出羽三山 Feed

2016年6月18日 (土)

黄金堂・於竹大日堂落慶法要

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羽黒山正善院黄金堂(国指定重要文化財)と於竹(おたけ)大日堂の、およそ2年間にわたる改修工事が完了し、本日、めでたく落慶法要が営まれました。

法要は境内に参集した200名近い関係者、檀徒、信者が見守る中、正善院の島津慈道住職をはじめ、羽黒修験の山伏たちや東北三十六不動尊の僧侶たちによって盛大に執り行われました。

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法要の中では、回向柱開眼法要や、東北三十六不動尊霊場「御砂踏み」も行われ、ありがたい体験をさせていただきました。

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平成の大改修を終えた黄金堂内には出羽三山大権現が、また、於竹大日堂には於竹大日如来像が安置されました。

この秋(9月25日~10月30日)には、それぞれの秘仏の御開帳も予定されています。

出羽三山をお参りされる際には、ぜひ、黄金堂、於竹大日堂にお参りください。

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2016年6月16日 (木)

月山道路の通行は6月17日から

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羽黒山方面から月山8合目駐車場に至る県道月山公園線は、冬期間閉鎖されていましたが、

6月17日10:00から通行が再開されます。

⇒山形県のホームページ

急なカーブが連続し、道幅の狭い個所もありますので、注意して通行してください。

なお、羽黒山山頂を経由する月山8合目行きの路線バスは7月1日の月山開山祭からの運行です。

⇒庄内交通のホームページ

「花の山月山」へぜひ、お越しください!

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2016年5月 5日 (木)

春山代参~坂迎え

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今年も鈴の音を鳴らしながら、白装束の一行が羽黒山の門前町手向(とうげ)に帰ってきました。

手向の各集落の代表者たちが月山に登り、山の神を里へと迎える恒例の行事「春山代参」が昨日5月4日に行われ、今日5日はその代表者(「御行様」=おんぎょうさま)を各集落で出迎える「坂迎え」が行われました。

昨日の月山は台風並みの強風が吹いていたとのこと、御行様たち、それに同行してサポートに当たった地元山岳捜索隊の皆さんのご苦労は大変なものだったことでしょう。

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私たちの集落では住民総出で清水、大川の両御行様を出迎え、烏崎稲荷神社において春山代参の報告を受けた後、神前に祝詞を奏上していただきました。

その後は多聞館で用意させていただいた定番の料理とお神酒をいただきながら、御行様の労をねぎらいました。

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午後からは御行様たちには春山代参の反省会(直会)で、多聞館をご利用いただきました。

昨日の身体的ダメージが残っている方も少なからずいらっしゃったようでしたが、皆さん大役を果たした安堵の酒に酔いしれていたようでした。

御行様たちによって迎えられた山の神に見守られながら、ここ羽黒の里でもしだいに農作業が忙しくなっていきます。

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2016年4月29日 (金)

祓川普請

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4月29日(金)、小雨の降る中、羽黒山の門前町手向(とうげ)では、恒例の祓川普請が行われました。

これは手向の住民が各世帯から1名ずつ参加して、羽黒山参道の清掃と各町内の道や水路の整備を行う行事です。

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午前中いっぱいかけて、参道を埋め尽くしている樹齢300年を数える老杉や雑木の枝葉を、思い思いの道具を使って掃除しました。

一年で一番きれいになっている羽黒山の参道をぜひ歩いてお参りされてはいかがでしょうか。

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2016年1月 1日 (金)

羽黒山松例祭

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12月31日、羽黒山の山頂では「松例祭」が行われました。

この日まで百日間の行「冬の峰」を行ってきた位上・先途の両松聖が、満願を迎える大晦日に、修行で得た「験力」を競い合うことを中心として、様々な行事が繰り広げられる祭りです。

私も位上松聖に仕える上町の若者頭として奉仕してきました。

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今年の松例祭は心配された雪の少なさも解消され、お天気にも恵まれて最高の条件が整ったと思います。

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元旦には8つの町内それぞれの各所で、松例祭でいただいた引き綱を家の軒先に飾る作業が、若者たちの手によって行われました。

松例祭に暮れ、松例祭で明ける、例年通りのここ手向(とうげ)の年末年始です。

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2015年12月30日 (水)

羽黒山松例祭~大松明まるき

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今日12月30日、羽黒山山頂では松例祭の大松明を作る行事「大松明まるき」が行われました。

早朝、羽黒山の斎館に若者たちが参集し、松聖による神事に臨んだのち、いよいよ奉仕の開始です。

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若者たちは、ツツガムシを模った大松明の部材となる綱、網、簾などを山頂まで担ぎ上げます。

そしてこれらを用いてツツガムシを模った大松明を作ります。

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大松明の完成後には、松の礼、榊供養といわれる行事も行われて、今日一日の行事がようやく終了です。

明日は松例祭本番。

ぜひ、多くの皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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2015年12月27日 (日)

羽黒山松例祭~網漉(す)き行事

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今日12月27日(日)、羽黒山山中の斎館において、「網漉き行事」が斎行されました。

早朝、斎館に参集した上町・下町の若者頭たちは松聖による神事に臨んだのち、松例祭で造られるツツガムシを模った大松明の顔に当たる「網」と、胴体に当たる「簾(す)」を作り上げました。

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網は縄だけで、簾は縄と萱だけで作り上げますが、各町に伝わる技を駆使しながら、外が真っ暗になるころまでかかって、上町・下町それぞれがようやく完成させました。

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完成を神前に報告する神事と祝杯を経て、麓の手向(とうげ)に帰ってきたのは19:30過ぎ。

食事処「いしい」さんで直会を行って、ようやく長い一日の終了です。

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12月30日(水)には、羽黒山山頂において、今日作った網や簾を用いながら、ツツガムシを模った大松明が造られます。そしてこの大松明が、31日には切り刻まれ、最後には燃やし上げられます。

松例祭のそれぞれの神事の詳細については ⇒こちら をご参照ください。

国の重要無形民俗文化財ににも指定されている「羽黒山松例祭大松明行事」。

ぜひ、見学にお越しください。

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2015年12月25日 (金)

羽黒山~12月25日

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お客様を案内して、夕暮れの羽黒山に行ってきました。

大晦日の松例祭、そして新年の初詣での賑わいを前に、山中はひっそりとしていました。

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例年なら松例祭の催行に十分な積雪があるこの時期ですが、今年は全くと言っていいほど積もっていません。松例祭は雪がなければできない祭りなので、このままだと月山から雪を運んでこなければならないかもしれません。大掛かりな作業です。

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神社の中には松例祭で使う若者の半纏や諸道具が準備され、合祭殿ではスロープなど初詣で客を迎える準備もできていました。

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あとは寒波が雪を運んでくるのを待つだけの羽黒山です。

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2015年11月15日 (日)

羽黒山松例祭~松の勧進始まる

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今日11月15日、羽黒山の門前町手向(とうげ)には山伏たちが吹くほら貝の音が鳴り渡っていました。

大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」を賄う浄財を募る「松の勧進」の始まりです。

今日は百日行(冬の峰)に臨んでいる位上・先途の両松聖が小聖を従え、手向の神社などをお参りして回りました。並行して他の山伏たちが家々を勧進して回りました。

この松の勧進は庄内一円で年の暮れまで行われます。

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2015年11月 8日 (日)

羽黒山松例祭~大松明づくり練習

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11月7日(土)、多聞館駐車場において、手向(とうげ)上町の若者らによる「大松明づくりの練習」が行われました。

この大松明は、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」において重要な意味を持つもので、12月30日に上町・下町の若者らがそれぞれ作るものです。

今回の「練習」は毎年この時期恒例の行事です。

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綱と縄、萱やわらを使って、2時間ほどをかけてツツガムシを模した大松明を作り上げました。

完成後、一同が大松明に向かって、松例祭本番での作業の安全等を祈願しました。

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そしてこの夜には市内の旅館において、「付き合い」とか「土洗い」と呼ばれている親睦会が行われ、大いに盛り上がりました。

来週15日からは松例祭を賄う浄財を勧進する「松の勧進」も始まります。

松例祭の足音がどんどん近づいてきています。

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