。
※天気等により、変更となる場合もあります。
〈庄内三十三観音霊場御開帳〉
300余年の歴史を持つ庄内札所・庄内三十三観音霊場が御開帳されます。
期間 平成30年5月1日(火)~10月31日(水)
庄内に引き続き、来年は置賜三十三観音、再来年は最上三十三観音が御開帳となり、合わせて「やまがた出羽百観音御開帳」となります。
庄内三十三観音霊場公式ホームページ→こちら
やまがた出羽百観音ホームページ→こちら
〈手向地域・春山代参、坂迎え〉
5月4日未明から、羽黒山の門前町「手向(とうげ)」地域の氏子代表が残雪多い月山に登拝し、山の神を里へとお連れし(「春山代参」)、これを里人が出迎える(「坂迎え」)行事が5月5日の早朝、手向の各集落において催行されます。手向の里に本格的な農作業の始まりを告げる行事でもあります。
明治の神仏分離まで羽黒山は神仏習合のお山。
羽黒山に限らずとも神仏といい、寺社と呼び、全てに手を合わせ、祈りを捧げてきたのが日本人の自然な営みでした。
ここ庄内・羽黒で今一度、自然に立ち返った祈りに触れ、自分らしい祈りを捧げてみませんか。
今日11月15日より、出羽三山神社の「松の勧進」が始まりました。
これは、大晦日から元旦に掛けて羽黒山山頂で行われる「松例祭」の経費に充てる浄財を集めるために、羽黒山伏達が庄内一円を勧進して回るものです。
今日は「冬の峰」と呼ばれる100日間の山伏修行の最中にある松聖のお二人(位上・奥井信満、先途・生田清畝)が小聖と呼ばれる山伏を従えて、手向内の末社・摂社をお参りして回りました。
同時に、松聖の委任を受けた山伏達が家々を回り、お札を渡しながら、浄財を集めていきました。
この松の勧進は、年末まで庄内一円で行われます。
勧進に回る山伏たちの吹き鳴らす法螺の音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。
庄内の冬の風物詩、松の勧進の始まりです。
昨日の羽黒山荒澤寺正善院が主催する羽黒派修験道に続き、今日は出羽三山神社が主催する羽黒派古修験道の「秋の峰」が始まりました。
正午過ぎ、峰薬師神社で梵天投じを行った入峰者の一行が多聞館の前を通り過ぎていきました。
今年の入峰者は149人だそうです。外国人の姿も何人か見受けられました。
当館に本日ご宿泊のお客様の中に、羽黒山山内で秋峰の一行を見かけたとおっしゃる方が何組かいらっしゃいました。
出羽三山が、山伏修行が今なお行われている山であることに少なからず驚かれていたご様子でした。
秋峰に限らず、様々な祭事、山伏案内等で、羽黒山山内で山伏に遭遇するお客様は結構いらっしゃいますが、一様に驚き、喜んでいらっしゃるようです。
秋の峰の期間中、あちらこちらで修行中の山伏に遭遇する方も多いことでしょう。
「山伏にも会えるお山」というのも、出羽三山の大きな魅力なのかもしれません。
秋の峰参加者の皆様の満願成就を祈念申し上げます。
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