羽黒山松例祭 網漉き行事
暮れも押し迫った26日、羽黒山の斎館において、「網漉き行事」が行われました。
これは、羽黒山山頂に大晦日に行われる松例祭で造られる大松明(ツツガムシ)の主要なパーツとなる「網」と「簾」を作る行事です。
神事の後、八町の若者頭が上下二手に分かれて、一日がかりで作業に当たりました。
今日作った網や簾、奉納された綱などは30日に斎館から山頂に担ぎ上げられ、大松明(ツツガムシ)へと造り上げられます。
その様子はまた、後日・・・。
暮れも押し迫った26日、羽黒山の斎館において、「網漉き行事」が行われました。
これは、羽黒山山頂に大晦日に行われる松例祭で造られる大松明(ツツガムシ)の主要なパーツとなる「網」と「簾」を作る行事です。
神事の後、八町の若者頭が上下二手に分かれて、一日がかりで作業に当たりました。
今日作った網や簾、奉納された綱などは30日に斎館から山頂に担ぎ上げられ、大松明(ツツガムシ)へと造り上げられます。
その様子はまた、後日・・・。
今年も羽黒山の「松の勧進」を知らせる法螺貝の音が鳴り渡りました。
「松の勧進」は大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」を賄う浄財を募るために、松聖が小聖を従えて庄内一円を勧進して回るものです。
今日は冷たい雨が降る中、9月24日の「幣立祭」の日から百日の行(「冬の峰」)に入っている位上・大川英篤さん、先途・清水孝修さんのおふたりの松聖が小聖と傘持とともに手向の拝所を参拝して回りました。
各家庭にも山伏たちが松聖の御神符を配りながら勧進して回りました。
この松の勧進はここ手向からはじまり、12月下旬まで庄内一円で行われます。
皆様のご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
今年も大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」が近付いてきました。
(松例祭の概要にについては⇒こちら「羽黒山松例祭~見学案内」をご参照ください。)
松例祭では「悪鬼・邪悪」の象徴として「ツツガムシ」を模した大松明が切り刻まれて焼き払われます。
今日はその大松明を造る「練習」が行われました。
従来は、八つの町それぞれで練習が行われていましたが、担い手となる若者の減少を受け、下(しも)四町は数年前から、そして上(かみ)四町は今年から合同で行うことになりました。
午前9時から多聞館の駐車場に上町の若者達が集まり、藁、綱、網、簾を使って実物の二分の一サイズの大松明(ツツガムシ)造りにとりかかりました。
また、今年から始めて参加する若者たちは縄の結び方なども教わります。
およそ2時間半ほどかかってりっぱな「ツツガムシ」が完成しました。
一同で祭りの成功を祈願し、神饌の大根とスルメを戴いて終了です。
下町も今日の午後に練習を行なうと聞いています。
若者達はこのあと上町・下町それぞれで市内の温泉に集い、親睦を深めます。これは「土洗い」あるいは「付き合い」とよばれる昔からの行事です。
このような行事を通して、松例祭に参加する若者の気持ちも高まっていきます。
出羽三山神社主催の「羽黒派古修験・秋の峰入り 」は今日で終わり、行に参加された160数名の山伏たちが手向の里に帰ってきました。
これに先立ち、昨日の深夜には羽黒山山頂の蜂子社前において、行のクライマックスとも言える「柴燈祭」が挙行されました。
多くの信者や関係者が見守る中、護摩壇で赤々と燃え上がる柴燈の前で様々な神事が執り行われました。
山伏たちが繰り広げる勇壮な「火祭り」に、ご案内したお客様たちも一様に感銘を受けていらっしゃったご様子でした。
秋の峰入り(峰中)が終わると、例年ならここ手向には秋の気配が漂うのですが、今年はまだまだ残暑が居座っています。
それだけに今年の峰入りの修行も厳しかったとうかがいました。
参加された皆様、たいへんご苦労様でした。
羽黒山正善院荒澤寺が主催する「羽黒派修験道・秋の峰入り」が今日で終わりました。
七日間の修行を終えられた山伏の皆さんが手向の里に帰ってきました。
今年の峰入り中は、連日猛暑でしたので修行も格別の厳しさだったことでしょう。
一行は羽黒山参道を駆け下り(出生の意味とか)、黄金堂前で赤々と燃え盛る「場柴燈」を飛び越え(産湯の意味とか)、最後に黄金堂で行の無事を報告していました。
明日は出羽三山神社主催の「羽黒派古修験道・秋の峰入り」に参加されていた一行が帰ってきます。
今夜はそのクライマックスとも言える「柴燈祭」が羽黒山山頂の蜂子神社前で行われます。
私も多聞館にご宿泊のお客様を案内して行ってくる予定です。
昨日の正善院荒澤寺に続き、今日からは出羽三山神社が主催する『秋の峰入り』が始まりました。
今年も全国からの応募者の中から抽選で選ばれた160人ほどの方が参加され、今日から7日間『羽黒派古修験道』の厳しい山伏修行に臨まれます。
大先達が峰薬師神社で梵天を投じて、笈の中に新たな生命を宿した後、一行は手向の町を上り、羽黒の山中へと入っていきました。
多聞館からも三名の行者を送り出しました。
例年に無く残暑の厳しい峰中となりそうです。
皆さんが無事に満願成就されますように手向の里から祈念しております。
羽黒山荒澤寺正善院が主催する7日間の山伏修行『秋の峰入り』が今日(8月25日)から始まりました。
入峰者たちは『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざします。
正善院での勤行を終えた一行は向かいの黄金堂において、梵天をお堂に投げ入れることで笈(おい)に新たな生命を宿すとされる重要な儀式、『梵天作法(奉納)』に臨みました。
その後「お立ちー!」の掛け声を合図に、法螺の音と共に手向の町を羽黒山に向けて上っていきました。
一行は今日から七日間、羽黒山中の「荒澤寺(こうたくじ)」に籠り、読経や山掛けなどの修行を行います。
期間中お天気に恵まれ、行者の皆さんが無事満願成就されることを祈っております。
今日は再び先達で月山へ。お客様は仙台市荒井出羽三山講の皆様です。
こちらもずっと昔から続いている「講中」です。
多聞館を3時に出発し、八合目の駐車場から4時前に登り始めました。
はじめはうっすらとガスがかかっていましたが、登るにつれすっきりと晴れ、青空まで広がりました。
途中では御来光も拝めました。
10日ほど前にこちらでお伝えした2箇所の雪渓は、このところの高温のためずいぶんと小さくなっていました。
登山の際には完全に回避できます。
登山道脇には色とりどりの花々が盛りと咲き誇っています。
とりわけ、八合目のニッコウキスゲ、九合目のハクサンフウロ、トウゲブキ、その上のハクサンイチゲ、ハクサンシャジン、コバイケイソウなどが見頃です。
今日の月山には、白装束の講中のお客様、カラフルな登山ツアーのお客様、個人でお越しのお客様、今はやりの「山ガール」のグループなど、様々なお客様が登っておられたほか、地元の小学生の一行にも行き会いました。あらためて月山の懐の深さを感じます。
多聞館でお受けする「講中」は今年はこれで最後です。
とはいえ、これからは個人で月山に参拝、登山されるお客様のご予約がいっぱいです。
月山の賑わいはまだまだ続きます。
どうぞお気をつけて月山へのご参拝、登山にお越しください。
東北地方(南部)の梅雨は、平年よりも5日早く7月18日に開けました(ちなみに去年は「梅雨明けが確認できない」とされました)。
その後は、庄内地方でも気温30度以上になる日が続いています。
月山の麓にあたるここ手向(とうげ)でも気温の高い、晴れの天気が続いているのですが・・・、
きのう月山から下りてこられたお客様によると、月山は濃い霧がかかっていて風も強かったとか。
また、同じくきのう鳥海山から下りてこられたお客様も、霧のためずっと雨具を身に付けなければならず、頂上付近では豪雨にも見舞われたとか。
逆に、先日私が月山に上った16日は、小雨がぱらついた程度だったにもかかわらず、下界では土砂降りの雨だったようです。
これほど、山の天気と里の天気は違います。
よく、天気予報をご覧になって「雨が降りそうだから・・・」と予定を変更される方がいらっしゃいますが、予報はあくまで都市部のお天気。山の天気とは違います(予報自体あまりあてにならないかも・・・)。
ですから、多聞館ではお客様によほどの天気で無い限り、まず八合目まで行ってみるようにお勧めしています。
実際に山の天気を見て上るか否かを判断していただきたいし、仮に登頂は無理でも、20分ほど歩けば中の宮の「御田ヶ原神社」があり参拝や供養ができますし、八合目の弥陀ヶ原周辺を1時間ほどで散策するコースもあるので、多少なりとも月山の雰囲気を味わっていただけるからです。
また、月山はお天気さえよければ初心者でも難なく上れるお山ですが、一旦天候が悪化すると相当厳しい環境になり危険も伴います。雨具など最低限の装備は天気に関わらず準備して上っていただきたいと思います。
月山9合目の「仏生池小屋」のブログが、日々の天気状況を伝えています。参考になさってください。
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