皆様、あけましておめでとうございます。
羽黒の里より、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
大晦日から元旦にかけて行われた羽黒山松例祭(国指定重要無形民俗文化財)は、最低限の積雪と、穏やかな天候に恵まれ、無事終了しました。
私も若者頭の一人として参加させていただきましたが、前年までの反省を生かして向上したこともあれば、来年への反省を残すこともあり・・・。松例祭はこれに関わる多くの人たちによるこのような繰り返しの中で長い年月受け継がれてきた祭りなのだ、ということを改めて感じております。
百日間の行(羽黒山冬の峰)の満願を迎えた位上・先途の両松聖も、補屋(しつらえや)での長い一日の最後に、、百日間祈り続けた「興屋聖」の中の五穀を土間にまく「昇神祭」、さらに精進落しの「鯡のすし」を経て、若者頭らとともに羽黒山の参道を駆け下りるようにしてそれぞれの自宅へと戻られました。
元日は早朝から、羽黒山の門前町手向(とうげ)の各所で、松例祭でいただいた引き綱を折りたたみ、軒に掲げる作業が若者たちによって行われていました。
もちろん、若者たちはその後、反省会・慰労会という酒宴で盛り上がったことでしょう。
そのような松例祭関連の行事は1月4日まで続きます。
松例祭を中心に年が暮れ、年が開ける。昔ながらの手向の光景です。
松例祭に関わられたすべての皆様、ご苦労様でした。
今年4月に、出羽三山の「自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』」が、文化庁の日本遺産に認定されました。
これを契機にして、出羽三山地域の魅力を再認識するとともに、出羽三山地域のさまざまな資源の活用や日本遺産認定を生かした観光振興や地域活性化について考えるシンポジウムが開催されます。
〈日時〉
平成28年11月26日(土) 13時~16時20分(開場12時)
いでは文化記念館 レクチャーホール
(鶴岡市羽黒町手向院主南72/0235-62-4727)
◆オープニングセレモニー 13:00~
岩根沢太々神楽(西川町)
◆基調講演 「日本遺産を活かした地域活性化について」 13:35~
○講師 : 稲葉 信子氏 (日本遺産審査委員会委員長)
◆パネルディスカッション 14:50~
「日本遺産を活用して地域でできること
~出羽三山の魅力を再発見!未来に向けて語ろう~」
○コーディネーター:小林 好雄氏(株式会社出羽庄内地域デザイン代表取締役)
○パネリスト:田中 康成氏(文化庁文化財部記念物課課長補佐)、
春山 進氏(庄内民俗学会代表幹事)、
佐藤 真美氏(山新観光株式会社営業一部部長)、
星野 文紘氏(羽黒山伏・「大聖坊」十三代目)、
土岐 彰氏(出羽三山精進料理プロジェクト代表・「多聞館」館主)、
エバレット ケネディ ブラウン氏(写真家)
○アドバイザー : 稲葉 信子氏
事前申込が必要です。詳細は→こちら
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
本日11月15日より、羽黒山松例祭の「松の勧進」が始まりました。
これは羽黒山松例祭をまかなう浄財を勧進して回る行事であるとともに、松聖の百日行「冬の峰」における大切な修行のひとつです。
松の勧進初日の今日は、位上、先途の両松聖は小聖らを従えて、羽黒山門前の手向(とうげ)にある末社に祈願して回りました。
今年の松聖は位上が勝木さん、先途が山本さん。「冬の峰」の百日行のうち、前半50日間の自宅参篭を経て、おとといより羽黒山中の斎館で後半50日間の参篭に入っていらっしゃいます。
私は烏崎稲荷神社で、神社役員の方々などとともにお聖様一行をお迎えし、祈願の後、しばし歓談いたしました。
両松聖はすでに立派なひげを蓄えられ、これからの後半の修行に向け、ますます気力充実の印象を受けました。
同じ時間帯には、他の山伏たちが、手向の家々を回って浄財を勧進し、代わりにお札を配っていきました。
今日は一日中、手向のあちらこちらから山伏の吹くほら貝の音が響き渡っております。
松の勧進が始まると、手向の冬はすぐそこまで迫っています。
羽黒山松例祭で12月30日に作られる、ツツガムシを模った大松明(おおたいまつ)。
その作り方を練習する行事「付き合い」が本日、行われました。
午前9時、手向の上四町の若者たち20名ほどが多聞館の駐車場に集まり、松例祭本番で作る大松明の縮小版を作ります。
その工程は結構複雑なので、互いに教えあい、確認しあいながらの作業です。
およそ2時間ほどで、形よく完成できました。
出来上がった大松明を前に、今年の当番町の亀井町の若者頭の発声で祝詞をあげ、今年の松例祭の無事を祈願しました。
この後は、夕方から市内の旅館に集い、各町ごとの盃事、そして四町集まっての懇親会に入ります。大いに騒ぎ、語り合いながら、松例祭に向けての若者一同の結束を高めていきます。
手向の下四町も同じように本日、付き合いを行うとの事。
手向の若者たちにとっての松例祭の始まりです。
今回で16回目を数える「羽黒山石段マラソン全国大会」が本日開催されました。
あいにくの雨模様の中、選手たちは、大鳥居~門前町手向(とうげ)~羽黒山参道2446段の石段という、約6キロのハードなコースに挑みました。
今年は、お隣の庄内町で初めての開催となる「月山龍神マラソン」と重なり、例年よりも参加者が減ってしまいましたが、県内外から200名ほどの参加者が集まりました。
当館では、私が監察員としてコース途中で誘導等を行ったほか、同時開催の「門前町ウォーキング」に参加された10名ほどの方々に抹茶とごま豆腐を提供する、という任も承りました。
選手、大会関係者の皆様、ご苦労様でした。
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