
昨日フェイスブックで、月山9合目の「仏生池小屋」の水を汲み上げるポンプが壊れてしまった!との記事を見て、これは大変!ということで、今朝からにわかに水汲みのお手伝いに押しかけました。
昔から、月山の山小屋は水の重要性から、清流(沢)の近くに小屋を構えているところが多かったのですが、頂上や9合目などでは地理的にそれが難しく、夏の遅い時期まで雪渓が残る場所の近くに小屋を構えてきました。

近年は、雪解けの清流を(軽油を利用した)ポンプで小屋まで汲み上げて日常の用に当てているのですが、そのポンプが故障したとなると人力で水を運び上げるしかありません。夏山のピークにあっては一大事です。
月山仏生小屋の水場は、小屋から少し離れたところから、急峻な雪渓を200メートルほど下った岩場です。

そこで20リットルのポリタンクに水を汲み、背負って運び上げます。
小屋主の工藤君はそのポリタンクを2つ積み重ねて運んでいます。
私は1個だけ。それでも20キロの水はずっしりとした重さです。
一度の運搬におよそ30分。途中に休憩も入れながら、10往復200キロの水を運びました。

工藤君は40キロの水を同じくらいの回数(それ以上に?)運んでいました。
彼はその合間に山小屋の通常営業や公衆トイレの管理もこなしているのですから、本当に大変です。

運び上げた水は小屋裏にある2000リットル(!)のタンクに入れていきますが、工藤君と私の一日がかりの仕事でも、まだ8割ほどまでしかたまっていません。週末の使用に間に合うか、工藤君がいつまで、あの辛い雪渓を毎日何往復もしなければならないのか、気がかりです。
もちろん、仏生池小屋は通常通りの営業を行っていますが。
日の傾きかけたころ、一日いい汗をかいた心地よさとともに、これから最盛期を迎える山小屋の水の心配を引きずりながら仏生池小屋をあとにしました。
背後からは工藤君の習いたての法螺貝の音が見送ってくれました。

※私の背負子とスパイク付長靴(L)を小屋に預けてきました。
ポンプ再稼働までの間、水汲みのボランティアの可能な方、仏生池小屋(工藤純平君)にご連絡をお願いします。

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