出羽三山 Feed

2016年5月 5日 (木)

春山代参~坂迎え

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今年も鈴の音を鳴らしながら、白装束の一行が羽黒山の門前町手向(とうげ)に帰ってきました。

手向の各集落の代表者たちが月山に登り、山の神を里へと迎える恒例の行事「春山代参」が昨日5月4日に行われ、今日5日はその代表者(「御行様」=おんぎょうさま)を各集落で出迎える「坂迎え」が行われました。

昨日の月山は台風並みの強風が吹いていたとのこと、御行様たち、それに同行してサポートに当たった地元山岳捜索隊の皆さんのご苦労は大変なものだったことでしょう。

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私たちの集落では住民総出で清水、大川の両御行様を出迎え、烏崎稲荷神社において春山代参の報告を受けた後、神前に祝詞を奏上していただきました。

その後は多聞館で用意させていただいた定番の料理とお神酒をいただきながら、御行様の労をねぎらいました。

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午後からは御行様たちには春山代参の反省会(直会)で、多聞館をご利用いただきました。

昨日の身体的ダメージが残っている方も少なからずいらっしゃったようでしたが、皆さん大役を果たした安堵の酒に酔いしれていたようでした。

御行様たちによって迎えられた山の神に見守られながら、ここ羽黒の里でもしだいに農作業が忙しくなっていきます。

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2016年4月29日 (金)

祓川普請

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4月29日(金)、小雨の降る中、羽黒山の門前町手向(とうげ)では、恒例の祓川普請が行われました。

これは手向の住民が各世帯から1名ずつ参加して、羽黒山参道の清掃と各町内の道や水路の整備を行う行事です。

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午前中いっぱいかけて、参道を埋め尽くしている樹齢300年を数える老杉や雑木の枝葉を、思い思いの道具を使って掃除しました。

一年で一番きれいになっている羽黒山の参道をぜひ歩いてお参りされてはいかがでしょうか。

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2016年1月 1日 (金)

羽黒山松例祭

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12月31日、羽黒山の山頂では「松例祭」が行われました。

この日まで百日間の行「冬の峰」を行ってきた位上・先途の両松聖が、満願を迎える大晦日に、修行で得た「験力」を競い合うことを中心として、様々な行事が繰り広げられる祭りです。

私も位上松聖に仕える上町の若者頭として奉仕してきました。

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今年の松例祭は心配された雪の少なさも解消され、お天気にも恵まれて最高の条件が整ったと思います。

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元旦には8つの町内それぞれの各所で、松例祭でいただいた引き綱を家の軒先に飾る作業が、若者たちの手によって行われました。

松例祭に暮れ、松例祭で明ける、例年通りのここ手向(とうげ)の年末年始です。

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2015年12月30日 (水)

羽黒山松例祭~大松明まるき

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今日12月30日、羽黒山山頂では松例祭の大松明を作る行事「大松明まるき」が行われました。

早朝、羽黒山の斎館に若者たちが参集し、松聖による神事に臨んだのち、いよいよ奉仕の開始です。

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若者たちは、ツツガムシを模った大松明の部材となる綱、網、簾などを山頂まで担ぎ上げます。

そしてこれらを用いてツツガムシを模った大松明を作ります。

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大松明の完成後には、松の礼、榊供養といわれる行事も行われて、今日一日の行事がようやく終了です。

明日は松例祭本番。

ぜひ、多くの皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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2015年12月27日 (日)

羽黒山松例祭~網漉(す)き行事

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今日12月27日(日)、羽黒山山中の斎館において、「網漉き行事」が斎行されました。

早朝、斎館に参集した上町・下町の若者頭たちは松聖による神事に臨んだのち、松例祭で造られるツツガムシを模った大松明の顔に当たる「網」と、胴体に当たる「簾(す)」を作り上げました。

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網は縄だけで、簾は縄と萱だけで作り上げますが、各町に伝わる技を駆使しながら、外が真っ暗になるころまでかかって、上町・下町それぞれがようやく完成させました。

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完成を神前に報告する神事と祝杯を経て、麓の手向(とうげ)に帰ってきたのは19:30過ぎ。

食事処「いしい」さんで直会を行って、ようやく長い一日の終了です。

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12月30日(水)には、羽黒山山頂において、今日作った網や簾を用いながら、ツツガムシを模った大松明が造られます。そしてこの大松明が、31日には切り刻まれ、最後には燃やし上げられます。

松例祭のそれぞれの神事の詳細については ⇒こちら をご参照ください。

国の重要無形民俗文化財ににも指定されている「羽黒山松例祭大松明行事」。

ぜひ、見学にお越しください。

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2015年12月25日 (金)

羽黒山~12月25日

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お客様を案内して、夕暮れの羽黒山に行ってきました。

大晦日の松例祭、そして新年の初詣での賑わいを前に、山中はひっそりとしていました。

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例年なら松例祭の催行に十分な積雪があるこの時期ですが、今年は全くと言っていいほど積もっていません。松例祭は雪がなければできない祭りなので、このままだと月山から雪を運んでこなければならないかもしれません。大掛かりな作業です。

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神社の中には松例祭で使う若者の半纏や諸道具が準備され、合祭殿ではスロープなど初詣で客を迎える準備もできていました。

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あとは寒波が雪を運んでくるのを待つだけの羽黒山です。

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2015年11月15日 (日)

羽黒山松例祭~松の勧進始まる

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今日11月15日、羽黒山の門前町手向(とうげ)には山伏たちが吹くほら貝の音が鳴り渡っていました。

大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」を賄う浄財を募る「松の勧進」の始まりです。

今日は百日行(冬の峰)に臨んでいる位上・先途の両松聖が小聖を従え、手向の神社などをお参りして回りました。並行して他の山伏たちが家々を勧進して回りました。

この松の勧進は庄内一円で年の暮れまで行われます。

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2015年11月 8日 (日)

羽黒山松例祭~大松明づくり練習

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11月7日(土)、多聞館駐車場において、手向(とうげ)上町の若者らによる「大松明づくりの練習」が行われました。

この大松明は、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」において重要な意味を持つもので、12月30日に上町・下町の若者らがそれぞれ作るものです。

今回の「練習」は毎年この時期恒例の行事です。

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綱と縄、萱やわらを使って、2時間ほどをかけてツツガムシを模した大松明を作り上げました。

完成後、一同が大松明に向かって、松例祭本番での作業の安全等を祈願しました。

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そしてこの夜には市内の旅館において、「付き合い」とか「土洗い」と呼ばれている親睦会が行われ、大いに盛り上がりました。

来週15日からは松例祭を賄う浄財を勧進する「松の勧進」も始まります。

松例祭の足音がどんどん近づいてきています。

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2015年10月23日 (金)

月山道路冬季閉鎖

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羽黒山方面から月山に至る県道月山公園線・通称「月山道路」について、4合目のゲートが本日をもって冬季閉鎖されました。

1合目のゲートは11月4日の15:00に閉鎖される予定です。

通行の再開は例年、6月下旬です。

詳しくは山形県のHPでご確認ください。

⇒ http://www.pref.yamagata.jp/doro/index.html#list-touki-top

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2015年10月20日 (火)

晩秋の羽黒山

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去る10月17日土曜日、お客様を案内して晩秋の羽黒山山頂に行ってきました。

抜けるような青空が広がり、日差しには暑ささえ感じるようなお天気でした。

お客様は市内の小学校の4年生の親子。1/2成人式を記念しての羽黒山登山と山伏に案内されての昇殿参拝、その後多聞館に移動して精進料理での直会(なおらい)という一日を過ごされました。

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羽黒山山頂は紅葉の盛りを迎えていて、夏とはまた違った彩でした。

三神合祭殿の屋根の修繕も降雪を前に一区切りなのでしょう。足場を撤去する作業が行われていました。

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御本殿脇の蜂子神社や厳島神社はすでに雪囲いが始まっていました。

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また、9月24日の幣立祭以来、百日の行(冬の峰)に入られている松聖のお二人の姿も拝見できました。

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この日は偶然、御本殿で結婚式を挙げられる方たちにも遭遇。児童たちと一緒に幸せのおすそ分けをいただいたような気分でした。

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徳川家康公の没後400年を記念して春以来行われてきた羽黒山東照社の御開扉・御尊像の公開は10月末までの予定です。

晩秋の羽黒山に、ぜひいらっしゃいませんか?

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