出羽三山 Feed

2011年1月 1日 (土)

羽黒山松例祭 

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皆様、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

大晦日から元旦にかけて羽黒山山頂で行われた松例祭は、全国各地で強い寒波の影響が出ていたにもかかわらず、奇跡的に穏やかな天気に恵まれました。

 

 

 

 

 

前日に造った「大松明=ツツガムシ」を切り刻んで作った「切り綱」をまく神事にも大勢のお客さんが集まりました。

最後には恒例の相撲で決着をつける場面も見られました。

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「補屋(しづらや)」ではホウキの実のおにぎり(親玉)などが振る舞われました。

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若者頭たちの「見せ場」でもある「綱さばき」、今年もかなり飲みました・・・。

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砂はき行事、験縄行事・・・(写真がブレまくりですみません)、

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クライマックスの「大松明引き」(終了後)、

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メイクアップした松打さん、

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国分け神事、火の打替え神事、

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昇神祭、にしの寿司、

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位上、先途のおふたりの松聖さんは百日間の勤行(「冬の峰」)を終えられ、若者頭たちを伴って50日ぶりに我が家へと戻られました。

元旦には手向のあちらこちらで、「引き綱」を家の軒下に飾っている若者達の姿が見られました。

手向ではこれからしばらく、松例祭に関わる祝宴や会合が続きます。

松例祭の余韻を残しながら、手向の新年はゆっくりと明けていきます。

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2010年12月30日 (木)

羽黒山松例祭・大松明まるき

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本日は、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭(しょうれいさい)」で焼き払われる「大松明(おおたいまつ)」を作る行事「大松明まるき」が行われました。

この大松明は害虫のツツガムシを模したもので、悪鬼、邪悪の象徴といわれます。

早朝、羽黒山の斎館に40人ほどの若者達が集合。

神事のあと、上と下に分かれて大松明の部材となる綱、網、簾などを山頂まで担ぎ上げました。

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重いものでは80キロもあります。

積雪で足元も悪い山道を次々に担ぎ上げていく様子には、手向の若者達の心意気を感じます。 

全ての部材を担ぎ上げたあと、午前中は若者衆と頭集に分かれて、それぞれの作業に当たりました。

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昼食後は全員が庭上(ていじょう)とよばれる三神合祭殿前の広場で大松明の組立作業に当たりました。

上町と下町とが仕事の早さと出来栄えを競い合いつつ、それぞれに立派な大松明が完成しました。 

 

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大松明が完成すると、松聖、小聖、松打の出座を待って、「松の礼」「榊供養」とよばれる行事が行われました。

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今日造られた大松明は、明日の午後に切り刻まれ、その一部は「切り綱」としてまかれて一般のお客さんが奪い合います(「綱まき神事」午後3時~)。

夜にはツツガムシの蘇りを象徴する小さめの大松明が造り直され(「まるき直し」午後6時頃)、その後全ての若者達によって引き出され、燃やし上げられます(「大松明引き」午後11時頃)。

その際に大松明のどの位置に引き綱をつけるかを、若者頭たちが酒を酌み交わしながら交渉する「綱さばき」(午後7時頃~)も見ものです。

松例祭全体についてのご案内は⇒「松例祭見学案内」をご参照ください。

多くの皆様のお出でをお待ちしております。

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2010年12月26日 (日)

羽黒山松例祭 網漉き行事

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暮れも押し迫った26日、羽黒山の斎館において、「網漉き行事」が行われました。

これは、羽黒山山頂に大晦日に行われる松例祭で造られる大松明(ツツガムシ)の主要なパーツとなる「網」と「簾」を作る行事です。

神事の後、八町の若者頭が上下二手に分かれて、一日がかりで作業に当たりました。

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今日作った網や簾、奉納された綱などは30日に斎館から山頂に担ぎ上げられ、大松明(ツツガムシ)へと造り上げられます。

その様子はまた、後日・・・。

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2010年11月15日 (月)

羽黒山「松の勧進」はじまる。

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今年も羽黒山の「松の勧進」を知らせる法螺貝の音が鳴り渡りました。

「松の勧進」は大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」を賄う浄財を募るために、松聖が小聖を従えて庄内一円を勧進して回るものです。

今日は冷たい雨が降る中、9月24日の「幣立祭」の日から百日の行(「冬の峰」)に入っている位上・大川英篤さん、先途・清水孝修さんのおふたりの松聖が小聖と傘持とともに手向の拝所を参拝して回りました。

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各家庭にも山伏たちが松聖の御神符を配りながら勧進して回りました。

この松の勧進はここ手向からはじまり、12月下旬まで庄内一円で行われます。

皆様のご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

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2010年11月 6日 (土)

松例祭「大松明まるき」練習&土洗い

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今年も大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」が近付いてきました。

(松例祭の概要にについては⇒こちら「羽黒山松例祭~見学案内」をご参照ください。)

松例祭では「悪鬼・邪悪」の象徴として「ツツガムシ」を模した大松明が切り刻まれて焼き払われます。

今日はその大松明を造る「練習」が行われました。

従来は、八つの町それぞれで練習が行われていましたが、担い手となる若者の減少を受け、下(しも)四町は数年前から、そして上(かみ)四町は今年から合同で行うことになりました。

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午前9時から多聞館の駐車場に上町の若者達が集まり、藁、綱、網、簾を使って実物の二分の一サイズの大松明(ツツガムシ)造りにとりかかりました。

また、今年から始めて参加する若者たちは縄の結び方なども教わります。

およそ2時間半ほどかかってりっぱな「ツツガムシ」が完成しました。

一同で祭りの成功を祈願し、神饌の大根とスルメを戴いて終了です。

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下町も今日の午後に練習を行なうと聞いています。

若者達はこのあと上町・下町それぞれで市内の温泉に集い、親睦を深めます。これは「土洗い」あるいは「付き合い」とよばれる昔からの行事です。

このような行事を通して、松例祭に参加する若者の気持ちも高まっていきます。

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2010年9月24日 (金)

幣立祭 

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今日9月24日、羽黒山の斎館において「幣立祭(へいたてさい)」が催行されました。

これよりより松聖とよばれるふたりの行者の百日行(「冬の峰」)が始まります。

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斎館の神前において、今年の松聖に選ばれた大川さんと清水さんをはじめ、神社関係者、歴代の松聖、若者頭らが参列して、厳粛に神事が行われました。

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松聖は今日から五十日間は自宅において、その後の五十日間は斎館に籠って行に励まれます。

そして大晦日に羽黒山山頂において行われる「松例祭」で満願を迎えます。

両松聖の行の無事をお祈り申し上げます。

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2010年9月 2日 (木)

柴燈祭、そして出峰~出羽三山神社「秋の峰入り」終わる

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出羽三山神社主催の「羽黒派古修験・秋の峰入り 」は今日で終わり、行に参加された160数名の山伏たちが手向の里に帰ってきました。

これに先立ち、昨日の深夜には羽黒山山頂の蜂子社前において、行のクライマックスとも言える「柴燈祭」が挙行されました。

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多くの信者や関係者が見守る中、護摩壇で赤々と燃え上がる柴燈の前で様々な神事が執り行われました。

山伏たちが繰り広げる勇壮な「火祭り」に、ご案内したお客様たちも一様に感銘を受けていらっしゃったご様子でした。

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秋の峰入り(峰中)が終わると、例年ならここ手向には秋の気配が漂うのですが、今年はまだまだ残暑が居座っています。

それだけに今年の峰入りの修行も厳しかったとうかがいました。

参加された皆様、たいへんご苦労様でした。

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2010年8月31日 (火)

出峰~羽黒修験秋の峰入り終わる

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羽黒山正善院荒澤寺が主催する「羽黒派修験道・秋の峰入り」が今日で終わりました。

七日間の修行を終えられた山伏の皆さんが手向の里に帰ってきました。

今年の峰入り中は、連日猛暑でしたので修行も格別の厳しさだったことでしょう。

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一行は羽黒山参道を駆け下り(出生の意味とか)、黄金堂前で赤々と燃え盛る「場柴燈」を飛び越え(産湯の意味とか)、最後に黄金堂で行の無事を報告していました。

明日は出羽三山神社主催の「羽黒派古修験道・秋の峰入り」に参加されていた一行が帰ってきます。

今夜はそのクライマックスとも言える「柴燈祭」が羽黒山山頂の蜂子神社前で行われます。

私も多聞館にご宿泊のお客様を案内して行ってくる予定です。

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2010年8月27日 (金)

出羽三山神社「秋の峰入り」

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昨日の正善院荒澤寺に続き、今日からは出羽三山神社が主催する『秋の峰入りが始まりました。

今年も全国からの応募者の中から抽選で選ばれた160人ほどの方が参加され、今日から7日間『羽黒派古修験道』の厳しい山伏修行に臨まれます。

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大先達が峰薬師神社で梵天を投じて、笈の中に新たな生命を宿した後、一行は手向の町を上り、羽黒の山中へと入っていきました。

多聞館からも三名の行者を送り出しました。

例年に無く残暑の厳しい峰中となりそうです。

皆さんが無事に満願成就されますように手向の里から祈念しております。

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2010年8月25日 (水)

羽黒派修験~秋の峰入り

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羽黒山荒澤寺正善院が主催する7日間の山伏修行秋の峰入りが今日(8月25日)から始まりました。

入峰者たちは『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざします。

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正善院での勤行を終えた一行は向かいの黄金堂において、梵天をお堂に投げ入れることで笈(おい)に新たな生命を宿すとされる重要な儀式、『梵天作法(奉納)』に臨みました。

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その後「お立ちー!」の掛け声を合図に、法螺の音と共に手向の町を羽黒山に向けて上っていきました。

一行は今日から七日間、羽黒山中の「荒澤寺(こうたくじ)」に籠り、読経や山掛けなどの修行を行います。

期間中お天気に恵まれ、行者の皆さんが無事満願成就されることを祈っております。

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