出羽三山 Feed

2013年12月23日 (月)

羽黒山松例祭~網漉き行事

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冬至の昨日、羽黒山山頂の斎館において、「網漉(す)き行事」が行われました。

これは、12月30,31日に羽黒山山頂で行われる羽黒山松例祭において、若者らによって造られて最後には焼き払われるツツガムシを模った大松明の重要なパーツとなる「網」を作る行事です。

上四町、下四町の若者頭総勢16名が斎館に集合し、松聖への挨拶と神事の後、さっそく作業に取り掛かりました。

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畳と建具が取り払われた斎館の広間には、上町、下町それぞれの網作りのベースとなる木枠が組まれています。

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これに太縄を縦横に編みこんで作られる網は、およそ3m四方の大きさで、60キロほどの重さがあります。

これがツツガムシ(大松明)の顔の部分となる重要なパーツです。

同時に、胴体部分に当たる「簾(す)」も作られます。

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夕方遅くまでかかって、上町、下町それぞれに網と簾を作り上げました。

網の完成を報告する神事を終えたころには羽黒山山頂は深い闇に包まれ、冷え込みも厳しくなっていました。

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1週間後には松例祭本番です。

松例祭の重要な演出となる積雪も冷え込みも、この1週間で十分に整いそうです。

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2013年11月15日 (金)

松の勧進はじまる

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時折、冷たい雨がたたきつけるように降る中、羽黒山の門前町「手向(とうげ)」では「松の勧進」が始まりました。

手向の町には、山伏たちの吹くほら貝の音が響き渡っていました。

「松の勧進」は、年末に羽黒山山頂で行われる「松例祭」にあてる浄財を勧進するために、羽黒山の山伏達が庄内一円を回るものです。

今年の松例祭で「松聖」を勤める位上・大川真岳、先途・今井悠貴の両山伏は、松例祭までの100日間、ひたすら庄内一円の家内安全、五穀豊穣等を祈願し続けています。

今日はその松聖が小聖の山伏を従えて山を下り、手向内のお宮などを祈願して回っていきました。

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その後、他の山伏達が「松のかんじ~ん!」と呼びかけながら家々を回って、金員や米などの浄財を集めていきます。

この松の勧進は、松例祭直前の暮れまで庄内一円で行われます。

皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

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2013年11月 3日 (日)

羽黒山松例祭~大松明まるき練習と付き合い

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年の暮れに羽黒山山頂でおこなわれる「松例祭(しょうれいさい)」では、ツツガムシを模った大松明を造り、これを焼き払います。

きょうは本番に備えて大松明を造る「練習」が行われました。

羽黒山の門前町「手向(とうげ)」のうち、上四町の若者達30名ほどが、多聞館の駐車場に集まり、今年の問う番町の古墓町の采配の下、ワラや縄、綱、網、簾などを使って、本番のほぼ2分の1の大きさの大松明(ツツガムシ)を造り上げました。

初めて参加する若者などは経験者から仕事を教わりながら作業にあたりました。

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完成後には大松明に向かって、一同で松例祭の安全を祈願しました。

夕方からは、若者一同が集い、松例祭での役割を決めたり、親睦を深めたりする「付き合い=土洗い」という行事が泊りがけで行われます。

このような行事を重ねながら、暮れの松例祭に向けて若者達の気持ちが徐々に高まっていきます。

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2013年10月20日 (日)

第13回羽黒山石段マラソン開催!

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今日10月20日(日)、小雨の降る肌寒い天候の中、第13回「羽黒山石段マラソン全国大会」が開催されました。

今年の大会には男子288名、女子57名の計345名の選手がエントリーしました。

最高齢は75歳の男性だそうです。

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午前10時にいっせいに大鳥居をスタートし、羽黒山の門前町手向(とうげ)の町中を約4.5キロ、そして2446段の羽黒山参道の石段を約1.5キロの計6キロを駆け上がります。

コースのほとんどが上り坂という、距離のわりにかなりきついレースです。

私は観察をかねて、多聞館前で応援しましたが、みなさん結構きつそうな表情で走り抜けていきました。

参加された選手の皆さん、大会運営に当たられた皆さん、ご苦労様でした。

 

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2013年9月25日 (水)

月山の紅葉~お客様よりの情報

先日、多聞館にご宿泊いただきましたお客様から、お礼のメッセージに添えて、月山に登った際の画像を送っていただきました。

初秋の月山の清々しい空気感と色づき始めた山の華やかさが伝わってきます。

 

「尾張の暇人」様より~9月23日の月山~

 

(弥陀ヶ原の湿原)

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(一ノ岳付近=九合目の手前)

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(月見ヶ原の湿原=頂上付近)

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(月山から湯殿山への下り)

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「尾張の暇人」様、情報提供ありがとうございました。

 

みなさんも、紅葉の月山を訪れてみませんか?

 

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2013年9月 1日 (日)

秋の峰 終わる

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7日間の日程で行われていた正善院荒澤寺主催の「羽黒派修験道秋の峰」が昨日までに、出羽三山神社主催の「羽黒派古修験道秋の峰」が今日までに、全ての行を終えて山伏達が門前町手向(とうげ)の里に帰ってきました。

真っ黒に汚れた足袋やすり減った金剛杖には、厳しい修行の跡が見て取れました。

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足取りには疲労感が隠せないようでしたが、皆さんの表情には成就感が溢れていました。

今夜はそれぞれの泊まり宿では、満願を祝う酒宴が遅くまで続けられることでしょう。

秋の峰が終わると、ここ羽黒の里は日に日に秋の気配に包まれていきます。

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2013年8月27日 (火)

70年ぶりのお客様

 

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本日、多聞館に昼食でお越しのU様はなんと、70年前に当館にお泊りになった!という方でした。

U様の住んでいらっしゃる地方には「十五の神(奥)参り」といって、15歳になった男子は出羽三山を詣でるという風習があるそうです。

当時(昭和18年)は戦争中であったにもかかわらず、15歳を迎えた集落の男子皆が先達に率いられて出羽三山をお参りし、その道中に当館(当時は「多聞亭」)にお泊り頂いたそうです。

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先日、ご予約の電話を頂いたときに「お宅は昔、多聞亭といいませんでしたか?」とお尋ねになられたので、当館と古い縁のある方だとは思いましたが、70年も前にお泊まりいただいた方だとは驚きでした。

U様は常々、「十五の神(奥)参り」のことを口にされ、もう一度お参りに行きたいとおっしゃっていたそうです。

当時一緒に詣でた仲間は残念ながら皆さん他界されており、今回は奥様とご一緒にお越しくださいました。

70年前の面影を残す当館を懐かしみながら、地元料理を喜んでくださいました。

85歳とはいえご自分で車を運転されるほどの若さ溢れるU様でした。

今回の出羽三山参拝のご利益にあずかり、ますますお元気で過ごされますように・・・。

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2013年8月26日 (月)

秋の峰入り

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昨日の正善院荒澤寺主催の「羽黒派修験道秋の峰」に続き、今日は出羽三山神社主催の「羽黒派古修験道秋の峰」が始まりました。

いずれも7日間の日程で、『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざす難行です。

今日の峰入りには全国各地より167名の山伏が参加しました。

多聞館からも2名の山伏の方を送り出しました。

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集合場所の宿坊を出立した一行は峰薬師神社において「梵天投じ」の行を行い、新たな生命を笈(おい)に宿した後、とうげの町を通り、羽黒山の山中へと入っていきました。

修行者皆様の安全と修行の成就を祈念申し上げております。

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2013年7月28日 (日)

月山花便り~7月24日

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アップが遅くなりましたが、先日7月24日に月山に登ってきた際に撮った花の画像を紹介します。

行程は羽黒山口(8合目)から月山山頂の往復です。

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八合目駐車場を出発して木道を歩き出すとすぐに目を引くのがキンコウカの群生です。

行きのまだ薄暗いときにはそれほど目立ちませんでしたが、帰りには鮮やかな「金光」色で迎えてくれました。

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その先しばらくはニッコウキスゲが見頃です。

ただ、例年に比べるとちょっと少なめだったような感じがしました。

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それに比べて群生が目立っていたのがコバイケイソウです。

例年よりもかなり広範囲で独特の匂いを放っていました。

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参道のあちらこちらではナンブタカネアザミがギザギザの葉を伸ばし、またウラジロヨウラクは鈴なりの枝を広げていました。

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一の岳の雪渓を過ぎ、畳石と呼ばれる風衝地ではチングルマやハクサンイチゲなど、可憐な花がたくましく咲いていました。

 

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九合目の仏生池小屋が近付くと、ハクサンフウロが多くなってきます。

月山の代表的な花です。   

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小屋の付近ではトウゲブキも盛りで、ピンクと黄色のコントラストを演出していました。

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さらに登ると、岩場の影には、ハクサンシャクナゲがひっそりと咲いています。

意識していないと見落としてしまいそうですが、毎年楽しみにしている花です。

 

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風衝地の大峰から木道付近ではさらに花の種類が増え、ミヤマリンドウ、ヒナウスユキソウ、ヨツバシオガマ、ハクサンシャジン、ウサギギクなどが一面に咲いています。

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さらに頂上に近付くと、雪の消え際からシダやショウジョウバカマが顔を出していました。

 

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月山は2000メートル弱という標高のわりに、多様な高山の花々が見られることから、「花の山」とも呼ばれています。

今回紹介した花々以外にも、場所や時期を少し変えただけで、また違った花々に出会えます。

どうぞ、これからの登山シーズンに、月山にお越しください。

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2013年7月24日 (水)

出羽三山講中~月山登拝

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今日は未明から、出羽三山講中の先達として月山に行ってきました。

「講中」というのは、地域や特定の集団において、出羽三山の参拝を目的として組織された人の集まりです。

出羽三山講中は、東北一円はもとより、北関東、千葉、北陸地方など、東日本の広い地域に古くから広がっています。

その出羽三山講中が出羽三山を訪れた際に、山の案内や祈祷、供養のお世話をするのが「先達」です。

 

今回、私が案内したのは、宮城県の「仙台市荒井出羽三山講」の皆さんです。

こちらは、多聞館が多聞坊という宿坊であった頃(50年以上前)からお世話させていただいている講中です。

月山登拝に先立ち、昨日は羽黒山でご祈祷と、供養を行いました。

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そして今日は、朝4時にバスで出発し、月山八合目へ。

バスを降りると、、月山山頂を目指す方々は、弥陀ヶ原の中の宮での参拝に留める方々と別れて、先達の私を先頭に出発しました。

心配していた天気も良好で、弥陀ヶ原の中の宮での道中安全祈願、一の岳での休息、仏生池(九合目)小屋での朝食、行者返しと呼ばれる難所、頂上付近の大雪渓などを経て、無事、頂上の月山神社に到着しました。

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途中には雪渓が2箇所。

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一つ目は九合目手前の一の岳。

50メートルほどで、ロープに添って歩けばすぐに渡りきれます。 

 

 

 

 

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もうひとつは頂上手前の大雪渓です。

2~300m続きますが、傾斜が少なく、難なく歩けます。

雪上を歩くのが苦手な方は、少し上を歩けば雪渓を完全に避けられます。  

 

 

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月山山頂では、大江禰宜のご奉仕によるご祈祷、塔婆を供えての先祖供養を行い、講員の皆さんは万感を胸に留めながら帰路につきました。

月山神社を出たところでは、昨日多聞館に同宿されていたお客様と出くわし、記念撮影をご一緒しました。こんなところにも強いご縁を感じました。

 

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山を下る途中では、先達に導かれて次々に上ってくる講中や、登山・トレッキングツアーの一行、さらには学校行事で月山登山に来ていた地元の羽黒第一小学校の児童たちとも行き会いました。

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天候に恵まれたおかげもあってか、行き会う皆さんは一様に明るい表情で挨拶を交わしてくれました。

終盤、小雨も降りましたが、終始レインウェアーは着ずに済みました。

下で待っていてくれた講員の皆さんに出迎えられて、無事参拝を報告。

道中での四方山話に花を咲かせながら、バスで月山を下りました。

 

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このような講中の多くは、毎年出羽三山参拝に訪れ、決まった宿坊・旅館などに宿をとって出羽三山を参拝されます。

そのため、講員と宿は親戚以上の付き合いだともいわれます。

東日本大震災の影響や講中の高齢化などのために、多くの講中で継続が困難になっているのは否めません。

しかし、「講中的」な人の結びつきや心の拠り所としての山と神仏、そしてその仲立ちを請け負う「宿坊的」な存在は、今の世の中でもなお重要な役割を果たせるのではないだろうか、と日頃から感じています。

今日はそんな思いを新たにした一日でした。 

 

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