出羽三山 Feed

2012年7月 1日 (日)

「出羽三山の精進料理を味わう夕べ」

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昨日、多聞館で開催した「出羽三山の精進料理を味わう夕べ」には、急な募集だったにもかかわらず、30名を越えるお客様にお越し頂き、賑やかな会食となりました。

前日から、多聞館では食材となる山菜をした処理したり、下ごしらえをしたり・・・。

若女将も女将の手ほどきを受けながら、赤みずの皮を剥いたり、フキの皮を剥いたり、月山筍の皮を剥いたり・・・。
夕食後も家族皆で遅くまで準備に追われました。

 

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当日は、プロジェクトメンバーの梅津さんが採れたての青みずを、また、石井さんがウルイ、コシアブラ、山ウド、それに珍しい胡麻菜などを届けてくれました。

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食材がそろい、献立が決まったところで料理の開始。

前日に、宿坊の若女将さんたちと一緒に習った幻の精進メニュー「湊揚げ」には、さっそく若女将が挑戦していました。

参加されたお客様からも、若女将の作った湊揚げは好評でしたgood

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「出羽三山精進料理プロジェクト」は発足から1ヶ月。

勉強会や食事会、広報活動を重ねてきました。

7月からはいよいよ、宿坊・食事処等の参画施設で精進料理を頂く企画が次々に始まります。

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初回は「大聖坊」さんで7月10日(火)12:00~ 参加費¥2100

2回目は「大進坊」さんで7月21日(土)12:00~ 参加費¥2100

で開催されます。

詳しくは⇒羽黒町観光協会のホームページをご覧のうえ、お申し込みください。

 

3回目以降もどんどん企画が予定されています。

どうぞ、ご期待ください!

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2012年6月30日 (土)

精進料理プロジェクト~「湊揚げ」勉強会

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昨夜、「出羽三山精進料理プロジェクト」の女性メンバーが多聞館の厨房に集まり、精進料理メニューの「湊揚げ」の勉強会を行いました。

「湊揚げ」は、羽黒山の伝説の精進料理「大笈酒」にも登場する伝統の一品ですが、地元でもあまり作られなくなっています。

そこで、プロジェクトの立ち上げを象徴する一品として「湊揚げ」にスポットを当ててみよう!ということになったのです。

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湊揚げは一見シンプルに見えますが、食材の配合や手順によって出来上がりが大きく変わる、とてもデリケートな料理です。

勉強会に集まった宿坊の若女将さんたちは、メモを取りながら真剣に、でも賑やかに湊揚げに挑んでいました。

出来上がった湊揚げはさっそくお皿に盛り付けられて試食会です。

当日はBSフジ「夢の食卓」の取材が入っていたので、皆でそのインタビューにも応えながら、賑やかに、そしておいしくいただきました。

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「出羽三山精進料理プロジェクト」は、先月に発足したばかりですが、これまでに勉強会や試食会、広報活動を重ねて、駆け足で突き進んできました。

そして今夜、当館で開催される「出羽三山精進料理を味わう夕べ」を皮切りに、いよいよ7月からはプロジェクトメンバーの宿坊、食事処などで順次、精進料理を頂く企画をどんどん打ち立てていく予定です。

詳細は羽黒町観光ホームページ、およびこのブログで随時お知らせいたしますので、ご期待ください!

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2012年6月27日 (水)

月山開山祭前夜(6/30《土》)「出羽三山精進料理を味わう夕べ」開催!

 

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月山の開山祭を翌日にひかえた6月30日《土》の夜、「出羽三山の精進料理を味わう夕べ」を開催します。

出羽三山の精進料理を引き継ぎ、広めていこうと動き出した「出羽三山精進料理プロジェクト」を、多くの方々に知っていただき、プロジェクト発展の力にしていきたい!という思いで企画しました。

詳細と申し込みは⇒羽黒町観光協会ホームページで。

 

会場は多聞館で、午後6:30~です。

参加費はお一人様¥1000で、ビールなどが飲み放題です。

今回限りの特別価格・特別サービスです!

 

翌日の月山登拝を予定されている方、出羽三山の精進料理に興味のある方、お誘い合わせの上ご参加ください。

※この会の模様はBSフジの「夢の食卓」に取材していただく予定ですので、ご参加申し込みの際にはお含み置きください。

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2012年6月25日 (月)

出羽三山の精進料理を広める会」開催

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5月に発足した「出羽三山精進料理プロジェクト」。

その活動を多くの皆さんに知っていただくために、「鶴岡食文化女性リポーター」の皆さんをお招きして、プロジェクトメンバーと一緒に精進料理を作ろうという企画「出羽三山の精進料理を広める会」が昨日、多聞館で開催されました。

「鶴岡食文化女性リポーター」のみなさんは、鶴岡の食文化を自ら体験し、それをフェイスブックなどを通して情報発信している方々です。

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今回は、多聞館の女将若女将、手向の宿坊の女将さん、若女将さんたちと一緒に、事前に打ち合わせていた精進料理5品を作りました。

旬の月山筍やフキ、青ミズなどの山菜は採ってきた状態から調理しました。

リポーターの皆さんにとっては、見慣れた食材、普段から口にしている料理でも、手順や味付けなどに発見や感動もあったようで、台所のあちこちで驚きの声や歓声があがっていました。

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昼までには予定通りに全て完成し、プロジェクトメンバーの渡辺君(チェリー畑cherry渡辺)から差し入れてもらったさくらんぼも加えて、出来立ての料理を皆でいただきました。

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食後には、羽黒山伏で「冬の峰」とよばれる百日行を勤められた星野さんに、羽黒修験と食との関わりなどについてお話いただきました。

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また、参加者の皆さんからも精進料理や宿坊のことなどについて質問をいただき、賑やかなひと時を過ごしました。

女性リポーターの皆さんにはさっそくネットを通じて、精進料理や私たちのプロジェクトについて情報を発信していただいています。

勉強会を重ね、受け入れ態勢も整いつつあり、「出羽三山精進料理プロジェクト」はいよいよ本格的に動き出しました。

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2012年6月14日 (木)

県道月山公園線(月山高原ライン)の開通情報

DSCN4785羽黒山方面から月山八合目に至る県道月山公園線(月山高原ライン)は、6月26日(火)10:00に規制が解除されて、通行できるようになるそうです。

道幅の狭いところ、カーブが連続するところ、路肩の弱いところなどもありますので、ご通行の際には十分お気をつけください。

山形県のHP⇒http://www.pref.yamagata.jp/cgi-bin/dorokisei.cgi?Gamen=2&Chiiki=7&Rosen=3211

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2012年4月29日 (日)

祓川普請

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今日4月29日は、毎年恒例の「祓川普請」です。

これは出羽三山神社の氏子である手向地区の住民が総出で、羽黒山参道の清掃と、地元の道路、水路の整備を行う昔からの行事です。

早朝から竹ほうきや熊手などの道具を手に、各集落ごとに定められている羽黒山参道の区域に向かいます。

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この冬は大雪だったため、国宝五重塔の周辺や参道には残雪もありました。

また、倒木や石段の損壊、土砂崩れなど、羽黒山山中にも大きな被害を及ぼしていました。

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私の住む下長屋町の受け持ちは、二の坂の上から三の坂の下までの、平坦ながら距離の長い区域です。

清掃作業に加え、道具を持っての行き返りも一苦労です。

杉などの枝葉が例年よりも多く落ちており、一部には雪も残っていましたが、3時間ほどの作業できれいになりました。

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羽黒山内では、ところどころに冬の名残をとどめながらも、草木には新芽や若葉も見られるなど、遅い春の到来が感じられます。

祓川普請を終えて、一年でもっともきれいになった参道を、みなさんもぜひ歩いてみませんか。

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2012年2月26日 (日)

雪の羽黒山

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今日はお客様をご案内して雪深い羽黒山に行ってきました。

 

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山頂に向かう県道から有料道路はきれいに除雪してあり、スタッドレスタイヤでなら問題なく走れます。

大型バスも悠々と走っていました。

 

  

 

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山頂の無料駐車場も広く除雪してあり問題ありません。

3件ある茶店は冬の間は年末年始を除き閉めていますが、バス停のあるレストハウスだけは年中無休で営業しています。

  

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駐車場から三神合祭殿にいたる参道は、この時期歴史博物館側の1本のみ。

その歴史博物館は冬期間休館です。 

 

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凍った手水舎をすぎ、赤い鳥居をくぐると、雪の壁の向こうに三神合祭殿の屋根が見えてきます。

その前にある鏡池は厚い雪壁に囲まれています。 

 

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萱葺きの鐘楼も半分ほどまで雪に埋まっています。 

 

 

 


 

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落雪の危険があるので、三神合祭殿の正面からは近づけません。

その代わり、この時期だけ、一般の参拝者も隣の参集殿から2階に上がって、合祭殿の中に入って参拝するようにしています。

この措置は4月中旬頃までは続くそうです(残雪状況によるとのことでした)。

 

CIMG1774参集殿ではお守りやおみくじ、御神札などを販売しています。

ご祈祷も随時受け付けています。

暖房がきいており、休憩スペースや飲料の自販機、お手洗いもあり、冬の羽黒山参拝にはありがたい施設です。 

 

 

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先祖の供養をする霊祭殿にもしっかりと道がついていました。

 

 

 

 

 

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下山後、表参道(石段の参道)の様子が気になり、ちょっと歩いてみることに。

参道入り口の随神門前、そこから下る継子坂(ままこさか)、祓川にかかる神橋まではきれいの道がつけてあり、容易に歩けました。

 

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そこから先、爺杉国宝五重塔までは道は狭くなりますが、多くの人が歩いており、しっかりと踏み固められていました。 

 

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雪の中にそびえ建つ五重塔は、写真好きの方々にとっては格好の被写体のようです。

今日も、本格的なカメラをかまえて五重塔に対峙している方を何人か見かけました。

 

 

CIMG1819五重塔から先の参道はさらに道幅が狭くなり、それほど多くの方は歩いていないようです。

雪中トレッキングなど特別な目的ならともかく、一般のお客様にはちょっとお勧めできません。

スニーカー程度で山頂まで歩けるようになるのは、今年なら4月中旬以降ではないでしょうか。

  

 

CIMG1807とはいえ、雪と静寂に包まれた冬の羽黒山は魅力たっぷりです。

山頂の三神合祭殿参拝の厳粛な雰囲気もこの時期ならではです。

寒さや積雪、天候しだいで乱れてしまう交通機関など障害があっても、それを乗り越えて訪れていただければ、他では得がたい感動と御利益があることと思います。

ぜひ、冬の羽黒山にお越しください。

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2012年1月 1日 (日)

羽黒山松例祭 

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あけましておめでとうございます。

2012年が、皆様にとってよき年となることを祈念申し上げます。

昨日の大晦日、羽黒山山頂では歳夜の祭りでもある松例祭が催行されました。

 

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前日に造ったツツガムシを模った大松明は午後には解体され、「切り綱」として一般のお客さんにまかれました。 

 

 

 

 

CIMG1609CIMG1608最後には相撲で獲得者を決める恒例の場面も見られました。
 

 

 

  

夜になると再び大松明が造り直す「まくりなおし」、引き綱の分配を酒を酌み交わしながら決する「綱さばき」、「すなはき行事」、クライマックスの「大松明引き」などが次々に繰り広げられました。

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若者達が引き綱とともに山を下ってからは、「国分神事」、「火の打替神事」、「昇神祭」などの神事が深夜まで続きました。

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この一連の祭りの終了により、百日間の修行「冬の峰」にのぞんでいたおふたりの松聖も満願を迎え、若者頭らを従えて、久しぶりのご自宅に戻られました。

位上・先途の両松聖の満願成就を心よりお喜び申し上げます。

また、松例祭に関わった若者、役員、神社職員の皆様、ご苦労様でした。

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2011年12月30日 (金)

羽黒山松例祭~大松明まるき

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明日の大晦日に羽黒山山頂で行われる松例祭に先駆け、今日は「大松明まるき」が行われました。

これは、悪鬼を象徴するツツガムシを模った大松明を造る行事です。

早朝、羽黒山斎館に上町・下町の若者が集合し、神事を行った後、若者皆で大松明のパーツとなる綱、網、簾などを山頂まで担ぎ上げました。

その後、一日がかりで大松明(ツツガムシ)を造りあげました。

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完成後には、松聖・松打を迎え、松の例・榊供養という神事が行われました。

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明日は松例祭本番。

午後3時からの綱まき神事、7時からの綱さばき、11時前後の大松明引き、12時からの国分神事・火の打ち替え神事など、見所の多いお祭りです(詳しくは⇒こちら)。

ぜひ皆様、一年のお礼参り、新年の初詣をかねて羽黒山にお越しください。

 

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2011年12月26日 (月)

羽黒山松例祭~網漉き行事

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昨日、羽黒山山頂の斎館に手向各町の若者頭が集まり、「網漉(す)き行事」が行われました。

これは、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」で造られて焚き上げられるツツガムシを模った大松明に使う「網」を造る行事です。

斎館に篭って修行を続けているおふたりの松聖による神事の後、上町・下町に分かれてそれぞれの網を造りました。

固定した木枠に縄を縦横に張っていく地道な作業です。

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皆、慣れない縄仕事のため手が荒れて、絆創膏を巻きながらの作業です。

底冷えのする中でずっと前かがみになっての仕事なので、足腰にも応えます。

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網造りと並行して、萱を編んだ「簾(す)」も造られました。

この作業は「簾を踏む」といいます。

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夕方遅くまでかかって、上町、下町それぞれしっかりとした網と簾を完成させました。

網は大松明の正面(ツツガムシの顔)となり、簾は胴体になります。

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完成を報告する神事を終えて山を下る頃にはすっかり日も暮れて、凍えるような寒さの中、雪も強く降り出しました。

たっぷりの雪と厳しい寒さ・・・。

今年は「松例祭らしい松例祭」になりそうです。

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