料理・食材 Feed

2011年5月11日 (水)

春の山菜たち

CIMG0474 

訪れも歩みも遅い今年の春ですが、このところようやく気温も上がってきました。

多聞館にはご近所さんたちが採ってくる春の山菜が集まってきています。

早かったのはアザミ。

雪の消え際から採ってくる柔らかい葉はケンチンにぴったりです。

CIMG0286 
 

次は赤コゴミに青コゴミ。

赤コゴミは胡麻和えなどに、青コゴミはお浸しや天ぷらと相性がいい山菜です。

CIMG0470 CIMG0467  

 

 

 

 

 

それからコシアブラ。

こちらは最近人気の山菜で、天ぷらやお浸しがいいようです。

最近はたらの芽も届きます。

まだ蕾のものは天ぷらに、開いた葉はお浸し等にも使います。

CIMG0463 
 

ほかにもワラビ、ゼンマイ、ウルイ、笹竹・・・・。

春はまさに山菜の季節。

比較的お宿もすいているこの時期はお客様に特にお勧めの季節です。

CIMG0475

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2011年3月 3日 (木)

ひな祭り♪

DSCN5549 

今日3月3日はひな祭り。

ということで、多聞館のお雛様にも赤いお膳に雛菓子や料理をのせてお供えしました。

雛菓子は例年通り、鯛と鱒を模った練り切りです。

DSCN5537 DSCN5538  

 

 

 

 

 

今年はほかに落雁のセットも供えました(こちらの方が日持ちするので)。

庄内の菓子店ではこういったお雛菓子作りが盛んなようで、この時期それぞれのお店が特色あるお雛菓子を提供してくれます。中には飴細工のお雛菓子もあるそうです。

菓子の希少価値が高かった時代に代用としたと思われる手芸の小物も一緒に供えておきました。

DSCN5541 DSCN5546  

 

 

 

 

 

そのほかに自家製の甘酒、ちらし寿司、お吸い物、果物などもお供えし、雛飾りもいっそう賑やかになりました。

多聞館のおひな様は4月の旧節句まで長丁場ですので、お供え物も適宜取り替え、何かごちそうがあればその都度お供えしたりもします。

昔は近所の子供達が連れ立って「おひな様、見せてくださ~い」といって回ってきたとか。

そんな子供達に上げるためのお菓子も用意していたそうです。

今はそんな光景は見られなくなりましたが、多聞館では期間中、甘酒や菓子を用意してお待ちしておりますので、どうぞみなさん、お出でください。

DSCN5545 DSCN5539  

 

 

  

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

 

2010年12月 9日 (木)

大黒様のお歳夜

DSCN5200 

今日(12月9日)は「大黒様のお歳夜」です。

各家庭では大黒様の置物や掛け軸を飾り、豆尽くしの料理などをお供えして、家内安全や商売繁盛、子孫繁栄などをお祈りします。

ここ庄内地方独特の風習らしく、今日のお昼のNHKの全国ニュースでも、大黒様へのお供えにする「ハタハタの田楽」作りの様子が伝えられていました。

DSCN5209 

ハタハタは「鰰」と書くように、神聖な魚とされているのでしょう。

特に「ぶりこ」とよばれる卵をいっぱい孕んでいるハタハタの田楽は、大黒様には必須です。

ニュースで紹介されていた鶴岡市内の魚屋さんでは今日一日で1000匹ものハタハタを焼くといっていました。

DSCN5207 DSCN5206  

 

 

 

 

 

DSCN5216  

ハタハタの田楽以外の料理は全て、豆尽くしです。

焼豆腐の田楽、豆なます、納豆汁、豆ご飯・・・。

各家庭によって多少バリエーションの違いはあるようですが、とにかく豆尽くしです。

 

「まめに(=健康に)過ごせるように」という意味らしいのですが、実は豆類には血圧を下げる効能があるようで、特に脳卒中などの疾病が多くなる北国の冬にはありがたい食材です。

昔の人たちはそんなことまで経験的に知っていたのかもしれませんね。

DSCN5196 DSCN5213  

 

 

 

 

 

また、お供えにする二股に割れた大根(「まっか大根」)には子孫繁栄、米のお菓子(「米いり」「おこし」)には豊作の願いがこめられています。

家庭によっては枡にお金を入れて商売繁盛・金運上昇をもお祈りするようです。

庶民にとって身近である大黒様はいろんな願いを受け止めてくれるようです。

これから本格的な冬に向かっていく時期、皆様がまめに過ごせますように・・・。

DSCN5195  

 

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

 

2010年11月 4日 (木)

「つるおか おうち御膳」

DSCN5114 

鶴岡市が9月末に発行した「つるおか おうち御膳」を入手しました。

新聞紙上で発行を知り探していたのですが、初版は数が少なかったようで、10月末の増刷を待ってようやく手にできました。

この本は鶴岡市と鶴岡市食育・地産地消推進協議会、鶴岡市食生活改善推進協議会により編集されたものです。

庄内・鶴岡地域の郷土料理を季節と年中行事ごとに整理して、写真とレシピ・食材情報等をまじえて紹介しています。

DSCN5116 

掲載されている料理・食材のほとんどは地元のひとなら知っているものでしょうが、中には初めて知るものもあり、庄内の食文化の奥深さを感じました。

また、一口に郷土料理と言っても、地域や家庭によって微妙に異なるものも多いので、いろいろと参考になることも多かったです。

最近では庄内・鶴岡のような田舎でも、家庭における食文化の継承が心許なくなってきているようです。

本書は、そんな危機感をもっていらっしゃる方たちにとって絶好の教科書となるでしょうし、異世代間のコミュニケーションツールともなりうると思います。

また、ミスタードーナツのテレビCMで、所ジョージさんが「復刻した懐かしの商品も『知らなければ新商品』」と言っているように、若い世代の方たちにとっては、目新しい料理のレシピ集ともいえるかもしれません。

庄内・鶴岡の多くのご家庭で愛用していただきたい一冊です。

DSCN5117

 

 

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2010年8月24日 (火)

シソ巻き

DSCN2444
↑こちらが「シソ巻き」 。

味噌に白玉粉と調味料を混ぜてシソの葉で巻き油で揚げたもので、この地域ではどの家庭でも作っている庶民の味です。

DSCN4942
多聞館では夏の間、お弁当や朝食の付け合せにこのシソ巻をよく使います。

その日に入ったシソの葉の分だけ作るので、週に2~3回は巻いて揚げています。

あげたてのシソ巻きはビールのつまみにもぴったり。

話を聞いてみると、地元では毎晩のようにシソ巻きで一杯、という方が結構いるようです。

DSCN2442 

シソ巻きもはシソの葉が固くなってきたら終わりですが、シーズン中に冷凍保存しておけば自然解凍で美味しくいただけます。

地元の土産店などでも通年販売しているようですので、当地にお越しの際にはぜひご賞味ください。
DSCN4940

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2010年8月18日 (水)

トビタケ(トンビマイタケ)

DSCN3034

先週はTさんから、そして今日はOさんから「トビタケ(=トンビマイタケ)」をいただきました。

トビタケは夏の暑い盛りに出るきのこ。

ここではお盆の代表的な食材のひとつです。

去年は冷夏で出が悪かったようですが、今年はこの暑さのおかげでよく出ているようです。

DSCN3039

トビタケはシャキッとした食感と芳醇な味と香り、三拍子そろった高級食材です。

炊き込みご飯などにも用いますが、この地域ではナスと一緒に油炒め(炒め煮)にするのが一般的です。

調理をするうちにトビ色に変ったトビタケは一見地味ですが、くせになる美味しさです。

※多聞館では「羽黒の食文化ご堪能プラン」でご宿泊のお客様にお出ししています。

DSCN4938


人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2010年6月27日 (日)

月山筍ご飯~図司呂丸顕彰俳句大会

DSCN4804 

今日は、羽黒山門前の「いでは文化記念館」において、「第28回図司呂丸顕彰俳句大会」が行われました。

奥の細道紀行で羽黒山を訪れた芭蕉一行を迎え、別当代との面会をとりなすなどした図司呂丸の功績を讃え、後世に語り継いでいこうとの趣旨で開催されてきた歴史ある俳句会です。

S-100CIMG3426  

(図司呂丸居宅跡←羽黒第一小学校のすぐ傍です。 )

 

 

 

多聞館では毎年、、この俳句大会に参加される皆様の昼食用に、『月山筍ご飯』とお汁のご注文をいただいております。

先日月山に行って採ってきた月山筍と油揚げなどの他の具をしっかりと煮込み、これをご飯に混ぜて炊き上げます。

毎年この筍ご飯を楽しみにしてくださっている参加者も少なからずいらっしゃり、当方にとってもありがたいことです。

CIMG9116 CIMG9118



 

 

 

 

お客様のご要望により、炊き立てのご飯を釜ごと会場に運び入れ、熱々のままお皿に配膳しています。

この方法だと、お客様から直接感想をうかがうことが出来るというメリットもあります。

CIMG9121 DSCN4801  

 

 

 

 

 

次回は、図司呂丸と芭蕉との関わりについてもう少し詳しく紹介したいと思います。


人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2010年6月21日 (月)

月山筍初採り

DSCN4765

今年も自生の月山筍のシーズン到来です。

私も本日の精進料理の昼食のお客様にあわせて先日、月山筍採りに出かけてきました。

DSCN4768 
春先の低温の影響でしょうか、この時期にしては 残雪が多かったように感じました。

それでも場所を選べば、立派な「根曲がり筍」がたくさん生えています。

DSCN4769 

4時間ほどかけて、3貫目(約12キロ)を採ったところで雨が降り出したので帰ってきました。

DSCN4771 DSCN4773  

 

 

 

 

 

途中、イワカガミやチングルマの優美な姿に励まされながら、無事 戻ってきました。

今日の昼食のお客様には天ぷらにしてお出ししとところ、大変喜んでいただきました。

月山筍の旬は7月中ごろまで。

出来るだけ多くのお客様に召し上がっていただけるように「安定供給」に努めたいと思います。

DSCN4783

   

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

2010年6月13日 (日)

七つ祝いの祝宴と精進料理の昼食

DSCN4753 

DSCN4756 昨日の多聞館では、お昼に大勢のお客様を二組お迎えすることになり、朝から大忙しでした。

一組は、町内のSさんのお宅の『七つ祝い』の祝宴です。

商売上もお世話になっているSさんのお宅の長男さんが数え年で七歳、次男さんが五歳になったということで、出羽三山神社でのご祈祷の後、祝宴でご利用いただきました。

赤いお膳に金屏風を用意してお迎えしました。


DSCN4763 もう一組は、出羽三山参拝でお越しの団体様の精進料理の昼食です。

こちらのお客様はもう何十年にもわたってご宿泊やご昼食で多聞館をご利用いただいております。

同じく「精進料理」と言っても、毎年お越しになるお客様ですので、食材や調理をいろいろと変えながらおもてなししています。

 

多聞館はご宿泊はもちろん、それ以外にも冠婚葬祭の宴席や団体様での昼食などで、地域の皆様をはじめ多くの方々にご利用いただいております。

ご予算、献立等、お客様のご希望には出来る限り添うようにしておりますので、ご利用をお考えの方はぜひご相談ください。

DSCN4759


人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ

メロン子のお漬物

DSCN4729
庄内地方は砂丘地を中心として メロンの栽培が盛んです。

ちょうど今年のアンデスメロンの初出荷のニュースが伝えられた今日、多聞館には「メロン子」がたくさん届けられました。

「メロン子」というのは、大きく立派なメロンを育てるために、小さいうちに摘みとられた「摘果メロン」のことです。

未成熟のため甘さは全く無く、実も固いのですが、地元では漬物の材料として結構人気があります。

DSCN4736
よく洗った後、半分に割って種を取り除き、適当な大きさに切って漬け込みます。

からし、酒粕、たまりなど、好みの漬物にできます。

多聞館では今回、からしと酒粕に漬け込みました。

DSCN4739
また、試験的に炒め煮にしてみたところ、意外に美味しかったです。夏に食べる冬瓜に似ています。

私はパリッとした皮の食感がよかったのですが、気になる方ならひと皮剥いてもいいでしょう。

DSCN4751
今日漬け込んだメロン子は、そのままお漬物としても、また様々な料理の材料としても今後お客様に使っていきます。

こんな食材も庄内の食文化、どうぞご期待ください。

また、酒田の老舗の漬物屋『梨屋』さんでは「庄内砂丘メロンからし浅漬」をネット販売されています。

こちらは漬物のプロの味、自信を持ってお勧めいたします。

⇒『梨屋』さんへはこちらから

A55_I1

人気ブログランキング ←〈ポチッ〉とクリックのご協力をお願いします。

多聞館ホームページ トップへ