今年の羽黒は暖冬で、多聞館ではまだ屋根の雪下ろしを予定していません。ここ数日は朝の除雪作業さえせずに済んでいます。
ということで、ちょっと時間と体に余裕ができたので、客室の障子の張替えを行いました。
障子は消耗品。
ハンガーを落としたり、リュックをぶつけたり、手掛けから指が外れたり・・・。
その都度、切り張りで対処していますが、それが積み重なってみっともないと感じたときには大急ぎで丸ごと張り替えています。
そんなふうにして不定期に張り替えているのですが、時には部屋ごとまとめて張り替えます。
比較的時間に余裕のあるときの作業なので、障子の枠や桟の掃除も丁寧にできます。
古い紙や糊を丁寧にをはがしたり、刷毛で薄く均一に糊をつけたり、カッターでまっすぐに切ったりという地道な作業に集中していると、頭の中が空っぽになって、いい瞑想になるようです。
昨日と今日で気になっていた3部屋分12枚を張り替えました。
このまま暖冬が続くようなら、暇を見て他の部屋も徐々に張り替えていこうと思っています。
今週月曜日から3日間をかけて、多聞館の雪囲いを行いました。
月山佛生池小屋(清源坊)の工藤さんと二人で、建物や庭木などが雪で傷まないように、しっかりと囲いを施しました。工藤さんと作業するようになって3年目。すっかり慣れた様子で、ほとんど任せています。感謝、感謝。
今年の冬は比較的温かく始まっていて、初雪も平年より5日遅い11月23日、しかもほんの少し降っただけでした。初雪からドカ雪だった去年とは大違いです。
とはいえ、冬は始まったばかり。どんな気候になっても慌てることのないように、しっかりと備えて行きたいものです。
多聞館では、このたび宿泊予約サイトのBooking.com様より、「クチコミアワード2017」を頂戴しました。これはお客様から高評価をいただいた施設に対してbooking.com様が授与するものです。
ご利用いただいたお客様から、昨年に続いて10点中9.1点という総合評価をいただいたことが受賞につながりました。心より感謝申し上げますとともに、今後も心を尽くしたおもてなしを心がけていきたいと思います。
Booking.comでの多聞館のページは →こちら
昨年に引き続き、地元羽黒の酒蔵「竹の露」さんの「酒蔵環境研究会」にご利用いただきました。
会場には、竹の露さんの銘酒ブランド「白露垂珠(はくろすいしゅ)」の25品種が出品され、参加者皆さんが酔いしれました。
当館では、ご注文の寒鱈汁や鱈子の醤油漬けを含む郷土料理でお迎えいたしました。
昨年も参加された方も多くいらっしゃいました。会は昨年以上に盛り上がり、二次会も遅くまでにぎわったようです。
「美味しい酒は人を結びつけ、人を幸せにする」と言う言葉を実感した一夜でした。
竹の露の相澤ご夫妻、参加された皆様、ありがとうございました。
日本遺産にも認定された「出羽三山~生まれかわりの旅」。
認定の効果もあってか近時、「生まれかわり」のご利益を求めて出羽三山をお参りする方が増えています。
白装束に身を包んだ「講中」の人たちの参拝も多くなり、いよいよ夏山シーズンも最盛期を迎えています。
そんな中、今夜(7/21)、多聞館にお泊りのお客様2組(ベルギー&アメリカ)は早朝、徒歩で羽黒山に上り、羽黒山山頂から月山8合目までバスに乗り、月山山頂登拝後は湯殿山に下り、湯殿山から鶴岡市のシャトルバスで当地まで戻ってくる、というコースを予定しています。
この春、庄内交通の湯殿山~鶴岡の路線バスが廃止されたことに伴い、急遽、鶴岡市が運行することになったシャトルバスのおかげで、ようやく可能になった「公共交通機関を利用しての出羽三山参拝」です。
※湯殿山~羽黒山シャトルバスの詳細情報については →こちら
ただし、このシャトルバスは土、日、祝のみの運行。そのため平日に当館にお越しになって、出羽三山参拝(とりわけ湯殿山参拝)をあきらめて帰られたお客様、特に外国人のお客様も相当数いらっしゃいます。
他の多くの観光地でも二次交通の問題には頭を悩ませているようですが、その移動距離が長くなる出羽三山の場合、二次交通整備の問題は観光にとって決定的に重要な問題です。
この二次交通の問題を棚上げにして、出羽三山の観光をPRすることは、ある意味無責任でもあり、お客様にとっては迷惑ともなり得ることだと思います。
来年度以降の持続可能な二次交通の整備に向け、当地の観光事業者と市・県・国といった行政が、それぞれの思惑やしがらみを超えてしっかりと連携していく必要を強く感じております。
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