出羽三山 Feed

2012年12月30日 (日)

羽黒山松例祭~大松明まるき

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明日の松例祭を前に、今日は各町の若者が羽黒山山頂に集まり、ツツガムシを模った大松明作りを行ないました。

この行事は「大松明まるき」と呼ばれ、上町と下町に分かれての作業となります。

斎館での神事の後、大松明の部材となる綱、網、簾、縄などを羽黒山山頂まで担ぎ上げ、上町と下町が競い合いながら、時には協力し合いながら、2基の大松明(=ツツガムシ)を造り上げました。

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明日の昼過ぎには、この大松明は切り刻まれ、ツツガムシが退治されます。

このときに切り刻んだ綱などは、午後3時からの「綱まき神事」の際に一般のお客様に撒かれ、お客様同士が奪い合います。このときに手に入れた「切り綱」は、家の玄関先などに飾って厄よけとするのが慣わしです。

 

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その後、松の礼榊供養という一連の神事を終え、若者一同は山を下りました。

 

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明日はいよいよ松例祭本番。

若者たちも頑張って奉仕しておりますので、多くのお客様のお越しをお待ち申し上げております。

松例祭の詳細については ⇒ こちら 

 

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2012年12月24日 (月)

羽黒山松例祭~網漉(あみすき)行事

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きのう(12月23日)、羽黒山山頂の参籠所「斎館」において、羽黒山松例祭「網漉き行事」が行われました。

これは、大晦日に羽黒山山頂で行われる松例祭で造られる大松明(ツツガムシ)の重要な部材となる「網」と「簾」を若者頭のみで作り上げる行事です。

早朝、上四町、下四町の若者頭たち16名が斎館に集まり、位上・先途の両松聖による神事の後、上町と下町に分かれて作業を行いました。

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主な作業は、およそ3メートル四方に組まれた木枠に縦横に縄を編んで「網」に仕上げることです。

若者頭たちは皆、寒さと疲労、それに荒れた手指の痛みにも耐えながら、夕刻までに上町下町それぞれの網と簾を作り上げました。

この網と簾は、綱など他の部材とともに、30日に若者達によって斎館から山頂に担ぎ上げられて、大きな大松明(ツツガムシ)に作り上げられます。

今年もいよいよ松例祭の季節がやってきました。

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2012年11月15日 (木)

松の勧進始まりました。

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ときおりアラレが降る寒空の下、今年も「松の勧進」が始まりました。

「松の勧進」は、羽黒山の山伏達が、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」の運営に当てる浄財を勧進して家々を回るものです(「松例祭」の詳細については⇒こちら)。

その先頭をいくのは、「冬の峰」と呼ばれる百日行に入っておられる「松聖」と、それに付き従う「小聖」と呼ばれる山伏の一行です。

 

CIMG2782今年の松聖は「先途」が芳賀さん(小聖は太田さん)、

 

 

 

 

 

CIMG2781 「位上」が粕谷さん(小聖は瀧本さん)です。 

 

 

 

 

 

松聖の一行は、今日は主に手向内のお宮などを回り、家々には他の山伏達が回って法螺を鳴らし、浄財を受け取り、お札を配っていきました。

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この「松の勧進」は、大晦日の松例祭前日まで、庄内地方一円で行われ、庄内の初冬の風物詩ともなっています。

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2012年10月31日 (水)

羽黒山松例祭~大松明まるき練習

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10月27日(土)の朝、多聞館の駐車場に手向(とうげ)上町の若者衆が集まりました。

大晦日に羽黒山の山頂で行われる松例祭(しょうれいさい)で造られて焼き払われる、ツツガムシを模った大松明を造る練習をするためです。

以前は各町で行っていましたが、数年前からは上四町合同で行っています。

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作業内容や手順を互いに教えあいながら、松例祭で造るもののほぼ2分の1の大きさのツツガムシを、2時間ほどかけて造り上げました(なかなかいい面構えに出来上がっています)。

夜には皆で温泉に泊まりながら、松例祭に向けての士気を高める「付き合い=土洗い」という恒例の行事も行われました。

早くも手向には松例祭の足音が聞こえ始めています。

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2012年10月21日 (日)

県道月山公園線の閉鎖情報

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山形県のホームページに、羽黒山方面から月山八合目にいたる「県道月山公園線」の閉鎖に関する情報が掲載されました。

http://www.pref.yamagata.jp/cgi-bin/dorokisei.cgi?Gamen=2&Chiiki=7&Rosen=3211

それによると、羽黒山方面から月山八合目にいたる月山公園線のうち、

・四合目ゲートから八合目までの区間は10月22日(月)15:00に閉鎖

・それ以外の区間(月山ビジターセンターから四合目ゲートまで)は11月1日(木)15:00に閉鎖

されるとのことです。

http://www.pref.yamagata.jp/doro/pdf/20121018141444.pdf

 

これから月山は長い長い冬休みに入ります。

 

なお、この間でも、月山の大神への参拝は羽黒山山頂の三神合祭殿で行うことが出来ます。

(本数は少ないながらも、路線バスも通年、運行しています。 )

 

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2012年9月28日 (金)

出羽三山精進料理「藍染のぼり」制作

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10月からはその活動を山形市や仙台方面、さらには東京へと広げていこうとしている「出羽三山精進料理プロジェクト」

先日はメンバーが「いでは文化記念館」に集まり、プロジェクトの旗印となる「のぼり」を制作しました。

藍染で制作する、とは聞いていましたが、会場に行ってみてびっくり。

なんと、使用する糊まで自分達で作るとのこと。

日頃から精進料理には手間ひまをかけているメンバーですが、のぼりにもあんなに手間ひまをかけることになるとは・・・weep

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糊はもち米と米ぬかを混ぜて蒸したもの。これを程よい固さになるまで練って、練って・・・。

そのうえ、ツブツブがあってはいけないということで、網でこして、こして・・・。

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こうして出来上がった糊を、麻の生地の上に型抜きした文字にあわせてのせていきます。

細かいところは筆で修正もしながら・・・。

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糊が固まった頃合をみて、いよいよ染めの作業です。

藍染の染料にひたすこと3分。

取り出して干しておくと、しだいに濃い藍色に変化していきます。

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最後に糊を洗い落とすと、文字だけが麻の色で蘇ってきます。

午前中から夕方までかかって、なんとか10枚を染め上げました。

麻の質感、藍色の風合いがなかなかです。

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10月からのイベント等の際にはお目見えすることになると思います。

お越しの際には目印にどうぞ。 

 

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2012年9月26日 (水)

「出羽三山精進料理に出会う ― 山と人と祈りの食」 開催


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6月の発足以来、地元手向の旅館・宿坊等を中心に展開してきた「出羽三山精進料理プロジェクト」。

10月からはその活動を、さらに広げていきます。

10月8日(月・祝)には、山形市において、「「出羽三山精進料理に出会う ― 山と人と祈りの食」 を開催します。

日時:10月8日(月祝日)17:00~20:00

会場:山形市中央公民館

参加費:4,000円/30名

主催:出羽三山精進料理プロジェクト(羽黒町観光協会)

後援:山形市商工観光部観光物産課 他

詳細は ⇒ こちら

 

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山形市を中心に、内陸地方や仙台地区の皆様に、出羽三山の文化、そこに伝わる精進料理を紹介してきます。

このイベントに向け、プロジェクトメンバーは打ち合わせを重ね、献立はもちろん、お膳や器も吟味して、ご参加いただく方々に喜んでいただけるようにと張り切っています。

人数に限りがありますので、お早めのお申し込みをお待ちしております。

申し込みは ⇒ こちらから

 

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2012年9月 1日 (土)

秋の峰終わる

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昨日(8月31日)の正善院荒澤寺の行者一行に続き、今日は出羽三山神社の行者達が秋の峰入りの修行を終えて、手向(とうげ)の里を下っていきました。

多聞館から送り出した二名の山伏さんも無事にお帰りになり、今夜は私もご相伴に預かりながら、修行の思い出話に花を咲かせました。

今年は大雨や台風にも見舞われず、厳しい暑さだけが大敵の修行だったようです。

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満願成就された山伏の皆さん、ご苦労さまでした。

今後是非、羽黒派古修験道の奥義を、身をもって世に広めて行ってただきたいと願っております。

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2012年8月31日 (金)

出峰~秋の峰終わる

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正善院荒澤寺主催の羽黒修験『秋の峰入り』に参加していた山伏たちが31日夕刻、山から里(娑婆)へと下りてきました。

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修行の最後に駆け下りる羽黒山の参道は、この世に生を授かるときに通る産道を意味するといい、山伏たちは次々に「おぎゃー!」と産声を上げながら随神門を駆け出てきました。

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その後一行は、手向の町を下り、黄金堂の前では産湯(うぶゆ)をあらわすという「場柴燈」を威勢よく飛び越えて、修行の最後を締めくくりました。

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最後に一行は黄金堂に上がり、観音様に修行の無事を報告する勤行を行っていました。

今年の峰入りの期間中はずっと厳しい残暑が続いていましたから、さぞ厳しい修行となったことでしょう。

満願成就された山伏の皆さん、ご苦労様でした。


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2012年8月26日 (日)

出羽三山神社 秋の峰

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昨日の羽黒山正善院荒澤寺が主催する「羽黒派修験道」に続き、今日は出羽三山神社が主催する「羽黒派古修験道」「秋の峰」が始まりました。

いずれも『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざす難行です。

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今年は全国からの申込者の中から抽選で選ばれた146名の方が、山伏修行に入られました。

多聞館からもおふたりの修行者を送り出しております。

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今年は例年になく、厳しい残暑が続いております。

修行に挑まれている皆さんのご無事と満願成就を羽黒の里よりお祈りしております。

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