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2011年1月

2011年1月31日 (月)

NHK「聖地とは何か」今夜放送。

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今夜22時25分から、NHK教育で新番組「極める!千住明の聖地学」が始まります。

作曲家の千住明さんが日本各地の聖地を訪ね、そこに秘められた歴史や文化を極めるという全4回のシリーズです。

初回の今夜は、『聖地とは何か』と題し、千住さんが京都大学こころの未来研究センター教授で、宗教学が専門の鎌田東二さんとともに、ここ出羽三山を訪れるそうです。

鎌田さんによれば、出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)は「聖地の条件をすべて備える、代表的な場所」なのだそうです。

聖地とか秘所とか霊地とか、あるいはパワースポットとか・・・。

そんな言葉が軽々にもてはやされる昨今ですが、番組の中で「聖地」がどのように定義され、出羽三山がどのように捉えられるのか、楽しみです。

みなさんもぜひ、ご覧ください。

番組HPは⇒こちら

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2011年1月27日 (木)

雪下ろし

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今日、ようやく多聞館でも雪下ろしを行いました。

今年の積雪は重さはそれほどではないものの、かさが尋常ではありません。

軒下だけでも、例年なら一度目の雪下ろしを終えたくらいの積雪があります。

というわけで、今年は例年よりも一人多く、5人の職人さんに来ていただきました。

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かさが多い分、作業の進み具合もいつもより遅めです。

そして何よりも、屋根から下ろした雪の量が半端でなく、1階部分のひさしなどはすっかりうずもれています。

多いところでは、2階の屋根にも届くか!というほどです。

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職人さんたちには夕方暗くなるまで頑張っていただきましたが、結局、下の片付け(雪掘り)が残ってしまいました。

これは明日以降の私の仕事になります。

でも、あれだけ積っていた屋根の雪がきれいに下ろされて、ほっとしました。

 

 大雪になったこの冬ですが、もうこれくらいにしてもらいたいですね。 

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2011年1月23日 (日)

第12回『寒梅忌』~藤沢周平をしのぶ会

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鶴岡市中央公民館で開催された『第12回寒梅忌』に行ってきました。

「寒梅忌」は作家の故藤沢周平氏をしのぶ会として、「鶴岡藤沢周平文学愛好会」(萬年慶一代表)の主催で毎年この時期に開催されているものです。

会場には地元はもちろん、全国各地から藤沢周平ファンが大勢集まり、全員で藤沢さんに黙祷を捧げて追悼式を行いました。

その後、「第一部」として、地元の「三瀬(さんぜ)」を舞台とした藤沢さんの短編「三年目」松田静子さん(愛好会顧問)が解説し、地元の「表現舎刻一刻」の方々が朗読劇を演じました。

私の高校の恩師であり遠縁でもある松田さんが、作品の舞台である各地のスライドを交えながら作品の背景を解説してくださったおかげで、ありありと光景を思い浮かべながら朗読劇を鑑賞できました。

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第二部では、作家のあさのあつこさんをお迎えして、「藤沢作品に魅せられて」と題する公演が行われました。

「バッテリー」をはじめ、数々のヒット作品で人気作家の座を確立されているあさのさんですが、結婚後、家事や育児に忙殺される中で、十代からの夢であった執筆活動をあきらめかけていたそうです。

そんなとき、偶然に出会った藤沢作品(「橋物語」)をきっかけに、「諦めたくない!」「言い訳したくない!!」「書きたい!!!」という感情が掻き立てられ、その後の執筆活動へとつながったのだそうです。いわば、あさのさんの「もの書き」としての原点が藤沢作品だったわけです。

そんな縁深い藤沢周平の故郷である鶴岡を訪れるのは今回が三度目だそうですが、藤沢さんゆかりの場所を訪れて涙があふれ出てくることが何度かあったそうです。そして鶴岡のどこにいても藤沢さんがいると感じられる、とも話されました。

あさのさんは、藤沢さんが鶴岡を愛したように鶴岡の街も人間も藤沢さんを愛していることがよく分かる、そんな鶴岡は「(書き手としてよりも)読み手、ひとりの人間としての自分にとってのもうひとつの場所」と表現してくれました。

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今日はあさのさんをはじめ萬年さん、松田さんなど、様々な方々のお話に触れ、藤沢作品への愛着がグッと深まりました。

今夜はあさのさんのお話に出てきた「梅薫る」(中公文庫「夜の橋」所収)でも読んでみようかと思います。

 

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2011年1月22日 (土)

連日の雪下ろし。

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ここ羽黒も大雪になりました。

各地からの大雪のニュースに、「こちらはたいしたことなくてよかった・・・」と言っていたのも正月明けまで。

その後は連日のように相当な量の降雪が続いています。

昨日は「雪に埋まった民宿」という新潟からのニュースを見ながら、他人事ではないなあ、と女将と話していました。

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そんなわけで、このところ毎日のように除雪作業、雪下ろしに追われています。

多聞館の母屋の雪下ろしは職人さんに頼んで行っていますが、そのほかにも玄関や庇(ひさし)など、低くて雪の乗りやすい場所は私の受け持ちです。

上の画像は玄関、下は離れの庇です。

どちらも背丈ほどの積雪でした。

ただ、例年よりも軽く柔らかい雪質で、作業は楽でした。

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また、先日こちらで1回目の雪下ろしの様子をお伝えした萱葺きのお宅では、早くも2度目の雪下ろしを行いました。

すでに積雪は屋根に付くくらいになっていたので、雪を下ろした後には軒を掘り出す作業も行いました。

これを怠ると、雪の粘力によって屋根が引っ張られて損傷してしまうのです。

ここ手向(とうげ)の雪下ろし職人さんの間では当然とされている作業ですが、雪下ろし以上にきつい作業ゆえ、最近は手を抜く人もいるとか・・・(もちろん依頼主からヒンシュクを買うことになるでしょうが)。

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あわせて、母屋の隣の倉の雪下ろしも行いました。

こちらは1度目の雪下ろしということで、圧倒されるほどの積雪量でした。

ここも下ろした雪を再度掘り上げなければならず、また、途中、雪下ろしの道具である「スノーダンプ」が壊れたりもしたため、2日掛かりの作業になりました。

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1階部分はもうすっかり雪に埋まっています。

この先も雪が降り続くようなら・・・考えるだけでもうんざりです。

 

 

 

 

多聞館の雪下ろしは来週中に行う予定です。

降るだけ降って、下ろした後はもう降らない、なんてうまい具合にいけばいいのですが。

各地で除雪作業、雪下ろしでの死傷者が多く出ているようです。

雪国の皆さん、お互い十分に気をつけながら頑張りましょう!

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2011年1月10日 (月)

雪遊び

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今日、多聞館には親戚の方たちが、小2を頭にした三姉妹を連れて遊びに来てくれました。

田舎料理でおなかがいっぱいになると、子供達は外遊びモード。

各々カラフルなスノーウェアーを着込んで、多聞館の駐車場に駆け出していきました。

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駐車場には降り積もったばかりの新雪がいっぱい!

そり、かまくら(?)作り、雪玉合戦、雪中ほふく前進・・・と、思う存分楽しんでいました。

雪国に生活していると、雪は「戦いの相手」のように思えてきますが、雪があるだけでこんなに喜んでくれている子供達を見ていると、実はものすごい資源なのかも・・・、と思えてきます。

子供達に思う存分、雪遊びをさせてみたいと思っていらっしゃる皆様、どうぞ多聞館に遊びにいらっしゃってくださいね。(もちろん、大人の方でもOKですよ。)

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2011年1月 9日 (日)

大雪、雪除け、雪下ろし

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クリスマス以来雪らしい雪が降らず、こんなに穏やかな正月でいいのだろうか・・・と嬉しい反面、ちょっと不気味に感じていたこの頃でしたが、やっぱり降ってきました。

昨日から今日にかけて休まず降り続け、24時間で60センチくらいは積もったでしょうか。

夜になってもなお降り続いています(大雪注意報発令中)。

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昨日、丁寧に除雪した多聞館の駐車場も一日でこんな具合です。

今日もまた1時間ほどかけて、除雪機での除雪を行いました。

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その後、近所のお宅の雪下ろしに。

萱葺きのこのお宅は冬の間、家人が不在のため、多聞館で管理を任されています。

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屋根に上がってみると、下から見ていた以上の積雪でびっくりしました。

暖冬のため、一番下の雪の層も固まっておらずザラメ状です。

(雪下ろしをされる方ならすぐに分かると思いますが)こういう状態での雪下ろしは特に危険です。

へっぴり腰で屋根の雪を下ろし、下ろした雪も片付けて2時間ほどで完了しました。

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除雪、雪下ろしはこれからが本番です。

雪国の皆さん、くれぐれも注意して作業に当たってくださいね。

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2011年1月 1日 (土)

羽黒山松例祭 

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皆様、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

大晦日から元旦にかけて羽黒山山頂で行われた松例祭は、全国各地で強い寒波の影響が出ていたにもかかわらず、奇跡的に穏やかな天気に恵まれました。

 

 

 

 

 

前日に造った「大松明=ツツガムシ」を切り刻んで作った「切り綱」をまく神事にも大勢のお客さんが集まりました。

最後には恒例の相撲で決着をつける場面も見られました。

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「補屋(しづらや)」ではホウキの実のおにぎり(親玉)などが振る舞われました。

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若者頭たちの「見せ場」でもある「綱さばき」、今年もかなり飲みました・・・。

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砂はき行事、験縄行事・・・(写真がブレまくりですみません)、

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クライマックスの「大松明引き」(終了後)、

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メイクアップした松打さん、

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国分け神事、火の打替え神事、

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昇神祭、にしの寿司、

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位上、先途のおふたりの松聖さんは百日間の勤行(「冬の峰」)を終えられ、若者頭たちを伴って50日ぶりに我が家へと戻られました。

元旦には手向のあちらこちらで、「引き綱」を家の軒下に飾っている若者達の姿が見られました。

手向ではこれからしばらく、松例祭に関わる祝宴や会合が続きます。

松例祭の余韻を残しながら、手向の新年はゆっくりと明けていきます。

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